2019/6/3 2019/6/11 社会
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(出典 : http://www.nishirei.net/index.html)
今回は、あの雪印食品による牛肉偽装を内部告発した水谷洋一さんの過酷なその後と現在をクローズアップしたいと思います。
雪印という巨大企業による2億円詐取の事件にたった一人で立ち向かって内部告発をした水谷さん。
しかし結果は、国土交通省よる水谷さんへの営業停止処分、また、相次ぐ取引先の撤退など、勇気ある告発に対してあまりにひどいものでした。
日本社会の闇と病みを目の当たりにし、娘の真麻さんにまで被害が及んだにもかかわらず、戦いを続ける水谷さんの努力を知りたいと思いました。
目次
雪印牛肉偽装事件とは
内部告発への非情な結果
娘・真麻さんの悲劇
西宮冷蔵を支援するには・カンパの方法は
まとめ
雪印牛肉偽装事件とは
2001年、日本では狂牛病(BSE)問題に揺れていました。
感染が疑われる肉は膨大な数に上りましたが、それらすべてを廃棄することは、業界への大ダメージが予想されました。
そこで国は、国産牛へ補助金を出すことで、酪農家への打撃を減らそうとします。
この補助金を詐取したのが雪印食品でした。
外国産の安い牛肉を国産肉と偽り、補助金で国に高く買い取らせることによって、2億円近い金額を得たのです。
その犯罪を内部告発したのが老舗の倉庫業者・西宮冷蔵社長の水谷洋一さんです。
それにより、雪印の企業ぐるみの犯罪が世に明らかとなりました。
内部告発への非情な結果
しかし、事件は予想もしなかったであろう方向へ進みます。
企業の悪を世に知らしめた水谷さんの勇気ある行動に対し、国は、事件を起こした雪印食品だけでなく、告発した水谷さんまでも「隠ぺいに協力した」として、営業停止処分を科したのです。すると、他の取引先企業が相次いで西宮冷蔵との取引を打ち切り、勇気ある告発をした水谷さんと西宮冷蔵は大打撃を受けてしまいます。
勇気をもって不正を告発した人間に対し、国も取引先もあまりに冷淡でした。
結局、大企業の言いなりになって犯罪に目をつぶらねば生きていけないのか。ダメなことをダメといった人間が逆にひどい仕打ちを受けるのか。
巨大企業に楯突いた者はこうなる、という見せしめのような反撃が、政官財から束になって襲い掛かったのです。
西宮冷蔵は2002年に休業状態に陥りました。
娘・真麻さんの悲劇
正直者がバカを見ることはあってはならない。水谷さんは負けませんでした。
JR大阪駅前で告発を続け、カンパを募りました。
消費者運動の関係者や、多くの人の善意で、2004年に西宮冷蔵は再出発を果たします。
しかし、事件は西宮冷蔵と水谷社長だけでなく、水谷さんの家族にまで凶事を起こしました。
西宮冷蔵が休業させられ、金策が尽きた結果、次女の真麻さんは私立高校への進学を断念、公立高校への進学を余儀なくされます。
追い詰められた家庭の状況でストレスを負った真麻さんは非行に走り、高校を中退。精神的に不安定になり、17歳の時、飛び降り自殺を図ってしまいました。
一命はとりとめたものの、頚椎損傷で麻痺が残り、重度障碍者として車いすでの生活となってしまいます。
水谷さんは内部告発が家族にこのような形で災いをなしたことに、はじめて後悔を覚えたといいます。
告発した者が割を食う。告発したらつぶされる。水谷さんの窮状は、日本社会にそうした空気を作っていきました。
さらに理不尽は続きました。
2013年に、顧客から冷凍野菜を税関抜きで通し、「密輸」するよう求められたのです。
水谷さんは拒否し、契約を解除しました。
大口の取引相手だったため、会社の業績は見通しが立たなくなり、残る取引先も逃げるように去り、西宮冷蔵は全社員を解雇せざるを得ませんでした。
倉庫を人に貸してしのぎますが、固定資産税を滞納、賃料を差し押さえられてしまいます。
西宮冷蔵を支援するには・カンパの方法は
水谷さんは今も戦っています。
2012年、その軌跡が、社会派ドキュメンタリー映画『ハダカの城 ~西宮冷蔵・水谷洋一~』として映像化されました。これにより、内部告発のその後を知った人々がいちだんと増えました。
現在、水谷さんは、真麻さんの世話をしながら週に1度は街頭に立ってチラシを配り、カンパを募っています。
全国から約1,500万円が集まったそうですが、借金返済や固定資産税に充てるため、6千万円は必要だそうです。
水谷さんは「共感してくれる取引先と、食の安全を追究したい」と言います。
カンパの振込先は西宮冷蔵の電話 0798-35-1234 へ問い合わせてほしいとのことです。
まとめ
水谷さんの勇気が、この社会の事なかれ主義や、長いものには巻かれろ的な悪しき体質にさいなまれたことは、この社会では犯罪も許されるということを示していると思います。
勇気の告発をした人が守られる、そんな当たり前のことがなされない現状では、今後も偽装や隠ぺいが続くでしょう。この国の未来がとても暗く見えて悲しくなりました。
何千人もの雇用を抱え,多額の税金と献金を納める大企業に対しては、たとえ犯罪を犯しても罰することはできない、という「事実」が見えた気がします。
しかし、それでも戦い続ける勇気ある水谷さんにすべてを任せきってもいけないと思うのです。
このBSE偽装事件以来、私は雪印の商品を買ったことは一度もありません。一度もです。私なりの抵抗のつもりですが、たとえ一人一人は弱くても、大勢が集まって行動すれば、制裁を下すことはできると信じています。
以上、社会の理不尽に立ち向かう西宮冷蔵社長・水谷洋一さんの紹介でした。ではでは~
水谷氏を苦しみのどん底に落とした雪印はメグミルクと合併して逃げているし、取引を不当に切った日本ハムも不正をやっている。
こういった不正企業に対して私は絶対に買わない姿勢を明確化している。日本の食の安全を取り戻すには何が必要なのか。
大きな経営統合と分割が必要なのは間違いない。JFLAホールディングス(盛田・マルキン忠勇等)、敷島製パン・伊藤製パン、キューピーグループ、極洋、キリングループを中核にして、経営再建をするべきだろう。中核企業をジャパンフードアライアンスと仮称することにする。
1.下記企業は、ジャパンフードアライアンス加盟企業と分割を伴う経営統合を受け入れる。
日本ハムグループ、雪印メグミルク、カゴメ、森永製菓
2.日本ハムグループ、雪印メグミルクは西宮冷蔵の経営陣に謝罪すると同時に最低でも2億円の損害賠償を払うこと。
3.日本ハムグループ、雪印メグミルクは競合他社への吸収合併を無条件で受け入れると同時に、それに伴い発生する余剰施設については地域企業へ無償譲渡する。
4.西宮冷蔵に対して日本ハムグループ・雪印メグミルクが押し付けた違法な損害については5倍にして経営陣一族及び取引先、銀行に返済すると同時に、その当時に違法な判断を下した自称経営陣共への経営責任を厳しく追求すること。民事訴訟で最低でも10倍の損害賠償を負わせねばならない。
5.新生西宮冷蔵はイオングループ、敷島製パン、森永乳業、キリングループと倉庫契約を取り交わし、不動産管理業として存続する。
6.日本ハムグループの北海道日本ハムファイターズが不正な手段で強奪した大谷翔平(現アナハイム・エンゼルスとプロ契約)での売却による不正利益を10倍にして社会へ返納させると同時に、東北地方に独立リーグを立ち上げていわゆる東北楽天ゴールデンイーグルス渡渉する楽天の金権野球部を厳しく懲らしめること。また、特定の企業名をつけないことを条件に堀江貴文氏が万が一新規で仙台に球団を構えたいと申し出た場合は協力すること。
7.東北楽天ゴールデンイーグルスが神戸に移転する場合は賛成すると同時に、北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルスの戦力外選手について雪印メグミルク、日本ハムグループ、カゴメは正社員として採用すると同時に、派遣社員として独立リーグに派遣すること。
8.北海道日本ハムファイターズについて、日本ハム出資分はすべて北海道資本に売却し、北海道ファイターズへ球団名を変更すること。
9.ジャパンフードアライアンスは地ビールメーカーを受け入れる。ジャパンフードアライアンスは食材や製造に必要な備品などの共同購入などで提携する。
10.日本ハム、雪印メグミルク、森永製菓、カゴメはジャパンフードアライアンス加盟企業への吸収合併と同時に、債務については強制的に無償償却すること。