2013年10月8日火曜日

最後渋々やめただけ 松尾新吾

 まずはフランスに在住している女優の中山美穂のツィッターから。

昨日はあまりの滅茶苦茶宣言に 疑問 怒り 失笑 落胆 再び怒り の ループで笑顔を忘れてた。 気を取り直すなんて簡単には出来ない。そんな中で同じ意識、同じ思いを共有してくれた人達がいてくれて心強かった。「頑張っ て」じゃなくて「共に頑張る」。国は変わらないのだから私たちが変わる。

https://twitter.com/#!/m_pokorin/statuses/147821378333192193

 野田自称首相にとってこのコメントはさぞかし耳が痛かろう。
 さらにとんでもない男がいる。佐賀県の厳戒原発で印象操作をしでかした九州電力の会長だった松尾である。この男を痛烈に批判している記事があるので引用する。

松尾新吾会長は九州電力の癌なのか 舐められた「直ちに影響はありません」の枝野君
  10月22日海外から帰国した松尾新吾会長は、「やらせ問題」の責任を経産相から追及されている眞部社長の進退について「辞任に値することか。なぜ辞めな いといけないのか。これだけ(原子力発電所の)再稼働が遅れたら、九電は潰れる。この状況をクリアするのに最適な人だ」と述べたという。
 今回の「やらせ問題」のすべては、松尾会長が、取締役就任1年目で最下位のそれまで大きな功績もない眞部氏を次期社長に大抜擢、強力な院政を敷くための傀儡政権を樹立したところに始まっている。そのため、眞部社長が自らの進退も何も決められない事態が続いている。
 松尾会長自らも川内原発での「やらせ問題」を抱えており、両者が共に退陣することが、名実共に九州の代表企業である九州電力の今の状況を打破及び企業刷新となる一歩となろう。
 拗れれば拗れるほど、電力の送発電分離は早期に実現される可能性もあり、経済産業省=民主政権に対する反旗は、時代遅れになりつつある総電力の戦いなのかもしれない。
 所詮、事件の発端になった玄海原発再稼動説明会「TV生番組」も、経済産業省が仕組んだものであり、主催した経産省の「やらせ番組」であったことは明白である。
(経 産省は番組終了後としながら、反対メール100通以上を何ヶ月も未公表にしていた。そうしたことが情報漏洩し、その存在を経産省は認めたものの、経産省が 言う番組終了後にメールが来たのかどうか第3者のチェックはなされていない。その反対メール100通を入れれば「やらせ」メールを入れても、番組放送中に 賛否が逆転していたことになる。情報操作の何ものでもないのである)
 原子力行政そのものが、これまで原発設置を許諾する自治体に対して、巨額な札束攻勢することにより、自治体は現世を謳歌することを条件に設置してきており歪そのもの、こうしたタレ流しが、今の日本の財政破綻の一因ともなっている。
 しかも、世界に類まれな火山国・地震国である日本の地震帯に、当時の政権は、御用学者を利用して平然と素知らぬ顔で、地震地帯に立地させてきたのも事実。
 今回の全国での「やらせ問題」は、各地で開催された各原発説明会が、これまでに九州電力・北海道電力などのように、国と県と電力会社が一体となり、すべて「やらせ」であったことも明確にさせている。
 この国の政治・行政そのものが、守銭奴と化かさせる異常行政としか言いようがないのである。

2011年10月24日 http://n-seikei.jp/2011/10/post-3137.html

 さらに日刊ゲンダイでは札付きの悪であることを痛烈に断罪された。

ドサクサで経営陣の続投を決定!本物の"ワル"は九州財界を牛耳る松尾会長だ
2011/10/17 日刊ゲンダイ 
九電「やらせメール」の反省ゼロ

 厚顔無恥にも程がある。九州電力が14日、玄海原発再開をめぐる「やらせメール」問題で、経産省に最終報告書を提出。これがとんでもない代物だった。
 「佐賀県知事の発言が発端」とする第三者委員会の事実認定や指摘を完全にシカトし、九電に都合のいい内容に終始。しかも、臨時取締役会で経営トップの続投をチャッカリ決めていたのだ。
  これには、さすがに枝野経産相も怒り心頭で、きのう(16日)NHKの番組に出演した際には、「会長、社長の行動に対し、現状では周辺住民の皆さんの理解 を得られるとは考えられない」と、経営陣に辞任を促す発言も飛び出した。「ただちに影響はない」発言で国民をだまし続けた枝野も、たまにはマトモなことを 言う。
 批判に対し、松尾新吾会長(73)は「大臣発言は重いが、会社のことは取締役会で決める」と平然と言ってのけた。枝野の発言など、屁とも思っていないのだ。
  「一度は辞意を表明しながら居座った真部利応社長(66)に非難が集中していますが、本当の“ワル”は松尾会長ですよ。実は、真部社長は7月19日に辞任 届を出したのですが、これを松尾会長が握りつぶした。自分に累が及ばないようにしたのです。九電の実権は、松尾会長が掌握している。末席取締役だった真部 氏を14人抜きという異例の人事で社長に抜擢したのも、意のままに操れるからでしょう」(経済ジャーナリスト)
 当初から、真部社長は歯切れが悪かった。やらせ問題の発覚直後、記者会見で引責辞任について問われても、「会長と相談して……」とムニャムニャ。自分の一存では、進退も決められない立場なのだ。
  「松尾会長は、今や“九州財界のドン”といわれています。九電のみならず、九州全体の経済界を牛耳っていて、政治にも大きな影響力を行使している。今年 4月の福岡県知事選でも、松尾会長の意向で候補が差し替えになり、新人の元通産官僚が当選しました。松尾会長はやらせ問題で辞める気はサラサラないし、今 でも“国のために原発を動かして、何が悪いのか”と考えていると思いますよ」(前出の経済ジャーナリスト)
 お飾りの社長を取っ換えただけで、会長が権力を掌握し続けているのは東電も同じ。日本の電力会社は、どこもかしこもロクなもんじゃない。一度、ズタズタにして解体しなければダメだ。

 こんな男を相談役においている段階で再生など夢のまた夢である。
  私は生協型組織への電力会社の転換を要求する。当然、送電網と発電網は分離してもらう。中山には社外取締役になってもらおうか。真部程度の小物が九州電力 の社長を勤められてきたのだから中山でもできるというわけだ(皮肉交じりなのはいうまでもないが)。中山のアドバイスを受けて松尾は脱原発に舵を切ればい い。まあ、日本会議なる時計を逆に戻したがる団体と手を組んでいるこのお粗末な男に期待すること自体が無茶な要求なのだが…。

2012.516 22:52