2019年8月15日木曜日

京都アニメーション事件で言わねばならないこと

京アニのスタジオで火災 男がガソリンまいたか
2019年7月18日 11時16分 ライブドアニュース速報
 京都市消防局によると18日午前10時半すぎ、京都市伏見区にある「京都アニメーション」のスタジオで火災が起きたという。けが人が複数人出ており、このうち7人から8人ほどが大けがをしているとの情報もあるという。NHKニュースが報じた。
 警察によると、京都アニメーションに男がガソリンのような液体をまいたとされ、男の身柄はすでに確保されているという。

 この事件では30人以上の犠牲者が出ており、被疑者について様々な情報が出ている。
 私個人として、今回の事件の犠牲者に対して一人の同時代を生きるものとして冥福を祈る。しかし、京都アニメーションの犯した罪を同時に見逃すこともできない。複雑な観点とはいえ、厳しく言わねばならない。
 京都アニメーション放火事件と川崎カリタス学園児童殺人事件などの共通点として、孤立化社会(自ら心を閉ざす傾向。自閉症とは違う)がある。
 今回の事件の課題があまりにも多い。

 1.京都アニメーションの法人としての過去の失態への贖罪
 京都アニメーションは2016年に講談社、松竹、朝日放送、ポニーキャニオンと共謀し、大今良時原作の発達障害当事者・難聴当事者への不完全な取材で物議を醸した『聲の形』をアニメーション化した罪がある。
 この作品は深刻な弊害を社会に与えた。難聴当事者の困っている声を見えにくくしたほか、ファナティックなファンによる独善的な意見をネットにはびこらせてしまった。私がこの場を借りて批判し続けているのだが、この批判もヘイト呼ばわりするのだから救いようがない。
 2.今回の事件の被疑者はもし有罪になればどんな贖罪を担うべきか
 被疑者は意識を回復させたとはいえ、完全な回復とは言い難く、仮に逮捕・裁判となったとしても時間がかかることは明らかである。
 こういった状況を踏まえると、修復的司法こそが被疑者と被害者遺族の再生には必要不可欠である。死刑では意味がない、事件に対してただ単純にさばいて処理するだけでは事件の再発防止にはならない。
※修復的司法(しゅうふくてきしほう、英:Restorative Justice)とは、当該犯罪に関係する全ての当事者が一堂に会し、犯罪の影響とその将来へのかかわりをいかに取り扱うかを集団的に解決するプロセス、又は犯罪によって生じた害を修復することによって司法の実現を指向する一切の活動を言う。

 京都アニメーションの再建については、下記の提案を行いたい。

1.道徳の回復
 聲の形により明確になった売上至上主義からの脱却は待ったなしである。
 サルガッソーの広い海(ジーン・リース著、BBC映像化、日本語吹き替え版で十分)・「南京・南京」のネット上映を行い、バカウヨから嫌われるまともな企業になる。
2.AI・RPA・CGの導入を急ぐ。
 京都市内から京都府郊外にスタジオを移転させ、再生可能エネルギーで作品の製造を行う。食品などはすべて自前で調達する仕組みを整え、余ったものは直売する仕組みを構築する。
3.現雇用システムは維持する。
4.財務面の立て直しを図るため、ソフトバンクの出資を受ける。また、宮崎吾朗氏を招くこと。
5.日本テレビ子会社のVAPを買収し、販売部門を直営化させる。
6.聲の形については撤退し、「やがて…春」等社会的作品の販売を行うこと。
7.韓国のアニメ制作会社を5社買収し、韓国でのアニメ制作を行い、日韓両国の和解の象徴とする。韓国で制作するアニメは中沢啓治著『はだしのゲン』完全版から始める。当然昭和天皇やApeさまのおじいさまを厳しく批判した内容を維持すること。