農薬混入、49歳契約社員を逮捕 偽計業務妨害容疑
朝日新聞デジタル - 2014年01月25日 17:22
マルハニチロホールディングス(東京都)の子会社アクリフーズの群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警は25日、同工場の契約社員で群馬県内に住むA容疑者(40代後半)を偽計業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。
県警の説明では、A容疑者は「覚えていない」と話し、容疑を否認しているという。
発表によると、A容疑者の逮捕容疑は、アクリ社の群馬工場内で、昨年10月3日ごろから同7日ごろまでの間に、4回にわたって工場で製造している冷凍食品にマラチオンを混入し、工場に冷凍食品を回収させたり、操業を停止させたりする措置を余儀なくさせ、偽計を用いて業務を妨害したというもの。
アクリ社は1月10日、農薬の混入によって業務を妨げられたとして、業務妨害の疑いで被害届を提出。県警が受理し、従業員に対する任意の聴取などを続けていた。
昨年12月29日に両社が公表して問題が発覚。異臭などの苦情を受けた検査で、これまでに昨年10~11月に製造され、全国各地で消費者が購入した7種類の商品の9袋からマラチオンが検出されたことが判明している。
*なお、被疑者の実名については全面匿名にさせてもらいます。
この事件の被害者に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
それと同時にこの事件の真相が解明されることを強く望んでおりますが、まだ今の段階では容疑者は被疑者なのであり、彼が犯行を行ったとは断定することを拙ブログとしては差し控えさせていただきます。
仮に百歩譲って彼がこの罪を犯したとしましょう。私はもう一つの側面を指摘したいと思います。彼がきちんと努力しても非正規雇用で安く使われていたら、不平不満になるのは言うまでもないですよね?つまり、この事件の本質は新自由主義が引き起こしたと言っても過言ではありません。彼の思考をここで問うのは事件の本質とは全く関係がありませんので述べませんが、私のこの問いかけになんと思いますか?
そこのあなたに聞いてみたいのですが、食品スーパーで冷凍食品がメーカー正規価格の半額となっていますが、それも最初から原価ぎりぎりにほんのちょっとの利益を入れているのですから、結局は従業員には給与が反映されないわけです。そんな経済のどこがいいと言えますか?
あなたが半額を求めれば求めるほど、自分の首を絞めているという皮肉な現実ですよ。
英、貧困層専用のスーパー開店 余剰品引き取り格安で
【ロンドン共同】大手スーパーなどから余剰品を提供してもらい、貧困層の人だけに格安で販売するスーパーがこのほど、英中部バーンズリーで開店した。食品の無駄をなくし、貧困層の支援にもなる一石二鳥の取り組みとして、注目されている。
「社会的スーパーマーケット」と呼ばれる仕組みで、欧州では経済危機に見舞われたギリシャやスペインなどを中心に計千店以上あるとされるが、英国で初。
包装・表示ミス、過剰生産などで売れなくなった食品や生活用品を複数の大手チェーンから無料や安値で引き取り、最大7割引きで販売。
「社会的スーパーマーケット」と呼ばれる仕組みで、欧州では経済危機に見舞われたギリシャやスペインなどを中心に計千店以上あるとされるが、英国で初。
包装・表示ミス、過剰生産などで売れなくなった食品や生活用品を複数の大手チェーンから無料や安値で引き取り、最大7割引きで販売。
私はNPOがこの取り組みを行うべきだと考えています。
ちなみに日本では西友が廃棄ロスをなくす取り組みを進めています。これをイオンやセブン&アイにも広げる必要がありますが、そもそも大切なのは社会的スーパーマーケットを増やすことです。その際にやるべきは法人税を取らないことです。これこそ政府の勇気ある仕事なのですが自民党はそうしたことには頭が内容でお粗末この上ありません。