生活苦のため38歳でシェアハウス暮らし「精神的にも苦難の道」
2015年4月26日 13時40分
日刊SPA!
インフレに賃金上昇が伴わなかった結果、日本では年収500万円の平均所得層にも「生活苦」が及んでいる。SPA!が年収500万円サラリーマン 1011人に実施したアンケート結果によると、45%が「昨年よりも生活が苦しい」と回答。なかでも、固定経費である住居費は最も生活を圧迫しやすい。ア ンケートでも、78%の人が「家賃が重荷」と回答しており、生活苦の現状を浮き彫りにしている。
◆アラフォー独身者がシェアハウスに住む
負担を少しでも軽くするために家賃の安い郊外に移住するという手もあるが、独身者であれば、住み方を抜本的に変えて家賃を下げ、都心に住み続けるという手段もある。入居者数70人という北千住のシェアハウスに引っ越した福留裕一さん(仮名・38歳)もその一人だ。
「勤めていたPR会社が経営不振で給料が減らされました。残業代も出なくなり、毎月家賃を支払うのが精いっぱいだったので、今年に入って引っ越しを決意。今は家賃4万円で初期費用のかからないシェアハウスに住んでいます」
風呂・トイレは付いているものの、部屋は3畳一間。ビジネスホテルを改装した同ハウスにはシアタールームや入居者が交流できる広めのリビングも完備されている。
「シェ アハウスでは『今日、肉じゃが作ったので暇な人集まれ~』みたいなノリがあるって入居時に管理人から言われ、これは食費が浮いていいな、と思ったんです。 でも、よく考えたら38歳のオジサンが20代の若者の輪に入るには相当の勇気が必要。交流する勇気もなく、今では3畳の狭い部屋に引きこもって寝るだけで す。早くここから出たいのですが、給料が上がる見込みもない。一生この暮らしかと思うと、夜も眠れなくなりますね」
最近、唯一できたシェアハウスの友達は、売れない地下アイドル。手売りのチケットを大量に売りつけられ、困っているという。
「入居者同士のグループLINEがあって、その中で仲良くなることもあります。ただ、大半は『俺のシャンプーを勝手に使うな』『誰か化粧水使ったでしょ』とか のケチくさい話ばかり。学生が多いので、仕方ないとは思うのですが、38歳にもなって僕も同じレベルの人間なんだな、と思うと悲しくなってきます」
アラフォーになってのシェアハウス暮らし。金銭的な苦しさの果てには、精神的な苦難の道が続いている。
<取材・文/山田ジン 撮影/西田 航>
これもまた、形を変えた貧困問題である。
地下アイドルという言葉だが、ライブアイドルともいわれる。マスメディアへの露出よりもライブ等を中心に活動するアイドルのことで、プレアイドル、地下アイドル、またインディーズアイドル、リアル系アイドルとも呼ばれる。
彼らにとっては現金収入は非常に少ない。こんな現実がある。
カルチャー
「イベント後はフェラでご奉仕」地下アイドルの仰天副業! プチ風俗で稼ぐ貧困女子の実態
2012.04.24
【記事のキーワード】 地下アイドル , 秋葉原 , 風俗
プチ断食、プチ整形といろいろなプチ○○が流行っている昨今、単身女性の3分の1とも言われている手取り125万円以下の「貧困女子」が目をつけた「プチ風俗」という、一口サイズの性サービス。ヘルスやピンサロなど、満腹コースの風俗はちょっと…という女子でも気軽にできることから、副業としてプチ風俗が流行りつつあるという。
最近ネットを賑わせている驚きのプチ風俗として、「ウ●コする姿を見せて1万円」というのが紹介されている。あまりにも衝撃的な「ウ●コ副業」の文字に世の変態紳士どもが素早い反応を見せ、2ちゃんねるをはじめ、いたるところにコピペで貼られまくっているのでご存知の人もいるかも知れない。満腹コースどころか、2~3日食事はいらないほどインパクト大の「プチ風俗」(もはや、値段以外プチではないが…)にいささか衝撃を受けたが、貧困女子のプチ風俗体験は気になるところ。さすがに「ウ●コ副業お値段1万円也」を実践している貧困女子ほどの驚きはないが、常日頃プチ風俗を生活費の足しにしている「自称アキバ系地下アイドル」(22歳/バイト月収8~10万円)の典型的貧困女子であるアヤネちゃん(仮名)に話を聞いた。
「アキバ系地下アイドルは確実に貧困女子ですよ~。みんなバイトしてるし。あたしのアイドル友達は可愛くて運がいいからかな、パトロン3人見つけてそれぞれから10万とか20万とかお金もらって生活してるって。バイトしないでアイドル活動できるなんてうらやまし~い。あたしはパトロンいないから、バイトとイベント終わりのファンサービスでなんとか生活してるって感じかな。パトロンいたほうが絶対にいいから、イベントに来たお客さんでお金持ちそうな人見つけては『食事行きませんか?』とか『なんでもしますよ』って言ってるのに全然誘いに乗ってくれなくて…。だからファンサービスでチマチマ稼いでます」
のっけからすごい話が出たもんだ。芸能界に必要不可欠だが決して表に出てはいけない、パトロンという存在。規模は小さくともアイドルが活動する「芸能界」なのだから、パトロンがいてもおかしくない。それでもパトロンのお眼鏡に適わなかった地下アイドルたちは、あの手この手で自分なりのサービスでファンの心と財布をつかんでいるようだ。
「私のサービスはフェラですね。イベント会場でサービスしちゃうとスタッフさんに怒られちゃうから、カラオケとか行ってヤッてます。一応、ゴムありとゴムなしどっちでもOK。ゴムありで1.5万、ゴムなしだと2万で、ブッカケとかゴックンは交渉次第って感じ(笑)。『フェラだけなら1万だろ』って言う人もいるけど、一応アイドルだからアイドル価格にしてるんです! 1回のサービスで4~5人かな。多くても10人いかない。みんなでカラオケ行って順番でサービスしてあげる(笑)。カラオケも最近厳しいから、1人にサービスしてるとき他の人はカラオケ歌ったりカメラに映らないようにカムフラしてもらうの。シュールですよね(笑)。サービスでだいたい月30万くらいかな。でも衣装とかCDやグッズの製作費ですぐ飛んでっちゃう。今は彼氏と住んでるから家賃かからなくていいんですけどね。あ、もちろん彼氏にもサービスのことはナイショで、アイドルやってるのは知ってるけど…。あと、さすがに『処女です!』とは言えないけど、ファンの人たちに『彼氏いません!』宣言はしてる(笑)」
AKB48でおなじみの「恋愛禁止条例」は地下アイドル界でも効力を発揮している様子。「彼氏いるんですよ~。ラブラブで~す!」と開き直られるより、非処女だろうが過激なファンサービスをアイドル自らヤッてくれるのならファンもついていくことだろう。なにせ男は「エッチなことに隙のあるカワイイ女子」が大好物ですから。逆に「彼氏がいるのにファンサービスと称してフェラするなんてことは言語道断!」と鼻息を荒くする輩もいるので、そういった面でも「彼氏いない宣言」はかなり有効なのだろう。AKBとは違った策士が地下アイドル界にもいるようだ。
最後に、アヤネちゃんに「フェラまでしてアイドルって続けたいものなの?」と何度も聞かれたであろう質問をしてみた。
「もちろん、ツーショットチェキとか撮影会とか普通のファンサービスで黒字になればフェラなんてしないです! でもやっぱりどうしようもないんですよね。お金が貯まったらやろうって考えたこともあったけど、お金貯めてる間にファンが離れたらどうしようとか不安になっちゃう。だからイベントとかライブもやるし、CDとかもコンスタントに作らなきゃって。そうなるとやっぱりすぐお金が入ってこないと困るんですよね…」
貧困女子を見ていると、将来のことよりも目先のことに囚われすぎていると感じる。将来的な計画や夢に成功を見い出せず、未来のための投資よりも「今を変えなくては」とお金に執着してしまうのも仕方がないのかもしれない。刹那を懸命に生きる彼女たちに「この先どうするの?」と聞くのは愚問だろう。
(文=三坂稲史)
アイドル残酷物語……秋葉原でメイド風俗の客引きバイトも!「印税もらったことないし……」
「ねぇねぇ! ちょっとそこのお兄さ~ん!」
年末の秋葉原、メイドの格好でダウンコートを着た客引き が散見されたが、なんとその中に、地下アイドルグループKのメンバーSを発見した。メガネかけて髪形を少し変えていたが、本人に聞くと意外にもあっさり認 め、実名を出さない約束で話を聞くことができた。彼女いわく「メイド喫茶の客引きを装った、メイド風俗店の客引き」をしているのだという。
「メイド喫茶に客引きしても単価が安いので、時給をもらえる程度。でもヘルスのほうにブッキングすると、基本料金の1割もらえるんですよ。以前はスーパーのレジとかやったこともあるんですけど、こっちは最高で時給1万円になるときもあるので、ずっといいんです」
しかし、オタクの多い街で現役アイドルだとバレることはないのだろうか?
「時々あります。でも、地下アイドルがバイトしているのは、ファンの間でも常識ですし(笑)」
無名アイドルがタレント業だけで食べていけないのは知られているが、聞けば所属事務所に歌やダンスのレッスン代、衣装代などを支払い、さらに交通費なども 自己負担のため「アイドル活動はマイナススタート」だという。定期的にCDもリリースもあるが「印税をもらったことは1度もない」とS。そういった事情か ら、彼女の所属する大所帯グループKは「大半のメンバーがバイトしている」と話す。
「マネジャーも、AVとか風俗とかでなければOKと言っていたりしていますからね。耳かき店で働いている子は、指名を取るためにファンの男性に頼んで来てもらったと話してましたし、ヒロイン系のイベントの着ぐるみに入っている子もいます」
S自身は過去、合コン運営業者に雇われ、サクラの女性参加者になったり、企業の忘年会のコンパニオンをやったことがあるという。
「でも、そういう仕事はそっちで専門にやってる女性がいて、アイドルでも負けてしまうんですよ。次第に呼ばれなくなりました」
肝心のアイドル業は月に数回のステージがあるが、収入はチケットを売ったマージンのみ。売れなければ、ノーギャラなのだという。実際のところ所属事務所 は、アイドルから徴収する前述のレッスン代などで利益を確保しており、アイドルがブレイクしなくても儲けが出る仕組みとなっていたりする。
「年末の秋葉原は酔ったコスプレ好き男をゲットする最後のチャンスで、酔っぱらった人に擦り寄って、私が接客するようなふりしてホテルへ連れて行き、デリヘル嬢を呼ぶとか、ちょっと強引なこともあるんですよ」とS。
ただ、アイドルとはいえど、そうした強引な客引きで警察に連行され注意を受けたことも何度かあるという。そんな過酷な活動実態でも「いつかは紅白歌合戦に出ます!」とSは目を輝かせていた。
(文=ハイセーヤスダ)
年末の秋葉原、メイドの格好でダウンコートを着た客引き が散見されたが、なんとその中に、地下アイドルグループKのメンバーSを発見した。メガネかけて髪形を少し変えていたが、本人に聞くと意外にもあっさり認 め、実名を出さない約束で話を聞くことができた。彼女いわく「メイド喫茶の客引きを装った、メイド風俗店の客引き」をしているのだという。
「メイド喫茶に客引きしても単価が安いので、時給をもらえる程度。でもヘルスのほうにブッキングすると、基本料金の1割もらえるんですよ。以前はスーパーのレジとかやったこともあるんですけど、こっちは最高で時給1万円になるときもあるので、ずっといいんです」
しかし、オタクの多い街で現役アイドルだとバレることはないのだろうか?
「時々あります。でも、地下アイドルがバイトしているのは、ファンの間でも常識ですし(笑)」
無名アイドルがタレント業だけで食べていけないのは知られているが、聞けば所属事務所に歌やダンスのレッスン代、衣装代などを支払い、さらに交通費なども 自己負担のため「アイドル活動はマイナススタート」だという。定期的にCDもリリースもあるが「印税をもらったことは1度もない」とS。そういった事情か ら、彼女の所属する大所帯グループKは「大半のメンバーがバイトしている」と話す。
「マネジャーも、AVとか風俗とかでなければOKと言っていたりしていますからね。耳かき店で働いている子は、指名を取るためにファンの男性に頼んで来てもらったと話してましたし、ヒロイン系のイベントの着ぐるみに入っている子もいます」
S自身は過去、合コン運営業者に雇われ、サクラの女性参加者になったり、企業の忘年会のコンパニオンをやったことがあるという。
「でも、そういう仕事はそっちで専門にやってる女性がいて、アイドルでも負けてしまうんですよ。次第に呼ばれなくなりました」
肝心のアイドル業は月に数回のステージがあるが、収入はチケットを売ったマージンのみ。売れなければ、ノーギャラなのだという。実際のところ所属事務所 は、アイドルから徴収する前述のレッスン代などで利益を確保しており、アイドルがブレイクしなくても儲けが出る仕組みとなっていたりする。
「年末の秋葉原は酔ったコスプレ好き男をゲットする最後のチャンスで、酔っぱらった人に擦り寄って、私が接客するようなふりしてホテルへ連れて行き、デリヘル嬢を呼ぶとか、ちょっと強引なこともあるんですよ」とS。
ただ、アイドルとはいえど、そうした強引な客引きで警察に連行され注意を受けたことも何度かあるという。そんな過酷な活動実態でも「いつかは紅白歌合戦に出ます!」とSは目を輝かせていた。
(文=ハイセーヤスダ)
私はこの問題を放置することはできない。
政治とは生活であり、そのことを無視してはいけない。最近問題になっていることとして、風俗当事者の中に知的障がい当事者がいるということを私は知った。彼らは風俗の仕事に追い込まれている。そして、人間としての尊厳を金によって奪われている。
こういったことをやめさせるのが、何より大切なのは明らかだ。
そして、生き方について一人一人が見直すべき時期に来ている。「本当にこの生き方は自分らしいといえるのか」と。