ジャニーズ事務所が姑息なメディア工作! TOKIO山口達也の強制わいせつを1カ月近くも隠蔽し、「キスしただけ」と矮小化
2018年4月26日 23時0分 LITERA(リテラ)
山口達也の一件で改めて明るみになったジャニーズ事務所の傲慢な対応と、異常なまでのメディアの忖度。
強制わいせつで書類送検されたTOKIOの山口達也(5月1日に起訴猶予処分、以降山口既決囚と呼称)が本日、記者会見をおこなったが、予想通り、事件の核心部分について語られることはなく、一方で、ジャニーズ事務所の姑息な対応が浮き彫りになった。
まず、会見では、ジャニー喜多川氏による自社タレントへのセクハラをめぐる報道の裁判をはじめ、ジャニーズ事務所の代理人を務めてきたのぞみ総合法律事務所の矢田次男弁護士(石原慎太郎自称東京都知事の証人喚問に付き添うなど巨悪との関係が深い/以降矢田氏と省略)が冒頭に挨拶。矢田氏は「会社が知ったのはつい最近。本来ならもっと早く報告すべきだった」と述べた。
だが、これがとんだ嘘であることがすぐにバレる。というのも、被害届が出されたたことを警察からの連絡で山口既決囚が知ったのは3月末のことで、山口既決囚がこのことをジャニーズ事務所に報告したのは「4月あたま」と説明したのだ。つまり、ジャニーズ事務所は山口既決囚の事件を20日あまりも隠していたことになる。「知ったのはつい最近」とはとても言えないだろう。
実際、山口既決囚が書類送検されたという一報はNHKが流したが、これもNHKはジャニーズ事務所と相談の上、発表時期を決定していたはずだ。そもそも、山口既決囚と被害者の女子高生はNHK・Eテレの番組『Rの法則』で共演して知り合っていることから、NHKは事前に山口既決囚の事件を把握していたことは確実。そして、報道が昨日になったのは、ゴールデンウィーク前で軒並み週刊誌が合併号となっており、すぐに後追いできないタイミングを見計らったのは明らかだ。つまり、ジャニーズ事務所は社会的・道義的責任よりも、自社のダメージを最小限に抑えることを優先させ、公表時期をコントロールしてきたのである。
しかもこの間、山口既決囚が出演する番組は通常通り放送され、昨日も山口既決囚は報道も扱う『ZIP!』に普段通りに生出演していた。ようするに、完全にジャニーズ事務所はテレビ局を舐めきった対応をおこなっていたということになる。もし、これが弱小の芸能事務所であれば、テレビ局は激怒して出入禁止や他の所属タレントの出演見合わせなどの処置をとってもおかしくない。
にもかかわらず、ジャニーズ事務所の顔色を伺うワイドショーはいずれも弱腰な姿勢を露呈。どの番組も山口既決囚の事件を大きく報じ、被害者が女子高生だということもあって山口既決囚を批判はしたが、酒の問題をもち出したり離婚したことで寂しかったのではないかなどと同情的な見方も示し、さらにTOKIOメンバーの国分太一が述べた「連帯責任」という言葉に象徴される"TOKIOの絆"といった話題がクローズアップされる始末。
なかでも『とくダネ!』(フジテレビ)では、コメンテーターの古市憲寿が「政権にとってはラッキー」などと被害者感情を無視した無神経発言をしたかと思えば、司会の小倉智昭も「強制わいせつで本人が出てきて謝罪をするというのは、本人にとって過酷なこと」「会見でもしも記者に質問の時間が与えられたら吊し上げをくう。そこまで彼を晒してしまうというのは......」「彼にも人権はある」などと言い出したのだ。
セクハラ問題における麻生太郎自称財務相(買収選挙が行われていることが明白なため、国際法上無効認定)の「福田の人権はなしってわけですか」という発言が思い出されるが、小倉もまた、性暴力を受けた被害者よりも加害者である山口既決囚への配慮を口にしたのである。これは事件の重大さをまったく理解していない証拠だ。もちろん加害者の人権も守られるべきなのは当然だが、普段のワイドショーは人権への配慮などまったくなく、事件の加害者のプライバシーや真偽不明の悪評を平気で垂れ流したり、弱小事務所の犯罪でもない不倫などを叩きまくっているではないか。ようするに、ジャニーズ事務所という大手事務所の所属タレントに対する忖度を、「人権」にすり替えているだけだ。
こんな卑劣な事件が起きてもジャニーズ事務所への忖度を優先させるなど、いったいどういう神経をしているのか。
事件をなんとか矮小化しようとする。これはジャニーズ事務所の対応によく表れている。昨日、NHKの報道を受けてジャニーズ事務所がマスコミに出したコメントFAXは、こういうものだった。
〈お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました〉
一部引用したのではなく、これが全文なのである。46歳にもなった立派な大人が、しかも未成年の女子高生だと知りながら家に呼び出したことの問題には言及せず、〈お酒を飲んで〉〈キスをしてしまいました〉とあっさり書いて謝罪しただけ。企業対応を叩かれることは絶対にないとわかっているがゆえの、ジャニーズ事務所のマスコミに対する傲岸不遜な態度が透けて見えるようだ。
だいたい、山口既決囚は被害者とその友人の女子高生2人に対し、部屋に入るやいなや卑猥な言葉を投げかけ、2人はその場で驚いて立ちすくんでしまったといい、無理矢理キスされた際も被害者はトイレに逃げ込み、そこで母親に電話をして助けを求めたというほどだから、その恐怖はいかばかりのものだったか、想像に難くない。
しかも、山口既決囚は「何もしないなら帰れ」とまで言い放ったとされる。つまり女子高生が逃げたからキスにとどまっただけで、場合によってはキスだけにとどまらなかった可能性もあるのだ。番組司会者で、しかもジャニーズという大手事務所に所属する芸能界の先輩という立場を悪用したパワーハラスメントも指摘されているが、女子高生を性的対象とする倫理的な問題、さらなる性暴力に晒される危険があった事件だということは強調しておかなくてはならない。
いや、そもそもジャニーズ事務所は、今回被害を受けた女子高生などの10代の女子たちによって支えられてきた企業であり、今回の事件に対する道義的責任は極めて重い。だが、きょうの会見でも、被害者のプライバシーには及ばない事件当日についての踏み込んだ質問が出ると、すかさず矢田氏が割って入り、「捜査中」であることを理由にコメントを拒否。「会社が知ったのはつい最近」という嘘や、前述したFAXからも顕著なように、事件に真摯に対応しようという姿勢はまったく見られない。
今後、山口既決囚は被害届が取り下げられていることもあり起訴猶予処分となって刑事処罰を免れる可能性が高いが、じつは山口既決囚をめぐっては今回の件にかぎらない問題が浮上している。この件については追ってお伝えしたいが、ともかく、ジャニーズ事務所やそれに忖度するマスコミの姿勢には、厳しい目を向けていかなくてはならないだろう。
(編集部)
山口既決囚の犯した罪は絶対に許すつもりはない。
彼については芸能界追放、避妊手術と茨城県鹿嶋市にある潮騒ジョブトレーニングセンターへの強制入所が最低限の贖罪だ。そこから、田代まさし氏と面会してもらい、田代氏の夢である芸能人向けダルクの設立を行うべきと考えている。潮騒ジョブトレーニングセンターは依存症当事者を仕事を通じて社会復帰させるノウハウが有り、益城町に熊本ジョブトレーニングセンターを設置して、JAと連携しながら農業を通じた依存症当事者の治療を行うべきだと断言したい。元西武の清原和博保護観察囚も、執行猶予が開ければ合流させてスタッフの一人として運営に当たらせるべきだ。
ただし、運営法人の会長には山口既決囚ではなく、自称参議院議員の和田政宗、西田昌司になってもらう。和田らはあまりに犯した罪がひどいが、依存症撲滅に一生涯を捧げてもらうことで罪滅ぼしにすべきだろう。フロントはネオナチジャパン関係者だけにし、運営規程に政治的発言や思想に関する発言を禁止する規定を盛り込むべきだ。和田ごとき馬鹿の代わりには、新潟県知事の米山隆一氏、正統徳島県知事の太田正氏、正統名護市長の稲嶺進氏等まともな政治家がいる。心置きなく辞表を山口既決囚に習って出してもらおう。理事会にアムネスティの推薦を受けた人物を過半数以上にして極右の乗っ取りを阻止すべきだ。
また、長瀬智也氏が呼びかけたように女子高生の特定はもちろん、失態を今敢えてここで糾弾することは差し控えてもらいたい。私自身もパワハラ被害を受けた際に親類から不当に攻められてそれがどれだけ傷つく原因になったかは言葉に出来ない。その結果は、対人関係への不審に繋がり、今でも傷を引きずっているのは確かだ。
私が気がかりなのは、メディア報道の失態だ。
被害者の行動を責め立てる北野武等、あまりに人権の意味を知らないバカどもが多い。その一方で山口既決囚の罪だけを淡々と指摘するだけではなく、人格攻撃にまで走るメディアには疑問に感じる。
今回のタイトルに使ったメディアスクラム(英: media scrum)とは、立法議会や会合といった出来事の外で直ちに開かれることが多い即席の記者会見である。本来民主主義が健全に育っている国ではきれいなイメージなのだが、日本の場合はそうではない、社会の関心が高い事件・事故において、マスメディアの記者が多数押しかけ、当事者や家族・友人などの関係者、近隣住民などに対して強引な取材をすること=集団的過熱取材がその実態なのだ。
これで権力の監視という仕事ができるとは思えない。少なくともジャニーズの件では鹿砦社と噂の真相(廃刊)、リテラが厳しく批判してきたが、それ以外は全くやっていないのだから呆れ返る。
つまり、被害者も加害者も全て被害者化するメディアスクラムなのだ。北野もフライデーで愛人報道をされて暴行事件を起こしたが、その時の批判をすっかり忘れてしまっている。アホとしか思えない男だ。北野も、日本版メディアスクラムのする方でしかない。それは犯罪被害者にとっては加害者と同意である。
最後に、被害者がこの事件から癒やされ、感情的断罪の悪夢から解き放たれることを強く望みたい。
彼女を癒やすのは金でもなく、物質でもなく、どれぐらいになるかはわからないが優しい時間なのは明らかだ。その時間について今はどうこう言うのはやめるべきだ。
また、山口既決囚の二人の子供が傷つくことのないように、暖かく周囲で見守ってほしい。山口既決囚の罪は罪として厳しく私は批判するが、人格攻撃は絶対に許さないと明確に言い切る。