2017年7月20日木曜日

伝統は一人の死によって終わらない

海老蔵、世界中から麻央さんのお悔やみ「すごい妻を天から授かった」
https://www.daily.co.jp/gossip/2017/06/25/0010313433.shtml

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(34)が25日、ブログを更新。22日に妻の麻央さんが亡くなって以降、海外の知人からも続々とお悔やみが届いていることを明かした。
 「世界中から」のタイトルで投稿。「ロンドンの知り合いから 中国でも アメリカからも みんな連絡をしてくれます」と報告した。
 「まお どうして皆様ご存知なのかはわかりませんが、私 改めてすごい妻を天から授かったのだと、おもうばかり、おもうばかりです、」と旅立った伴侶をしのんだ。
(C)神戸新聞社・デイリースポーツ 2017

 市川海老蔵の妻が進行がんの為にご逝去となったことについては、まず最初に冥福を祈りたいと思う。
 だが、私が疑問に感じるのは彼女が単にかわいそうという報道に終止する姿勢だ。彼女の生き様から、何を学ぶのかということを考えねば意味は無いのだ。それが出来ないのなら、はっきり言って意味はない。
 それに、彼女が死んだからすべてが終わるというのではない。歌舞伎の世界はあくまでも伝統の世界であり、伝統は一人の死によって終わらない。その伝統も、何を受け継ぎ、何を革新するかという事を問わねばならない。
 出雲阿国という女性が歌舞伎の源流を作った人であり、歌舞伎の革新には原点回帰が不可欠なのは言うまでもない。ただ、モラルの厳しさはもっと高めるべきだろう。海老蔵にしても数年前にヤクザとの飲み食いでトラブルになって社会を騒がせた。そのことを踏まえると厳しいモラルの確立は不可避だ。
 また、ネット傀儡に警告したい。海老蔵一家についてあれこれ言うのは今は控えていただきたい。おそらく立ち直るのには2年以上の時間がかかる。時間がかかるからこそ、そっと見守っていくことが必要なのだと私は思う。