2013年10月22日火曜日

地方百貨店を考える 川崎・さいか屋の場合




 今回この写真を見てこれはどこかわかれば百貨店通であろう。
 共通していることはみんな神奈川県に会った百貨店もしくはある百貨店である。今回はさいか屋を取り上げたい。

 この百貨店も経営危機に陥って再建中である。
 
1872年 神奈川県横須賀市元町に創業した雑賀屋呉服店(後の雑賀屋不動産株式会社)が創業。
1950年11月 - 雑賀屋呉服店を母体として、株式会社大洋会館(資本金480万円)を横須賀市大滝町に設立、不動産賃貸業を開業。
1955年8月 - 株式会社川崎さいか屋へ商号変更。
1956 年4月 - 本社・本店を川崎市へ移転し、百貨店業を開業。本店所在地を横須賀市より現在地の川崎市川崎区小川町1番地に移転し、鉄骨鉄筋コンクリート造り地下1階、 地上3階、店舗延面積4,926m2(売場面積4,021m2)が完成し、従業員約300名を以て百貨店を開業。
1963年5月 横浜市鶴見区矢向にサービスビル(地下1階、地上2階、1,674m2)を新築し、主として配送センターとして使用。後に(昭和47年8月)増築し地下1階、地上5階延面積4,957m2となる。
1964年3月 数回の増資を経て資本金3億3,750万円となる。8月、東京証券取引所第二部へ上場。
1964年11月 川崎店建物増築工事が完成し、店舗総面積21,732m2(売場面積15,591m2)となる。
1965年 4月28日株式会社藤沢さいか屋(三越が一部出資)が開店。
1967年11月 資本金を4億5,000万円に増資。町田店(鉄骨鉄筋コンクリート造り、地下2階、地上4階建て、店舗延べ面積11,472m2)を出店。
1969 年11月 - 株式会社さいか屋へ商号変更。9月に横須賀市大滝町所在の、株式会社横須賀さいか屋(百貨店・資本金6,500万円)及び藤沢市藤沢所在の、株式会社藤沢 さいか屋(百貨店・資本金1億2,000万円)の二社と合併。前記合併により、資本金6億3,500万円、従業員2,040名となる。
1970年10月 茅ヶ崎市に支店を新設、(鉄骨鉄筋コンクリート造り、地下1階、地上6階、店舗延面 積3,686m2、売場面積2,651m2)。
1973年8月 資本金を10億円に増資。11月、川崎店建物増築工事(地下3階、地上8階)完成し、店舗延面積33,994m2(売場面積22,118m2)となる。
1974年4月 横須賀店建物増築工事(地下2階、地上8階)完成し、店舗延面積21,922m2(売場面積14,761m2)となる。
1974年9月 藤沢店建物増築工事(地下2階、地上8階)完成し、店舗延面積22,374m2(売場面積14,129m2)となる。なお、茅ヶ崎支店は閉鎖し、そのすべてが藤沢店に吸収された。
1976年10月 町田店をショッピングビルに業態転換し、専門店ビル「JORNA MACHIDA」として運営。
1978年11月 藤沢市及び各方面の要請により、藤沢駅北口再開発事業に協力することになり、藤沢店の営業を新設の株式会社藤沢さいか屋に譲渡し、藤沢支店を廃止。なお、株式会社藤沢さいか屋(売場面積18,500m2)は11月22日当社の姉妹百貨店としてスタート。
1979年3月 資本金11億円に増資。9月藤沢駅前所在の丸井藤沢店地下1階に食料品専門店の藤沢マーケット店(売場面積1,197m2)を開店。
1980年10月 川崎市川崎区小川町8番地に「小川町別館」(鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上7階、延面積1,732m2)を新設し、主として本社事務館として使用。
1981年6月 横須賀市三春町に物流センター(敷地面積4,256m2、鉄骨鉄板瓦棒葺平屋建、延面積1,657m2)を新設し主として配送センターとして使用。
1989年3月 資本金を16億154万2,628円に増資。
1990 年3月 CIを導入し、昭和28年以来使用のシンボルマークを「さいか屋」のイニシャルSに結実し、今まさに羽ばたこうとする鳥をイメージさせるマークに 一新する。3月、横須賀店の隣接地に延床面積26,984m2(店舗面積14,356m2)を新築し、横須賀店新館として開業し、大通り館(旧館)と合わ せ店舗延面積28,259m2(売場面積26,714m2)となる。10月、横須賀店新館の隣接地にレストラン街・各種サービス・集会・文化ホールなどを 中心としたコミュニティー館(延床面 積7,906m2)としての南館を開店。この結果、横須賀店は大通り館(旧館)、新館、南館とを接続通路により結び、三館体制により営業を開始。
1993年2月 資本金を26億4,841万3,737円に増資。
1994年11月 藤沢駅前所在の藤沢マーケット店を生鮮ディスカウントストアーにリニューアル。店名を「ザ・マーケット藤沢駅前店」に変更。
2001年3月 横須賀市三春町物流センターにドラッグストアー・パソコンショップ・カー用品・つり具店・ゲームセンターを開店し、三春町ショッピングセンターとする。
2002年4月 矢向配送ビルをさいか屋メディカルビルとし、医院・介護業務を導入。9月、株式会社藤沢さいか屋の百貨店営業部門を譲り受け、さいか屋藤沢店としてスタート。これにより株式会社藤沢さいか屋は不動産管理・開発を主たる事業とする。
2005年3月 株式会社サイカマートを会社分割後、売却譲渡。7月、サイカマートと藤沢さいか屋が合併「株式会社彩賀開発」とし、不動産管理・開発を主たる事業とする。
2006年3月 「ザ・マーケット藤沢駅前店」を丸井藤沢店の閉店に伴い閉店。
2008年3月 株式会社彩美はさいか屋マーケットプロモーション株式会社を吸収合併。
2009 年1月 第三者割当(割当先京浜急行電鉄株式会社)による増資により資本金を31億4,906万3,737円に増資。2月、株式会社彩賀開発を吸収合併。 3月、横須賀市三春町ショッピングセンターを地元の木村商店に売却譲渡3月17日、神奈川県横須賀市の店舗「三春町ショッピングセンター1・2」(総敷地 面積9611.83㎡、総延床面積2504.36㎡)を木村商店(横須賀市)に売却すると発表した。譲渡価格は2店舗合計で17億5300万円。18日に 木村商店と売買契約を締結し物件を引き渡す。今回の売却は保有資産の効率的運用と財務体質の強化・改善を図るための見直しの一環という。8月、事業再生実 務家協会に対し、事業再生ADR手続の正式申請。
2010年2月 当社債務の一部免除及び債務の株式化を柱とする金融支援を含む事業再生ADR手 続が成立。3月、川崎店を譲渡し、譲渡先との間で建物賃貸借契約を締結し、引き続き同場所にて店舗として営業活動を継続すると同時に横浜市矢向さいか屋メ ディカルビル売却譲渡。4月、減資を実施して資本金19億4,529万868円となる。5月に横須賀店の大通り館閉館、新館と南館は継続営業。8月に株式 会社彩友計算センター(連結子会社)の清算結了。
2011年1月 株式会社彩美(連結子会社)の清算結了。5月、川崎市川崎区小川町8番地「小川町別館」を売却譲渡。