2014年9月15日月曜日

『怨み屋本舗』シリーズの連載を今すぐ断念せよ


 本日8月6日に発売されたグランドジャンプ17号(集英社)にて、栗原正尚「怨み屋本舗」シリーズの第4部「怨み屋本舗REVENGE」が最終回を迎えた。 「怨み屋本舗」は怨みを持つ人物に代わり、標的に制裁を下す“怨み屋”の活躍を描くサスペンス。なお栗原は、「怨み屋本舗」の新シリーズを今秋よりスタートさせる予定だ。
 そのほか今号には、春輝が読み切り「飼育の時間」で登場。8月20日発売のグランドジャンプ18号からは、WEB上で人気を博し、単行本も刊行された田中光の「サラリーマン山崎シゲル」が新連載としてスタートする。



 栗原正尚の漫画『怨み屋本舗』シリーズがようやくグランドジャンプで連載を終えた。
 だがこの作品は性懲りもなく、秋ごろに復活するらしい。 私はこの作品の連載を今すぐグランドジャンプ編集部が断念することを強く期待する。なぜなら、この作品は明らかに憎悪と暴力しかもたらさない。
 「半沢直樹」シリーズでも言えるのだが、憎悪を憎悪で癒すことは大変な悪夢をもたらす。ましてやこの場合はまさに数倍返しである。さらに私が危惧しているのはこの本によってダークビジネスに手を出す人たちが出てくるということだ。
 こんなことでいいとは私は思えない。このシリーズの絶版と回収を強く求める。私が本当に許せないと思うのは悪を生み出す構造そのものなのであり、その構造を突かずして意味はないのである。やるなら、横田濱夫氏のはみ出し銀行マンシリーズを原作にした漫画にすべきだ。