2014年3月20日木曜日

困ったらすぐ薬に頼るのはやめよう

動機、息切れ、強烈な不安感……「パニック障害」とは?

All About - 2014年01月05日 12:32

■「パニック障害」とは?

 突然不安や恐怖感に襲われ、心臓がドキドキしたり、冷や汗が出て呼吸が早くなるという症状は、「パニック発作」と呼ばれ、パニック障害の特徴です。

 体に問題があるわけではなく、病院で精密検査をしても、異常は発見されません。パニック障害は、20代の女性が多く、一生でこれを経験する人は2~5%です。

 最初の発作は、前兆なく、まったく突然ということが一般的です。発作は最初の10分間に急速にパニック症状が増強し、それが20~30分続きま す。その間、極度の恐怖感にさらされ、今にも死んでしまいそうな感覚になります。身体症状として、動悸、呼吸が速く浅くなり、呼吸困難、また、発汗を伴い ます。

 しばしば患者さんは心臓発作が起きたと勘違いされます。発作は1回だけで終わらず、通常、再発します。

 発作がまた起きるのではと、予期不安を持つようになったり、、発作の起こった場所や状況を避けるようになり、また、「広場恐怖」といって、人ごみや行列、満員電車など、逃げ出せないような場所を恐れるようになります。

■パニック発作の典型的な例

 26歳の女性が、パニック発作を主訴として、精神科にいらっしゃいました。

 最初の発作は、1年ほど前、自宅のソファでテレビを見ているときに起こりました。何とも表現できない不安の波が急に押し寄せ、心臓は激しく脈打 ち、息は空気をもとめてあえぎ、まるで誰かが上に乗っているかのように胸が痛くなったそうです。この発作はしばらくしておさまったのですが、彼女は心臓発 作を起こしたと信じて、近くの病院の救急病棟(ER)に飛び込みました。しかし検査で異常は見つかりませんでした。

 5カ月ほどして、今度は職場へ向かっているときに、また同じような発作が突然起こりました。仕事を休んで病院で検査をしても異常はなく、かわりに不安症状が強いとして、精神安定剤を処方されました。

 また3カ月ほどして、スーパーで買い物をしているときに発作が起こりました。恐怖のあまり、買い物かごの中味を落としたまま、家に走って戻りました。

 その後、発作の間隔が数週間に一回から毎週、そして、毎日と短くなっていき、また、家、レストラン、職場と、どこでも発作が起きるようになってしまったそうです。彼女は発作のことで頭がいっぱいになって、仕事どころではなくなりました。

 精神科にやって来たときには、発作は1日に数回の頻度で起こるようになっていました。

●パニック発作の原因は?

 発作の直接の引き金としては、忙しい生活からくる精神的圧迫感や、恋人とのトラブルといった、心理的要因が関連しているようです。

 しかし、この病気の本質的原因は、脳内の神経伝達物質の働きの異常が背景にあります。そこに、先ほど述べたような強いストレスが加わって、発作がおこると考えられています。

 この乱れた「脳内神経伝達物質」の働きを元に戻すための薬が「SSRI」という薬です。


■もしもパニック障害が疑われたら

 心の病気全般に言えることですが、早めに治療することが原則です。先ほどの例でも、患者さんが精神科にいらっしゃったときには、最初の発作から1年が経過して、病状がずいぶん重くなっています。

 症状が重くなっては、回復に時間がかかり、その間、仕事にも支障が出てコストが高くついてしまいます。精神科はなんとなく敷居が高く、なかなか気軽に受診とはいかないかもしれませんが、パニック障害が疑われたらぜひ受診してください。

  ところがどっこい、そうはいきません。
 このSSRI、実はとんでもない怖い代物なのであります。 1999年にアメリカで起きたコロン場イン高校銃乱射事件では犯人の一人がSSRIを大量に服用していたのです。その他にも日本でも全日空ハイジャック事件の犯人がSSRIを服用していた事実も明らかにされています。
 2001年8月アメリカではパシキルという名前で売られていたこのSSRIを服用して主成分のパロキセチンの重大な離脱反応の為に副作用になったとしてイギリスのグラクソ・スミスクラインを相手に訴訟を起こしています。その結果18歳未満の使用を禁止することになったほか自殺リスクが高いという一文も加えられるようになっています。
 その結果2012年7月にグラクソ社は30億ドルの損害賠償に応じたのですが、 その種の犯罪はまだまだあります。特に日本の場合は薬害天国というべきとんでもない代物なのです。薬害イレッサでアストラゼネカが最低栽の破廉恥な免罪判決で調子に乗っているようですが、これが民主国家なら間違いなく経営者が国会に呼び出されて証人喚問されているのは明らかです。恐らくアストラゼネカもボイコットされて追い出されるのがオチです。この国が漫画なのだからまかり通っているのにすぎません。
 そもそも、心の病を薬だけで治そうというのは間違っています。その当事者の置かれた環境そのものにも改善のメスを入れない限り抜本的な改善は図れません。