2017年6月26日月曜日

社会の未熟化を象徴する「ソロウェディング」と格差社会


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若者の恋愛離れ、「自分らしく生きたい」欲求が背景に

マイナビニュース 2015年2月14日(土)22時8分配信

 草食系男子や絶食系男子などの言葉は、もう聞き慣れたものとなり、男性の中には恋愛に消極的だったり、興味がなかったりする人がいる、と考えられていることが当たり前のようになってきました。
 そんな中、結婚相談所「オーネット」が2015年1月に成人式を迎える全国の独身男女計600名を対象に調査を行ったところ(調査実施は2014年12 月)、これまで誰とも交際したことがないと回答したのは、男性では50.0%という結果でした。また、交際相手がほしいという男性は、64.6%。一見、 そんなに低い割合ではないように感じますが、15年前の2000年の調査では91.6%だったことを考えると、大幅に低下していることがわかります。
 今回は、日本男児が恋愛に興味を失いつつある理由について考えてみましょう。

○異性とのコミュニケーションが苦手な男性、増加
 まずはじめに、私自身は、男性が恋愛に興味を失ったとは考えていません。ただ、恋愛以上に優先したいことが現代の男性たちにはあるのだと考えます。それ は、「自分らしく生きたい」という欲求です。実は前述のオーネット調査で、自分がどんなタイプかを聞いてみたところ、「ひとからペースを崩されたくない」 が92.2%で過去最高。その他、「不安な気持ちになりやすい」(75.3%)、「気持ちが滅入りやすい」(74.2%)という結果になっていました。
 これに加えて、「異性とのコミュニケーションが苦手」という男性は前年の調査に比べて増加し、66.3%となっています。つまり現代の男性たちは、コミュ ニケーションへの自信のなさや不安を抱えており、なおかつマイペースだということが見えてきます。マイペースだからコミュニケーションが苦手なのか、コ ミュニケーションが苦手だからマイペースになっているのかはわかりません。
 ですが、恋愛というのも人間関係構築の一つです。相手とコミュニケーションをとり、お互いを理解し合わなければ関係は上手く維持できません。恐らく現代の 男性は、自分のことを我慢してまで恋人と関係を維持していくことに、煩わしさを感じているのでしょう。自分らしく生きたいからこそ、誰にも邪魔をされない よう恋人をつくらないのかもしれません。
 しかし、なぜこのような現象が近年強くなっているのでしょうか。それにはやはり、現代社会における"個"を重視する風潮が影響しているかもしれません。個性を重視し、自分らしくあることを求めた結果、それがネガティブに作用してしまっているのでしょう。
 そして、よくいわれるように、少子化や核家族化によって幼少期に他者とコミュニケーションを計るトレーニングが少なくなっていることで、コミュニケーショ ンへの苦手意識を生み、恋愛関係を維持していくコミュニケーションスキルの欠如を生じさせています。結果、男性は「他人との人間関係で煩わしさを感じてま で、自分らしく生きることを失いたくない」と恋愛から遠ざかってしまっているのです。

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○著者プロフィール
平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
 1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。
 現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。

“おひとり様”の最終型「ソロウェディング」をどうとらえたらいいのか?ono mihoko
http://wdress.exblog.jp/21201653/


ぼっち飯なんてまだまだ甘い! 究極の“おひとり様”は……結婚式!? - LAURIER(ローリエ)

 好きなウェディングドレスを着て、プロのヘアメイク&カメラマンに写真撮影をしてもらう――。ウェディングではよくあるフォトプランなのですが、今回ニュースになっていたのは、このウェディング撮影を1人でやってしまうというもの。つまり、相手がいなくても、1人でウェディングドレスを着て記念写真を残すプランです。
 おひとり様のためのウェディングプラン。その名も「ソロウェディング」。
 ひとり焼き肉、ひとりカラオケなど、何でも1人で楽しむ“ソロ活動”も、ついにココまできたか!といった感じです。
 生活トレンド研究所の「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関するアンケート調査では、「1人でいることが大きなハードルでなくなってきた」のではないかという指摘がありましたが、これはまさにその究極。
 2人で新たなスタートを祝うはずのウェディングを、たった1人でやっちゃうなんて、どえらいハードルを飛び越してる!と思ったのは、私だけじゃないはず。
 その一方で未婚だろうと(そして既婚でも)、「ウェディングドレスを着てみたい!」という乙女心はとってもよく分かります。
 20代~40代女性の「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由の上位は、「結婚の必要性を感じていないから」、「今の自由さを失いたくないから」、「他人と暮らすのが面倒だから」というもの(生活トレンド研究所より)。
 結婚のメリットを感じないし、他人と一緒に暮らすのは面倒だけど、でもウェデングドレスは着たい。
 だから「ソロウェディング」をしましょう! 流行ってるから、みんなやってるから、大丈夫、1人でウェデングドレス着ましょう、ということなのよね。
 ここのハードル下げるなら、結婚したい人が結婚できる社会にする、シングルマザーや養子縁組の社会的な受け入れを進めなあかんでしょ、と。ウェディングに関わる人間として、なんだか気になるニュースや統計が目についた今日でした。
 1人で焼肉を食べたり、カラオケしたり、今まで「誰か」と一緒じゃなきゃできなかったことを1人でやっていても、受け入れてもらえる社会は懐の大きさを感じさせたけど、まさか「ウェディング」まで1人でやることを受け入れようと進んでいるとは……。反対とかそんなんじゃなく、とても何というか奇妙に感じます。


ぼっち飯なんてまだまだ甘い! 究極の"おひとり様"は……結婚式!?
LAURIER(ローリエ)
http://www.excite.co.jp/News/laurier/mariage/E1412817671320.html

 最近、親友が結婚し、結婚式に出席することに。ウエディングドレス姿の親友はとてもキレイで、女の私が見てもうっとりしてしまうほど。とても幸せそうな花嫁姿に思わず見とれてしまいました。結婚式なんて、ましてやウエディングドレスなんて、と、それまでウエディングドレスや結婚式にさほど興味もなかった私。でも、親友の花嫁姿に感化され、ふつふつと欲求が……。「私も結婚したい! ウエディングドレスが着たい!」と興奮気味に一緒に結婚式に参列していた友人に伝えるも「んじゃまずは彼氏を作るところからだね」と、ばっさり。
――そうだ。まずは、相手がいなきゃ話にもならない。友人からの現実的な指摘で目が覚め、一度高まった結婚願望が落ち着き始めたそんなとき、ネットで面白いサービスを発見。その名も「ソロウエディング」。ウエディングなのにソロ? ……なんとなく、ぼっちな私にぴったりな気が。これは気になります。

ぼっちでもウエディングができる?
 ソロウエディングとはその名の通り、おひとり様のための究極のサービス。相手がいなくても、ひとりでウエディングを体験することができるというサービスのことなんだとか。自分の好きなウエディングドレスを着て、素晴らしいロケーションのもと、プロが写真をとってくれるんですって。もちろんヘアやメイクもプロがばっちり素敵に仕上げてくれるんだとか。
 たとえば、私のように結婚したくても相手がいない女子はもちろん、入籍はしたけど結婚式は出来ずにいる……という方にもおすすめ。彼氏や婚約者はいるけど、式には乗り気じゃないなんて男性も多いというから、乙女心を理解してくれない男性を説得するよりも、まずソロウエディングをしちゃった方が話がはやいなんてこともあるのかも。
 本当の結婚式のように大掛かりな準備も必要ないし、というか、なんなら相手すらいらなくてもいいわけだから、気軽にトライできるってところがいいですよね。
 女性は誰でもウエディングドレスに憧れを持っているはず。結婚式ができなくてもウエディングドレスだけは着たい! どうせなら若くてきれいなうちに写真におさめておきたい……なんて願望を秘めた女子もきっと多いですよね。
 そんな女子からしてみたら、ソロウエディングは確かに魅力的。だけど、相手もいないのにひとりでウエディングドレスを着るなんて、ぼっちにはかなりハードルが高い。ぼっち飯やぼっち旅行を飛び越えて、ぼっちウエディングですからね……。
 不安も感じて当たり前。でも、実際にソロウエディングを体験した人の話によると「さみしさなんて一切感じない」とのこと。むしろすがすがしいくらいで、照れやさみしさよりも、憧れのウエディングドレスを着れたうれしさが上回るみたい。
 そもそも、自分の欲求を満たすのに、周りの目なんて関係ないんですよね。ぼっちだからといって、やりたいことを諦める必要はなし。自分の夢は自分でかなえなきゃ! 実際、体験者からは「最初は気恥ずかしかったけど、始まればそんなことも忘れて無邪気に楽しめた」なんて声も。きっかけさえつかんで吹っ切れてしまえば後はこっちのもん。必要なのはちょっとの勇気です。
 幸せは歩いてこないのと同じように、結婚式も歩いてはきません。だったら、ソロウエディングで夢をかなえてみてもいいのかも。結婚に憧れのある全国のおひとり女子や、訳あって結婚式を挙げられずにいる女性のみなさん、結婚式をやってみたい・ウエディングドレスを着たいという気持ちがあるなら、ぜひ「ソロウエディング」を試してみては?  世の中に、もっとぼっちが楽しめるユニークで素敵なサービスが増えてくれたらいいのにな~なんてことを考えた筆者なのでした。
(ゆかきりんこ) 2014年10月9日 11時00分


 私は社会の未熟化を感じる。
 絶食系男子は、結婚には全く興味もないし男女交際も関心も持っていない。それほど、あほらしいとしか思っていない。
 無責任な人間によって私は人生の大切な時期を奪われた。その痛みや悲しみを傍観者は何一つ理解しなかった。そんな愚か者に時間を費やす必要は私には必然的になく、一匹狼として生き延びるしか選択肢はなかった。
 まさに社会の未熟化を象徴する「ソロウェディング」であり、恥ずかしいとしか思えない。


「独身大国」日本 単身者に「お一人婚」提供も
——中国メディアが見る日本
人民網日本語版 2014年11月13日09:44
http://j.people.com.cn/n/2014/1113/c94473-8808281.html

 11月11日は、幾千万の独身男女が主人公となる中国伝説の「独身の日」である。国内の各デパートはこれに乗じた割引セールを行い、しがらみなく心置きなく自分買いできる独身者にお祝いムードを演出。婚活サイトも早くから各種の出会いイベントを準備する。中国の独身男女はこの日だけは寂しさを感じずに過ごせるというわけだ。お隣日本の「独身事情」を見てみよう。中国日報が伝えた。
 
▽その名に違わぬ「独身大国」
 日本はまさに「独身大国」である。日本の経済誌「週刊東洋経済」は、日本はすでに「超独身社会」に入っていると見る。日本国土交通省が発表した2012年の「国土交通白書」によると、日本の若い男女の未婚率はここ40年右肩上がり。2010年のデータで、日本の25歳から29歳までの男性の未婚率は71.8%、女性の未婚率は60.3%にのぼった。

▽政府も社会も婚活支援
 結婚適齢期の男女が独身者の主力となり、結婚率や出生率が年々低下するため、日本政府の不安は高まっている。若者の結婚を促し、出産育児を励ますため、2014年には30億円の予算を計上した。
 日本の新幹線にも、恋愛をイメージしたピンクに彩られた「婚活列車」が登場した。日本の各界が独身の若者たちに心を砕いている様子がわかる。

 ▽独身女性のお一人婚
 ウェディングドレスを着るのはすべての女性の夢。日本のある企業はこれに目をつけ、「単身婚」サービスの提供を始めた。ドレスの試着、メイクの決定、さらには花束の選択まで、単身の女性はこの企業の計画の下、結婚式の新婦をひと通り体験することができる。
 日本では就職活動が「就活」と略されるが、「結婚活動」の略として「婚活」という言葉もはやっている。厳しい就職状況と同じくらい結婚が難しくなっている現状を象徴している。「絶食系男子」や「草食系女子」が増えているという日本では、独身軍団もますます広がっていくことだろう。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年11月13日

 今後、このことに目をつけて花嫁移民が増えていくのは間違いない。
 だが、人によっては結婚はしなくてもいい。それに割り振るほどの許容量はない、それなら世の中に役立つ何かを一つでも小さくてもいい、それを残して死ぬのも悪くはない。


格差広げておいて…婚活対策にバラマキ「60億円」の本末転倒


「少子化社会対策白書」(2015年版)で若者の恋愛・結婚観が浮き彫りになった。平たく言うと、カネがないほど恋愛にも結婚にも興味が湧かない悲しい現実だ。

 調査対象は全国の20~39歳の男女7000人で、〈未婚で恋人なし〉は全体の28.8%。このうち〈恋人が欲しくない〉は37.6%を占め、〈交際経験なし〉だと50.3%にも上った。対策として役所が考えたのが、お決まりのバラまきだ。

 政府は13年度補正予算で「地域における少子化対策の強化」として30.1億円を組み、ヤル気のある自治体に交付金を出した。上限は都道府県6000万円。政令指定都市や中核市、特別区2000万円、市区町村800万円。各地で婚活イベントが催された。

「13年度は全都道府県と244市区町村が交付を受けています。14年度補正でも同額の30.1億円がつきました」(内閣府少子化対策担当)

 つまり2年で60億円超である。14年度補正では上限が都道府県7500万円、政令指定都市など2500万円、市区町村1000万円に引き上げられた。白書では、低年収ほど〈恋人が欲しくない〉傾向が強く、年収400万円の男性の37.5%、年収200万円未満の女性の46.5%にのぼったが、本当に役 立っているのか。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。

「公務員の発想には本当にあきれます。出会いの少なさが未婚率上昇を招いているのではなく、経済的問題や将来への不安が恋愛や結婚から遠ざけているのです。フランスは婚外子を認め、母子家庭手当を厚くし、学費を無料にするなど、子育て支援の拡充で出生率を回復させた。片や日本は子どもの存在が負担になり、子どもを持つと不幸になる国になった。派遣法改悪で庶民の首を絞めながら、少子化対策にカネを振る舞う。やってることがアベコベですよ」

 美しい国づくりって一体なんなんだ。
 結婚を増やしたければ、まずは非正規労働者で希望者は全員正規雇用化すべきだ。
 費用は内部留保で賄わさせればいい。やらない大企業には罰金をがっぽり取ればいい。それが政治の仕事なのだが、その大企業や資産家から賄賂をもらって現実とあべこべな政治をするからこのようなツケが回るのである。