2013年10月17日木曜日

地方百貨店を考える 沖縄・リウボウの場合



 今回、取り上げる沖縄リウボウは地方百貨店の生き残る道の一つのキーになると思う。

1917年 1月20日、宮里辰彦氏が出生。東京帝大を卒業後日本興業銀行勤務をへて,軍需省にはいる。

1948年7月26日 宮里一族により琉球貿易商事株式会社が設立。

1952年 戦後,沖縄民政府通訳官をへて,琉球列島貿易庁総裁となり,沖縄経済の復興にあたっていた辰彦が父が創業した琉球貿易をひきつぐ。

1954年 百貨店リウボウを開店。デパート経営をはじめる。

1964年 琉球貿易商事株式会社から株式会社リウボウへ商号変更。

1968年3月8日 株式会社リウボウ旅行サービスを設立。

1983年9月29日 株式会社西友(現合同会社西友)との共同出資により株式会社リウボウ総合開発を設立。

1983年12月 株式会社リウボウ総合開発との共同出資により株式会社リウボウストアーを設立。

1987年10月2日 株式会社ファミリーマートとの共同出資により株式会社沖縄ファミリーマートを設立。

1990年9月11日 株式会社リウボウインダストリーを設立。

1991年 株式会社リウボウインダストリーに百貨店営業権を譲渡。パレットくもじビルにリウボウ(百貨店売場面積18,137m2)を開店。

1994年 辰彦が12月14日死去。76歳。

1997年 株式会社リウボウシティークリエイトを株式会社リウボウインダストリーに吸収合併。

1999年3月 株式会社リウボウ総合開発と株式会社リウボウストアーを合併、株式会社リウボウストア設立。

2003年 株式会社文教図書からパレットくもじ書籍売場を譲り受け(売場面積700m2)、売場面積を18,837m2に変更。

2003年 西友が保有するリウボウ全株式を県内企業23社へ譲渡。

2004年 伊勢丹が主宰するA・D・O(全日本デパートメントストアーズ開発機構)に加盟。

2008年8月30日 那覇市松尾にあった旧リウボウ跡地にりゅうせきとの共同事業によるホテル・飲食店を中核としたビル「REXA RYUBO」を開業(親会社の株式会社リウボウ創業60周年(同年7月26日)事業の一環)。

2011年4月19日 パレットくもじ移転20周年。婦人服フロアを改装する。


 リウボウはかつてセゾングループと親密だった。
 西友と資本提携していたわけで、そこからセゾングループと業務提携した百貨店グループJMAに加入していたわけだ。またりうぼうストアが西友に似ているのはその影響がある。
 リウボウは地方百貨店でもそこそこいい成績だ。それは徹底的な地元優先の姿勢と、百貨店に求められる非日常的な要素をバランスよく配置したからにある。
  だが、今後はどうなるかは分からない。TPPが強行された場合、ウォルマートが自由自在に出店することができるからだ。それでいいのだろうか。じっくり検 討すべきで慎重な対応が求められるのだが、あの「どじょう」野田には分からないらしい。売国奴BKD呼ばわりされて当然である。