2013年8月1日より、日々格闘記はGoogleという新たな世界に打って出ます。なお、熊本大震災・東日本大震災・鳥取大震災の被災者の方々にお見舞いの言葉を、亡くなられた方々には冥福を祈ります。拙ブログは社会的マイノリティとともに歩むブログです。よってレイシズム(極右・極左)及び優生学及びエコテロリズムなどの反人道的な行為や思想を許しません。
2013年10月20日日曜日
地方百貨店を考える~浜松・マルサの場合~
今回はかつて浜松にあった地方百貨店を取り上げる。
浜松は松菱(破産)の創業地である。この松菱は津にもあるほか、かつては甲府市にもあった。今は浜松本店は破産しており、ロゴマークはGoogleで検索願いたい。
ジャスコの前身企業の一つである岡田屋(横浜市にある岡田屋とは別法人)が1968年7月22日に浜松市にあった衣料品を中心にした百貨店・マルサに資本 参加して買収した。浜松市、掛川市、島田市に店舗をもっていて、島田市の店舗だけで見ると、衣料品だけを扱っていたそうだ。
年商30億円、従業 員340人の企業で、社長の鈴木定一氏は後にはやしや百貨店(後の信州ジャスコ)の取締役にも就任している。そのあと1975年2月にマルサは岡田屋、フ タギ、京阪ジャスコ(旧シロ)が一つになったジャスコと合併している。その当時、流通業は拡大路線を突っ走る状況で、岡田屋は同時に愛知県豊橋市にあった 「浦柴屋」(鈴木武雄社長、年商10億円、従業員120人)も買収している。
ジャスコ、いやイオングループの歴史は買収(会社更生法によるスポ ンサー就任での買収も含める ヤオハンと橘百貨店、マイカルがいい例)と郊外への移転の歴史といっても過言ではない。浜松市のイオングループの店舗が多い のはヤオハンの影響ばかりじゃない、マルサが根っこにある。マルサはジャスコ設立後、「東海地区本部」における要の店舗であった。
前回取り上げたいとはんもそうだ、昔単なる衣料品店がいつの間にかGMSやディスカウントストアになっているんだから、創業者が健在なら驚いて戸惑いを隠せないだろう。時代の変化とはいえ、地域に根差した精神までもを投げ捨てる事のないように願いたい。