2014年7月4日金曜日

東京で働くこと

 東京で働くことを私は選ばざるを得なかった。
 北関東地域では発達障がい当事者向けの求人は少ない。ハローワークの求人広告ではアルバイトが大半を占めるありさまだったのだ。これは私自身が経験しているのではっきり断言できる。
 しかも、正規雇用を探している私にアルバイトしかあてがわない。そこで、私はとある企業の子会社で訓練生となって加入し、そこから関連社団法人の継続A型社員になったわけだ。

 東京で働くことは仕事が確保される。
 だが、それでも私が目指す正規雇用とはまだほど遠い。自分なりにストレスを抱えながらも「なにくそなにくそ」と歯を食いしばって生きてきた。私が住む町から正直に言うと切り捨てで3時間もかかるため、眠気に襲われることもある。要するに時間のリスクだ。それでも、生きるためにはやむを得ない側面がある。
 正直に言って発達障がい当事者である私にとっては最大の弱点は記憶力がばらついていること、さらにストレスにかなり弱いということだ。5月下旬から6月にかけてかなりストレスにむしばまれて、風邪を引いたほどだ。さらに孤立無援に等しい状況で、過去受けたパワハラの後遺症もあって対人関係にかなりの困難を抱えているのだ。
 失ったものに対する反動だってかなり厳しい。心に余裕がなく、心身ともにボロボロなのも確かだ。東京で働くということはいわば仕事に逃げ込む側面だってあるのだ。それでいいとは思わないが、今はそうさせてほしいと思う。
 それでも、切ない思いもつらい思いも抱えて、私は生きている。失ったものはあまりにも大きいし、今でも苦しい。だが、自分をごまかして生きるというのはもっときつい。