京アニ放火、再建へのハードル高く=寄付30億円も課題山積-作品制作に影響
2019年10月18日13時35分
時事通信社
36人が死亡した京都アニメーションの放火殺人事件は18日、発生から3カ月を迎えた。復活を願うファンの声は根強く、専用口座には30億円近くの寄付金が寄せられた。ただ、職場復帰できていない社員もおり、新作映画の公開は延期された。再建に向けた課題は多い。
京都府によると、日本赤十字社京都府支部などが開設した6口座には15日時点で3億2956万円の入金があった。京アニ側から府の口座に移管された分も合わせた寄付金総額29億1546万円は、遺族と被害者に今後分配される。
寄付は今月末まで受け付けるが、京アニの代理人弁護士は、労災補償などを除いても、死傷者らの被害規模は「少なくとも40億円。寄付金は相当不足している」と話す。
映画館「MOVIX京都」(京都市)が週替わりで同社の18作品を特集上映するなど支援の動きも広がるが、京アニは9月、2020年1月を予定していた映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開延期を発表。同作品の美術監督らを失ったことなどが背景にあるとみられ、今後の作品制作への影響も懸念される。
しかし、事件直前に完成した映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-」は、多くのファンの要望を受け、一部劇場で上映期間が延長された。11月にはファン向けの音楽イベントも開催する。同社は待ちわびるファンの声援に応えようと、復活に向け着実に歩みを進める。関係者によると、同社では新たな作品づくりも始まっているという。社員の1人は「ファンに報いたい」と話している。
京都アニメーションの放火事件が昨年7月18日に起きて、もう一年経とうとしている。
事件を起こした被疑者は5月下旬に逮捕された。かの人物についてのコメントはここでは差し控えたい。ただ、事実であるならば事実に従って罪と向き合ってほしいというのが私の考えであるとだけ、ここで申し上げたい。
しかし、私は真の意味での京都アニメーションの再建には今の時点ではつながらないと見ている。まず、2016年に多くの市民の懸念を押し切って制作してしまった『聲の形』放映事件への反省がまったくないのはいかがなものか。
この作品は難聴当事者や発達障がい当事者への取材が全く見受けられないまま、都合のいい内容に終止するとんでもない内容だった。その傲慢さに多くの市民が呆れ、反発したことは明らかだ。こういった悪事に何故京都アニメーションは製造物責任法の観点から反省すらないのか。事実からの逃避を続ける限り、再建など夢のまた夢である。
経営再建の前に、「『聲の形』を制作してしまい、多くの難聴当事者や発達障がい当事者、そのご家族、支援者の方々を傷つけてしまいました。心からお詫び申し上げます。お許しくださいませ」ぐらいいうべきではないか。八田英明社長はせめてそのくらい言えるはずだ。
その上で、小生が以下の提案を行おう。再建を行うのなら、事実と向き合うことから始めるしかないのだ。それは、カトリック信者のゆるしの秘跡にも言える。
ゆるしの秘跡が、ある意味きついのは、自分の汚れた部分との対峙を通じた自己対話だからだ。
1.京都橘大学・ソフトバンクグループと資本提携を行う。
京都橘大学キャンパスを高層ビルに一部建て替え、現キャンパスの近代化を行う。
京都橘大学はソフトバンクグループとオンライン教育で提携する。
京都アニメーションはソフトバンクグループとAI・RPAで提携する。AIやRPAをアニメーション制作で徹底的に活用する。
京都橘大学内実習スペースの一部として、京都アニメーションの本社・スタジオ機能を移転する。また、大学入口にコンビニと同時に京都アニメーションのショップを立ち上げる。
京都アニメーションは以下の自社物件を競争入札で売却する。
●本社(京都府宇治市木幡大瀬戸32)
●第1スタジオ(京都府京都市伏見区桃山町因幡15-1) 放火事件の現場
第2スタジオ(京都府宇治市木幡内畑34-11 ハイショップビル3階)は撤退する。
●第5スタジオ・京アニ&Doショップ!(京都府宇治市木幡東中13)
2.ソフトバンク50%、京都橘大学10%に追加して、優れたアジアのドキュメンタリーを世界へ配信し、アジアでドキュメンタリー制作者ネットワークの構築をめざす日本の新しい映像配信会社・株式会社アジアンドキュメンタリーズが10%出資する。
これにより、『聲の形』放映事件の再発を確実に抑制することが出来る。
3.新生京都アニメーションは過去制作された無印良品的映画で硬派作品の配信権獲得・ネット配信事業への参入を行う。
バンク・ザ・ドラム(1973・パラマウント配信)
やがて…春(1984年・にっかつ配信)
やがて…春(1984年・にっかつ配信)
●また、韓国映画で社会派と言われる作品を積極的に配信する。
4.英BBCとドキュメンタリー部門で提携し、配信事業を手掛ける。
5.ジーン・リース著(イギリスの作家)で「ジェイン・エア」の登場人物の描写に違和感を感じて数十年も掛けて書いた超力作「サルガッソーの広い海」(英BBC制作、1993年版)の日本語版を配信させる。社会的制裁の一環で『聲の形』声優陣・製作者と原作者・大今良時氏に翻訳から声の吹き替えをやらせるが、人権面での監修を作家の伊藤浩士氏が厳格な観点で行う。やる気なしなら、アダルトビデオ女優やホストに本業の引退と介護福祉への就職斡旋と引き換えに出てもらう。
6.『聲の形』制作に対して謝罪と反省、被害者への損害賠償を表明し、韓国でアニメ制作子会社を5社買収、中沢啓治氏作品『はだしのゲン』をYoutube・PandraTVで公開する。なお、制作にあたっては昭和天皇批判・岸信介批判を一つとても抜かないこと。バカウヨが発狂するくらい、事実をありのままに伝えるフェアな会社に生まれ変わること。
場合によっては『はだしのゲン』制作会社のマッドハウスを日本テレビから買収し、韓国で完全版の制作を行う。
7.事実上の子会社である株式会社アニメーションドゥウだけの製造部門では再建はおぼつかないのは明らかなので、日本テレビから以下の傘下法人をソフトバンクに買収してもらう。バップの買収の狙いは京都アニメーションの作品を販売する直接的な会社を確保することにある。また、マッドハウスはアニメーション制作でも優れており、京都アニメーションとの連携ができやすい。
日本テレビ音楽株式会社
株式会社バップ
株式会社サウンドインスタジオ
株式会社バップ音楽出版
株式会社バリウス新潟
株式会社マッドハウス
8.東京オフィス(東京都港区赤坂2-12-23 キャビンアリーナ赤坂201号室)を台東区鶯谷のラブホテル跡地に移転し、東京スタジオを新たに開設すること。
9.精神疾患当事者・発達障がい当事者・身体障がい当事者の積極雇用を行うこと。