2015年4月30日木曜日

人を育てられなかった政治を問う~地方選挙戦~


自治はどこへ:「限界集落の星」転落 29歳町議の逮捕

毎日新聞 2014年12月28日 10時29分(最終更新 12月28日 16時44分)


 被選挙権年齢下限の25歳で当選した岡山県の小さな町の議員が今年10月、詐欺容疑で逮捕された。議員の資質が疑わしい若者が、なぜ担がれたのか。地元を歩くと、高齢化で衰え、自治体合併で傷んだ地域の姿が浮かんだ。町民の一人は落胆をにじませて言った。「あいつは、限界集落の期待の星じゃった」【樋口淳也、本多健】
 ◇過疎、合併…議員育成力衰え

 大雪が降った今月18日、名古屋地裁。傍聴人もまばらな法廷で、前和気(わけ)町議の片倉弘貴被告(29)は、起訴内容の認否に「間違いありません」と消え入るような声で答えた。

 初当選から3年後の今年3月末に失踪。京都市内で10月9日、放置自転車を持ち去った疑いで逮捕された。所持金は8円。釈放後、失踪理由を「本業(イベント企画業)の借金でどうしていいか分からなかった」と周囲に説明したが、同29日に今度は詐欺容疑で愛知県警に逮捕された。

 被告の地元の旧佐伯(さえき)町は2006年3月、旧和気町と合併し消えた。自宅は林道で山奥へ分け入った丸山地区にある。一帯はツル飼育が盛んで、今も「タンチョウの里 佐伯」という看板が道端に立つ。そんなのどかな山村で昔、合併を巡る大混乱があった。

 発端は、両町の正式調印後、佐伯町議会が「慎重にすべきだ」と合併関連議案を否決したこと。旧2町で計22の議員定数が、新町では16に減る。佐伯の人口は旧和気の3分の1で町議の多くが議席を失う。「クビになりたくないだけ」と怒った合併賛成派の請求で異例の佐伯町長、町議会のダブルリコールが成立。町を二分するダブル選も賛成派が制し、合併にこぎ着けた。

 「議員はろくに働かない。地方自治への失望だけが残った」と、自営業の男性(65)は言う。合併後は旧和気町側が栄える一方、佐伯はさびれた。町は一体感に乏しく、町政に白けた空気も漂う。

 地域の議席を守りたい−−。そんな思いを抱く関係者の説得で、京都でイベント企画業を営んでいた被告は、合併後2度目の町議選に立候補した。人口で劣る旧佐伯町の従来の地区推薦候補では当選ラインに届かず、周囲は若さに期待した。

 被告を「限界集落の期待の星」と表現した佐伯側の元町議は言った。「若手に声をかけても、議員報酬(月額約23万円)じゃ食えない、と言う。議員は年金生活者のオンパレード。みんな彼に飛びついたんじゃ」

 町の高齢化率(人口に65歳以上が占める割合)は県内上位の約36%。彼を除く当選者の平均年齢は63.5歳。50代2人、70代1人で、残りは60代。25歳の若者は異彩を放った。

 「棚田のコメでもストーリーがあれば絶対に売れる」。当選後は経験を生かし、地元産米のブランド化に取り組む。だが、本業の資金繰りで借金を重ね、思いついたのが「アニメ制作でまちおこし」という架空の投資話。「国のクールジャパン事業で1.5倍にして返す」などと言い、知人らから計300万円を詐取したとされる。

 「僕、ルパン三世になりたい。やりたいことをやって、キメる時にキメる」。被告は事件前の昨年4月、ネットメディアに語った。現職町議の一人は「地域を歩き、町民の声をもっと聴いてほしかった。町議はアニメの登場人物ではない」と嘆いた。

 安藤勝介議長は「地域がしっかりしていたころ、彼のような人物は選ばれなかった」と真剣に悩む。以前は、消防団長やPTA会長、自治会長など地域のまとめ役で汗をかき、訓練を積んだ人物が自然と担がれた。地方自治を下支えするこうした仕組みは、合併で傷み、人口減や高齢化の波に洗われている。片倉被告の公判は次回来年1月に結審する。


戦争体験談:20代の6割「聞いたことない」

毎日新聞 2014年12月25日 08時30分(最終更新 12月25日 11時08分)

 戦争体験のない人でも2人に1人が体験談を聞いていることが、毎日新聞社と埼玉大学社会調査研究センターが行った時事問題世論調査「日本の世論2014」で分かった。20代は6割が体験談を聞いたことがなかった。日本の人口の8割は戦後生まれになり、来年は戦後70年。戦争体験の継承の仕方を考える時期にきている。

 回答者のうち、戦争を体験した人は14%、していない人は85%。体験していない人に「太平洋戦争を実際に経験した人、もしくは、親や祖父母から体験談を直接聞いたことがありますか」と聞いたところ、53%が「聞いたことがある」と回答した。「聞いたことはない」は46%だった。

 年代別では、40代〜80歳以上で「ある」は過半数、最多は60代の62%だった。大半の親が戦後生まれとみられる30代は「ない」57%に「ある」43%と逆転し、20代は「ない」60%、「ある」39%。「ある」人の27%が、「不安に思っていること」を聞く質問に「憲法改正」を挙げた。「ない」人より9ポイント高かった。

 「誰からどのような体験を聞いたか」を自由に書いてもらう質問には、445件の回答があった。「誰から」は祖父母や父母が多く、内容は戦地経験や空襲、食糧難、疎開体験、日本国外からの引き揚げ体験など多岐にわたった。

 調査は10月中旬から12月初旬にかけて全国の有権者1800人に郵送で行い、回収率は59%だった。【扇沢秀明】

 今の政治は、企業の兵隊を作り出すことは得意でも、次世代の国を担う人を育てることはおざなりにしてきた。
 そのつけが、この有り様なのではないか。
 地方選挙が盛んだが、みなさんはそのことを考えて欲しい。20年先の日本はどうするのかを。

 次回のコラムですが5月5日に更新予定でございます。

2015年4月29日水曜日

敢えて言わねばならないこと:「昭和の日」と称する日に

 本日は戦争責任者の一人、昭和天皇の誕生日である。
 この日を極右自民党は「昭和の日」として国民の休日にした。だが、私は敢えてカレンダーに「国民の休日」と書きなおしている。
 この判決を皆さんはどう思うのか。生活者としての権利からも考えて欲しい。

在日韓国人に「朝鮮名で名乗ったらどうだ」と強要した社長、55万円の支払い命ぜられる

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勤務先の社長に韓国名を名乗るよう強要され精神的苦痛を受けたとして、静岡県の40代の在日韓国人男性が、社長を相手に慰謝料330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁(大久保正道裁判長)は4月24日、社長に55万円を支払うよう命じた。
時事ドットコムによると、大久保裁判長は男性が入社後一貫して日本名を名乗っていたことなどから、男性に韓国名を名乗る意思がないことは認識できたと判断。「氏名は人格の象徴。在日韓国人に対して使用する名前を強制することは自己決定権を違法に侵害する」とした。
原告の男性は韓国籍。日本で生まれ育ち、通称名(日本名)を使用している。朝日新聞デジタルに よると、男性は2012年11月と2013年1月、勤務先の事務所で社長から「朝鮮名で名乗ったらどうだ」と言われ、「このままで結構です」と拒否。2月 にも「これからの時代は朝鮮名で生きた方がいい」といったことを言われ、4月には多くの社員の前で「この人は在日韓国人だ」と明かされた。さらに2013 年5月には、「朝鮮名で名乗るなら呼んでやるぞ」と言われ、再三、本名を名乗るよう強要されたという。

2015年04月24日 22時09分

静岡地裁の判決

報道によると、在日韓国人の男性に本名を名乗るよう強要するのは違法であるとして、賠償金を命じる判決が静岡地方裁判所で出たことが分かった。
原告は、静岡県に住む40代の在日韓国人の男性で、2001年に入社した勤務先の会社社長から 「朝鮮名で名乗ったらどうだ」「朝鮮名で生きるのがこれからの時代だ」などと言われ、「このままで結構です」と拒否したこともあったが、同僚の前で「この人は在日韓国人だ」と暴露された事から、精神的苦痛を受けたとして、330万円の損害賠償を求めていた。
静岡地裁の大久保正道裁判長は、一貫して通名を使用していた原告の男性に対して本名を強要することは、男性の意思や人格を侵害しているとして、会社社長に対し55万円の賠償金を支払うよう命じた。

どうなる通名

「通名(つうめい)」とは、外国籍の人が日本で生活する場合に使う名前のこと。必ずしも使う必要はないが、名前の表現が困難だったり、発音が困難だったりする場合に、名乗ることが多い。
しかし一部のアジア国籍の人は、日本人と変わらない外見に加え、本名とかけ離れた日本人同様の通名を付けることで、日本人と思わせていることも少なくない。
さらに法的な本名とは異なりながらも、変更が困難でないことや、公的な届出などにも使用できることから、名義の悪用など犯罪の一因になっているとの指摘がある。
ネットサイトなどでは、7月9日から通名がなくなるとの書き込みを見ることがある。
しかし特別永住者証明書などは通名ではなくなるものの、住民票などには通名の記載が残るため、その後も通名による銀行口座などの開設は可能(認めない銀行もある)だ。

ネットユーザー「反対じゃない?」

今回の判決に対して、ネットユーザーの書き込みには、批判的な意見が多い。
特に本名を名乗るように言うことが、人格権の侵害するとの判決に対しては、「反対だろう」とする意見が多い。
書き込みの中には、「(朝鮮名を名乗るように言うことが)著しく不快感を与えるもの」との報道内容を取り上げて、「裁判所が朝鮮名に著しく不快感があると認めた」のように、半ばからかうような意見もあった。
朝日新聞の報道によると、会社社長側は控訴する方針とのこと。
また在日韓国人男性のコメントとして「金額の問題ではなく、自分の主張が認められて満足している。自分は日本人だと思っているし、これからも通名を名乗っていきたい」を掲載している。

  私は、この判決については当然だと考える。
 在日コリアンの中には、国籍ひとつとっても悩んで日本国籍にした人もいる。その一方であえてそのままの国籍にすることだってある。
 最終的に決めるのは当事者なのであり、周囲ががたがた言うことではない。そもそも、在日コリアンだから仕事ができないのだろうか。おかしな話ではないか。会社社長は潔く自らの犯罪行為を認め、実名で謝罪すべきだ。
 私が働いている会社では、外国出身者が多い。韓国人や中国人はザラだ。国籍でがたがた言っていたってなんにもならない。本人の意向を尊重できない会社なんか、この21世紀では生き残るのは難しい。
 もし私の周囲に在日コリアンがいても、私は顔色一つ変えない。「そうなんや」としか思わない。それがこの21世紀で生き残る手段でもあり、人間としての当然の姿勢なのである。それができないのがレイシストどもであることは言うまでもない。

2015年4月27日月曜日

空っぽ頭のおバカさん達 山田美樹ら

 今回の書人両断は典型的な空っぽ頭である。


山田美樹自称衆院議員:運動員事故、近くで街宣 衆院選2日前、男性一時重体 秘書、身分明かさず

毎日新聞 2014年12月27日 東京夕刊
衆院選公示期間中の12日、東京1区の自民党、山田美樹被告(40)の運動員が選挙区内で人身事故を起こ し、被害者が救急搬送される近くで山田被告ら陣営が街頭演説を行っていたことが毎日新聞の取材で分かった。翌日に被害者の入院先を訪ねてきた秘書が、応対した親族に「(投開票後の)月曜まで待ってくれ」などと言って身分を明かさなかったことも判明。被害者側は「非常識だ」と批判しており、山田被告の事務所は取 材に対し、山田被告本人に事故をすぐ報告すべきだったなどと釈明している。【鈴木泰広】
 警視庁神田署などによると、事故は12日午後1時半ごろ、東京都千代田区神田神保町2の神保町交差点そばで発生。道路左側に止めた車の右後部ドアを運動員の30代男性が開けたところ、後ろから来た都内の印刷関連会社に勤務する60代男性のバイクと接触し た。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されて約2週間入院した。半年間の通院が必要で運転もできない状態だという。
 車に乗っていた山田被告事務所の吉沢昌樹「政策秘書」らによると、遊説支援で山田被告と合流するため神保町へ向かい、到着直後に 事故が起きた。山田被告らは救急車が到着後に現場から約30メートルの場所で街頭演説を始め、事故処理中も続けた。終了後に選挙カーで移動し、山田被告本人に 事故の報告をしたのは同日夕方だったという。
 被害者の男性は勤務中で、勤め先の会社会長(68)は「運動員の事故も知らず、近くで演説するのはおかしい」と指摘。「吉沢「秘書」らが親族を訪ねた のは事故翌日で、名刺を渡すことや身分を明かすことを『月曜(投開票翌日)まで待ってほしい』と言って拒んだと親族から聞いた。不誠実だ」と批判する。
 取材に対し、山田被告の事務所は「候補者(山田被告)への事故発生の連絡が遅くなった点については厳重に注意した」と文書で回答。被害者側への対応については「捜査中で詳細について説明できないが、誠意を持って対応している。山田もお見舞いに伺った」としている。
 しかし、山田被告が病院を訪れたのは、毎日新聞が取材を申し込んだ翌日(20日)だったという。事故当日の経緯や事故後の対応について、国会周辺で山田本人に直接聞いたところ「イレギュラーな取材は勘弁してほしい」とだけ述べた。
 山田被告は東京大法学部卒業。米コロンビア大経営学修士の元経済産業官僚で、東京1区で民主党代表だった海江田万里氏を「破り再選」された。
※なお山田は企業ぐるみの違法選挙で「当選」していますのでカッコつきで公開します。

 山田を人は愚か者というのである。
 これを馬鹿と言わずしてなんというのか。それほど自民党の劣化はすさまじいということである。人としてあってはならない犯罪行為なのだ。これを人は空っぽ頭のおバカさんという。
 また、こんなバカもいる。


TV取材に「分かんない」連発…自民・料理研究家議員の経歴


――実質賃金が下がっているというデータがあるが?

「それもひとつの課題だと思いますが……どうしよう、分かんない」

――議員定数の削減については?

「私は、削減もアリだと思いますが……あれっ、自民党の方針ってどうでしたっけ?」

 24日夕方のTBSのニュース番組を見た人は、恐らく大半がズッコケたことだろう。この日は先の衆院選後の国会初登院。自民党の比例東京ブロックから初当選した前川恵「議員」(39)が、いきなり“やらかして”しまった。
 冒頭のように記者の質問に「分かんない」を連発。終始しどろもどろで、多くの視聴者は「こんな子が議員で大丈夫?」と思ったことだろう。

■幼稚園から学習院、中高時代は米国留学
  経歴は華麗だ。本人いわく「幼稚園から学習院で、小学校の途中から中・高は米国に留学していた」とか。慶大英米文学科を卒業後、MEGクッキング&フラ ワーアレンジメント教室を開講。美人料理研究家として話題になり、テレビや雑誌などで活躍していた。一般社団法人・日本フードバンク協会など食品関連3団体のトップを務め、「食の安全や食品ロス削減などに取り組んできた」(本人)という。
 本人は「TBSの番組は見ていない」とのこと。日刊ゲンダイ本紙記者が「番組のやりとりを見ると、前川「議員」が“おバカ”にしか見えなかった」と告げると、「放送を見て、バカと思われたなら、仕方ありません」とこう続けた。
「だって、まぎらわしい質問だったから<分かんない>と答えたまでです。今後は料理研究家の経験を生かし、心身ともに健康で元気な日本をつくっていきたい」
 これからは国民の税金でロクを食む以上、「実質賃金」くらいはしっかり勉強してもらいたい。


 この山田にしても、前川にしても馬鹿である。
 当然選んだ安倍晋三自称首相も馬鹿なのは言うまでもない。これが昔の自民党だったらもうびっくりそのものだ。1960年に鯨岡兵輔というクリーンな保守政治家が総選挙に出馬したときに松村謙三が鯨岡の応援にやってきた。当然、現在の極右自民党とは違い護憲保守派であることは言うまでもない。
  街頭で鯨岡は「鯨岡、鯨岡をよろしく!今年優勝したホエールズの鯨。鯨とだけ書いても鯨岡の票になります!ホエールズが優勝しました。ホエールは英語で鯨のことです。わたくし鯨岡を、この鯨のことも優勝させて下さい」と叫んでいた。
 「君は鯨なのか。鯨岡という人間じゃないのか。どうして駄洒落なんかで有権者に媚びるんだ。いや、媚びているならまだいいが、あんなくだらないことを言ってウケると思っているのだから、有権者をバカにしているんだ。有権者を見下していては民主政治は成り立たない。そんな有権者を馬鹿にした了見では応援演説など出来ない」
 鯨岡氏が不明を詫びて懸命に謝ったので、松村氏はマイクを持って言った。
 「彼は鯨ではなく、鯨岡兵輔という、なかなか見所のある前途有望な青年政治家です。決して鯨ではありません。どうかよろしくお願いします」と演説した。その声を聞きながら鯨岡は選挙カーの中で号泣したという。
 松村や鯨岡はこの件を聞いたらあの世でびっくりして卒倒するに違いない。エリートだからなんでもいいというのなら、吉田松陰でも開いた口が塞がらないのではないか。「学問をする上で大切なことは、自分を磨き自分を高めることにある。自分のためにする学問は、しっかりした人間を志(こころざ)す人の学である。人にほめられるためにする学問は、とるに足らない人の学である。」とだけ、山田らには言ってやろう。

2015年4月25日土曜日

JR西日本福知山線脱線犯罪:遺族が主体の慰霊祭を支持します

 このアクションに対し、賛同します。
 JR西日本の自称経営陣どもは心より恥を知りなさい。

福知山線脱線事故、遺族主体の追悼集会を開催 セウォル号、日航機墜落、大川小の遺族らも参加へ

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乗客と運転士合わせて107人が死亡、負傷者562人を出した2005年4月25日のJR福知山線の脱線事故から、まもなく10年 を迎える。カーブで脱線した列車が線路脇のマンションに突っ込み、甚大な被害をもたらした凄惨な事故。事故の背景には、JR西日本の余裕のないダイヤや厳 しい日勤教育(パワハラ犯罪)など、様々な経営上の問題が指摘され、社会にも大きな衝撃を与えた。毎年この日の追悼行事は、JR西日本が主催してきたが、今年は初めて遺族が主体となって開催する追悼集会も大阪市内で開かれる。
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「日韓事故遺族被害者 追悼の夕べ」実行委員会の会見。左からJR福知山線遺族の藤崎光子さん、集会の実行委員長を務めるジャーナリストの大谷昭宏さん、安田昌史JR西日本労働組合執行委員長(2015年4月17日大阪市内)
 集会名は、4.25「日韓事故被害者 追悼の夕べ」。今夏で30年を迎える日航機墜落事故(1985年8月12日)、韓国の大邱地下鉄火災事故(2003年 2月18日)や、1年前のセウォル号沈没事故(2014年4月16日)の遺族らも集会の実行委員に名を連ね、国を超えて安全性の向上を広く訴える合同の催 しとなる。また、セウォル号の遺族の要望で、急遽、2011年の東日本大震災で大津波で犠牲になった石巻市立大川小学校の遺族の参加も決まった。
 4月25日のスケジュールは、遺族らが事故発生時刻の9時18分頃に現場で黙祷・献花した後、16時から福島区民センター(大阪市)にて、「追悼の夕べ」を開く。翌26日には非公開で、セウォル号の遺族と大川小の遺族の意見交換などが行われる予定だ。
 今回の集会を企画したひとり、福知山線事故で当時40歳の長女を亡くした藤崎光子さん(75)は、大阪市内で行われた会見で17日、これまでをこう振りかえった。
「10年という時間は、色々な事故の関係者を見ていると変化を実感するものですが、私や親しい遺族には、10年経っても心が安らいだとか生活が安定したということはありません。JR西日本の(遺族への)対応や発言で、余計に辛さが増したように思う」
 今回、遺族らと「追悼の夕べ」を企画したJR西日本労働組合によると、「催しを自ら手がけることになり、10年経って、ようやく一歩を踏み出せる状態になった」。藤崎さんやJR西労は「JR西が主催する追悼行事には、心情的に参加できない遺族も少なくなかった」という。
 藤崎さんたちは事故の検証や裁判と並行して、国内外の様々な事故の遺族と交流を重ね、当事者としてのあり方を模索してきた。
「大邱の地下鉄事故の遺族会の運動を見ていると、困難を抱えて運動をしていらっしゃるということを会うたびに教えていただいて、私たちもがんばらなきゃと思わされる」
「セウォル号の遺族は、1月の寒い時期に珍島まで14日間も泊まりながら行進したり、韓国政府がお金で解決しようとしていると抗議して何人もの方が頭を丸坊主にしたり、その活動スケールには驚かされる」
 韓国の事故遺族らの話をする藤崎さんのジャケットの襟元やバッグの取っ手には、セウォル号の遺族からもらったという哀悼の黄色いリボンや、4.16と刻まれ たシルバーの指輪があった。言葉の壁はありながらもお互いに親しく交流していくうちに、様々な事故が節目となる今年、合同で追悼を行う話が持ち上がったの だという。
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事故で当時40歳の娘を亡くした藤崎光子さん。襟元には、セウォル号の犠牲者の哀悼を意味する黄色いリボンがついていた(2015年4月17日大阪市内)
 「追悼の夕べ」の実行委員長を務めるジャーナリストの大谷昭宏さん(69)は、「画期的な催しになる」と期待を寄せる。
「現場の運転手やパイロット、あるいは学校でいえば教師や保育士ばかりに安全の責任を負わせている結果、こういう事故を繰り返されているのではないか」
 大谷さんはそう問いかけ、集会を追悼だけでなく、組織罰の考え方や、LCCや高速バスなどで激化する格安競争と引き換えになる安全性の課題についても、一般の人も交えて話し合う機会としたいと抱負を語った。
 実行委員会では、より多くの人に「追悼の夕べ」への参加を呼びかけていくという。
4.25「日韓事故被害者 追悼の夕べ」
日時:2015年4月25日(土)15 時30分開場、16時開式
場所:福島区民センター(大阪市福島区吉野3-17-23)
主催:日韓事故被害者「追悼の夕べ」実行委員会
問い合わせ:090-6918-4911(藤崎光子)
(フォトジャーナリスト 加藤順子)

 私はこのイベントには参加できませんが、成功を祈っております。

2015年4月23日木曜日

護民官の原点をギリシャに見よ

[ニュース分析] 新自由主義を拒否したギリシャの選択

登録 : 2015.01.27 01:04 修正 : 2015.01.27 08:27 ハンギョレ新聞・日本語版

ギリシャ総選挙で急進左派連合(SYRIZA)が圧勝


緊縮緩和・国家負債の縮小など巡り
ドイツ主導債権団と対立不可避
保守と中道の主流両党を押しのけ
急進左派、ヨーロッパ政治秩序に新局面
スペイン総選挙にも影響する見込み
 ギリシャの急進左派連合(SYRIZA:シリザ)がが25日の総選挙で圧勝し、ヨーロッパの既存政治秩序と新自由主義経済に亀裂を起こす信号弾を打ち上げた。
 この日の総選挙でSYRIZAは36.3%を得票し、300議席の過半数に2議席足りない149議席を確保した。SYRIZAは既存の71議席から議席 数を二倍以上に伸ばし、執権党に跳躍した。 既存の執権与党である中道右派の新民主党は27.8%の得票で76席に終わった。次いで、極右の黄金の夜明け党と中道性向のポタミがそれぞれ17議席を得 た。 左派陣営の代表政党だった汎ギリシャ社会党は13議席を占めた。 ギリシャの最年少総理になるアレクシス・ツィプラス SYRIZA代表(40)は26日、議会で総理宣誓を行い28日までには連立政府を構成する予定だ。ツィプラス代表は26日午前、救済金融条件に反対して きたギリシャ独立党のパノスカメノス党首と会い連合政府の構成に合意したとBBC放送が明らかにした。
 ツィプラス代表は勝利が確定した後「ギリシャは災難水準の緊縮政策から脱却する。恐怖や権威主義も、5年間の恥辱と苦痛からも決別するだろう」と宣言し て、ヨーロッパ連合(EU)等の国際債権団が救済金融の核心条件として要求してきた緊縮政策を受け入れないことを明確にした。 SYRIZAは3200億ユーロに達するギリシャの国家負債を半分に縮小することを債権団に要求する再協議を総選挙公約として掲げた。 ドイツが主導するヨーロッパ連合などの債権団との崖っぷちの対立が予告され、ユーロゾーンの未来にも重要な変化をもた変数をもたらす見込みだ。
 SYRIZAが執権することになったのは、経済的には新自由主義に立脚した経済的処方を拒否し、政治的には既存政治勢力と秩序を拒否する勢力がヨーロッ パ政治の一軸として登場したことを意味する。SYRIZAは新自由主義秩序に反対する人々の政治勢力化を象徴する。国境を行き交う国際金融資本の利益を優先して福祉など政府の役割を縮小し規制の緩和を要求する新自由主義は、2008年の金融危機を招いても依然猛威を振るっている。SYRIZAはこのような状況を批判して、最低賃金の引き上げ、団体交渉権の復活、大量整理解雇の禁止、料金未納で電気が切られた家庭に対す る電気の復旧などを直ちに実践すると明らかにした。 ギリシャ人口の25%に及ぶ貧困層の生存対策は妥協の対象ではないという点を明確にした。
 SYRIZAは国際債権団の“IMF式緊縮処方”に反対するだけの代案なき勢力ではない。救済金融危機以後、ギリシャでは約400の市民団体が力を合わせた「皆のための連帯」等が市民社会次元の診療所、給食所、法律相談などの活動を行い、新しい経済モデルの端緒を作っているが、SYRIZAに所属する議 員全員は月給の20%をこの連帯組織に拠出していた。 SYRIZAはこの連帯運動が自分たちが構想する社会変化の基盤であり、執権後には一層積極的な役割を果すと強調する。 『21世紀の資本』の著者であるパリ経済大学のトマ・ピケティ 教授は、ギリシャでのSYRIZAなど反緊縮政党の浮上は「ヨーロッパにとって良いニュース」とし、「彼らは民主的ヨーロッパの建設を望んでいるので、支持を送らなければならない」と声援した。
 SYRIZAの執権を契機に中道右派指向の保守政党と中道左派である社会民主主義政党を二大軸とするヨーロッパの戦後政治秩序も転換点に立つことになった。 2008年の金融危機以後、フランス、オランダ、オーストリア、デンマーク、英国、イタリアなどヨーロッパの多くの国々では経済危機と移民問題などに不満を抱いた大衆を狙って極右ポピュリスト政党らが既存の主流政党を脅かして急激に勢力を拡大した。
 このような状況で左派指向のSYRIZAが先に執権に成功した状況は、ヨーロッパの極右ポピュリズムの拡散を阻む新たな代案の可能性を提示した。 先ずは今年のスペイン総選挙にも影響を与えるものと予想される。 ギリシャと同じく負債問題に苦しんでいるスペインでもSYRIZAに類似した路線の左派政党ポデモスが躍進している。 ポデモスのパブロ・イグレシアス代表はSYRIZA勝利の後「希望が近づき、恐怖が退いている。SYRIZA、ポデモス、我々は勝利するだろう」と歓呼し た。
 SYRIZAが触発した新たな実験は始まった。ギリシャの負債縮小交渉に頑強に反対しているドイツ主導の国際債権団との交渉が最初で最大の関門になるだろう。
チョン・ウイギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2015/01/26 23:43
http://www.hani.co.kr/arti/international/europe/675368.html 訳J.S(2294字)

2015年2月25日(水) しんぶん赤旗
ギリシャ 財政改革案提出
EUなどが審議へ
承認なら4カ月支援延長

 【パリ=島崎桂】ギリシャ政府は24日、欧州連合(EU)に対し、ギリシャへの金融支援延長の条件となる行財政改革案を提出しました。同案には、脱税・汚職対策の強化と併せ、緊縮政策で打撃を受けた国民生活の回復を企図した各種施策も盛り込みました。EU、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)とユーロ圏各国の財務相は同日午後にも同案を審議。承認されれば、各国での議会承認を経て、正式に4カ月間の支援延長が決定します。
 同案の提出は当初、23日中を予定していましたが、関係者の合意の下で24日にずれ込みました。承認可能な改革案の策定に向け、調整が難航したものとみられます。
 欧州メディアによると、改革案には、貧困層を対象とした食料支援や電気・医療・交通費の無料化、低額年金者への財政支援などを明記。富裕層増税を盛り込んだほか、燃料やたばこの密輸取り締まり強化による歳入増を見込んでいます。いずれも、1月末の総選挙で政権交代を果たした急進左派連合(SYRIZA)が公約していたものです。
 ロイター通信によると、EUの当局者は今回の改革案について、「妥当な出発点になる」と評価しました。
 ただ、同じく公約に掲げていた最低賃金の引き上げについては、ギリシャに融資を行う複数の国の最低賃金を上回り、反発を招く恐れがあったため見送り。緊縮下で課された公的部門の改革についても継続を約束しました。
 加えて、かねてから「新たな支援は必要ない」としてきた政府方針を覆して支援延長を決めた事から、国内では政府への反発も生まれています。
 SYRIZAの古参議員で欧州議会議員を務めるマノリス・グレゾス氏は、「以前の状況と変わっていない」と述べ、政府の方針転換を批判。一部野党からも、同様の声が上がっています。
 

ギリシャ、資産売却益を社会福祉政策に活用へ 債務削減でなく

2015年 03月 17日 22:22 JST
 

[アテネ 17日 ロイター]
 ギリシャは近く、民営化を行う機関を投資ファンドに転換し、資産売却に伴う収益を公的債務の削減でなく、社会福祉政策の財源として活用する法案を示す。バラバニ財務副大臣が明らかにした。
歳入を債務削減に使うよう求める国際債権団とギリシャ関係の緊張が一層高まる恐れもある。
 同氏は議会委員会で、数週間以内に国有資産開発基金(HRADF)と、公共資産を管理・運営する企業を合併、新組織を設立する法案を示すと説明した。


 アフガニスタンでNPOを運営している中村哲さんはこんなことを指摘している。

 今、日本は少し貧しくなっても安全に平和で暮らせる社会か、豊かだけれども危険と隣り合わせの社会のどちらかを選択しなければならなくなったと私は思います。

 この言葉の意味を今の日本の自称政治家共はわかっていない。圧倒的多数が少し貧しくても安全で平和な世界を求めているのは明らかだが、日本の歪んだ政治は後者があまりにも強い。だから、法律違反を堂々と「総理大臣」がやらかして反省すらしていないのである。
 それでいいとは私は思えない。ギリシャは理想を追い求めつつ、現実を踏まえた改革案を打ち出した。日本はその機会をこのままでは永遠に逸したまま、滅亡への道を歩んでいるとしか思えない。
 私が言葉で厳しい批判を繰り返すのも、そういうことは勘弁してほしいという思いだからだ。だが、今の日本はまさにゆでガエルそのものの状況だ、このコラムを最後に締めたい。私が尊敬するジャーナリストの筑紫哲也氏の言葉である。

 沸騰したお湯にカエルを入れると、カエルは周りに変化に気づきお湯から出ようとする。しかし、水に入れたカエルを徐々に沸騰させていくとカエルは周りの変化に気づかず…しまいにはゆでガエルになりかける。

 こうなる前に市民はもっと情報を疑ってみるべきだと筑紫氏は訴えていた。
 そんな筑紫氏を極左の浅野健一はAll or Nothingの狭い世界観に依存して誹謗中傷した。そのつけは今自らに出ているが自業自得である。

2015年4月22日水曜日

「けしからん」で済ませるな、なぜこの男が生み出されたのかを考えない今の単細胞たちに警告する

被告に懲役8年 PC遠隔操作「サイバー犯罪の中でも悪質」

投稿日: 更新:
PC遠隔操作、被告に懲役8年 「悪質なサイバー犯罪」
他人のパソコン(PC) を遠隔操作し、インターネット上で無差別殺人などの犯罪を予告したとして、威力業務妨害などの罪に問われた元会社員、A被告(30代前半)の判決が4 日、東京地裁であった。大野勝則自称裁判長は「見ず知らずの第三者を犯人に仕立て上げるなど、サイバー犯罪の中でも悪質な犯行だ」として、懲役8年(求刑懲役 10年)を言い渡した。
一連の事件では4人が誤認逮捕され、サイバー犯罪の捜査が見直されるきっかけとなった。A被告は2013年に逮捕されてから一貫して無罪を主張していたが、保釈中の昨年5月に真犯人を装った自作自演のメールを送信したことが発覚。一転してすべての罪を認めていた。
A被告の起訴内容は、12年6月から9月、遠隔操作ウイルスを他人のPCに感染させるなどの方法で、旅客機の爆破や幼稚園の襲撃など計9回の犯罪予告をイ ンターネットの掲示板やサイトなどに書き込んだとするもの。東京、神奈川、三重、大阪の4都府県の警察が無実の男性計4人を誤認逮捕した。A被告は威力 業務妨害のほか、ハイジャック防止法違反などの罪でも起訴された。
判決は、A被告について「腕試しをしたいと考え、国家権力に対する個人 的な恨みから犯行に及んだ」と「指摘」。犯行後に犯行声明メールを送ったことについては「捜査機関に対する優越感を得るために世間を騒がせようとした」と決めつけた。自作自演メールの送信は「保釈中に行われたものとしては類を見ない悪質な証拠隠滅行為だ」と「厳しく批判」。「進退窮まり、もはや言い逃れできないと観念 して罪を認めた」と決めつけた。
検察側は論告で、「サイバー犯罪史上まれに見る卑劣な犯行。第三者を身代わりとして犯人に仕立て上げ、あらゆる手段で罪を免れようとした」と「非難」。弁護側は、「正しい捜査をすれば誤認逮捕は防げた。被告は内省を深めている」と指摘して寛大な判決を求めていた。(石川瀬里)
     ◇
〈パ ソコン遠隔操作事件〉 2012年6~9月、無差別殺人や爆破の予告が自治体や幼稚園にメールで送信されるなどし、警察が4人を誤認逮捕した。同年10 月、「真犯人」を名乗る犯行声明メールが報道機関などに送られ、誤認逮捕が判明。警察庁長官が謝罪した。警察は13年2月、A被告を威力業務妨害容 疑で逮捕した。
(朝日新聞デジタル 2015/02/04 11:39)
○なお、被告人の実名は匿名報道により全面的に伏せます。これは国際法上の義務であります。

 私はこの事件を単にけしからんと決めつけることはできない。
 重大なのは、弁護側の指摘を検察側が何一つ認めなかったことだ。明らかに検察は大きな失敗をことごとく繰り返した。しかも、被告人(現在は受刑囚のため伏せるが)はこんな被害をメディアによって受けていた。

2013年02月14日 08時32分
遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯罪予告が書き込まれた事件。警視庁などの合同捜査本部は2013年2月10 日、威力業務妨害の疑いで男を逮捕した。新聞やテレビの報道は、鬼の首を取ったかのような勢いで、被疑者が猫カフェでくつろいでいる様子まで報じたが、 ネットでは「過剰報道」と批判する声も出ている。
逮捕された男は今のところ、容疑を否認していると伝えられている。この遠隔操作事件では「誤認逮捕」が相次いだが、今回の逮捕もまた誤認である可能性がないとは言い切れない。そのような点からすれば、捜査や報道は、より慎重さが求められるといえるのかもしれない。
では、今回の事件で「真犯人」を名乗る人物から犯行声明のメールを送られた「当事者」の一人であり、元検事として警察の捜査の内情をよく知る落合洋司弁護士は、これまでの「捜査と報道」の経過をどのように見ているのだろうか。その見解を聞いた。
●「逮捕された被疑者が真犯人かどうかは、まだ断定できる状況ではない」
――逮捕からここまでの「警察の動き」を見ていて、どう思いますか? また、今後の「捜査の焦点」はどこにあるのでしょうか?
「真犯人が匿名化ソフトを利用するなどしていたことで捜査の難航が伝えられていた中、今年1月になり真犯人が大きく動きました。最後のメールにより 判明した猫の首輪装着の記録媒体中のデータや、それに近付く人物の防犯カメラ画像が、大きな手がかりになって、被疑者逮捕に至った可能性が高いでしょう。
今後の捜査では、状況証拠だけでなく、被疑者と犯行との間の直接的な結びつきを立証できる、確たる証拠が得られるかが焦点になるはずです」
――これまで何人も誤認逮捕されていますが、今回の逮捕も「誤認逮捕」という可能性はないですか?
「逮捕された被疑者が真犯人かどうかは、まだ断定できる状況にはありません。あくまで、逮捕状が出る程度の『疑わしさ』が存在したということであり、そこは冷静に見る必要があるでしょう。決めつけは禁物です」
●「プライバシーを過度に暴き立てる報道の在り方には問題がある」
――今回の事件では容疑者が否認しています。真犯人かどうかまだ不明な段階における「実名報道」のあり方に問題点はないのでしょうか?
「犯罪報道の在り方、実名報道の可否については、様々な議論、意見があります。実名報道により捜査、公判の在り方が検証できる側面もあり、実名報道を全否定するのもどうかと思います。
ただ、今回の事件でもそうですが、被疑者を実名で報道しても、あくまで『疑いを受けている』存在ですから、『犯人』であると決めつけすぎ、プライバシーを過度に暴き立てる報道の在り方には問題があります。慎重さ、節度がより強く求められると思います」
(弁護士ドットコムニュース)
落合 洋司(おちあい・ようじ)弁護士
泉岳寺前法律事務所代表
1989年、検事に任官、東京地検公安部等に勤務し2000年退官・弁護士登録。IT企業勤務を経て現在に至る。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/

 しかも、この被告人には前科があった。2005年にのまネコ問題をめぐりエイベックス社長宅への放火・社長の妻へ濃硫酸をかける加害・エイベックス社員の殺害の予告や、仙台市の特定の女子小学生を殺害する予告を2ちゃんねるに書き込んだことから逮捕され、4件について脅迫罪と名誉棄損罪で起訴され2006年に1年6ヶ月の実刑判決を受けて服役していたというが、問題はこの段階での被告人の再犯防止教育がどうだったのかということなのだ。
 明らかにお粗末だったと言わざるを得ない。そういうことに対する反省が裁判所にはないというのが恐ろしい。更に問題なのはメディアはなぜそのことを指摘しなかったのか。権力者の監視という、報道の基本も全くできていないと言わざるを得ない。 動機を「権力的なものに対する怒りがあった」とあくまでも義憤に基づくものであったと主張した段階でメディアはそのことを深く考えるべきだった。警察や検察と共謀して犯罪者の糾弾ばかりに終始しているようでは話にならない。そのことへの疑問を感じられない段階でもう、精神の奴隷なのだ。
 それもできない段階で何が権力の監視なのか。検察の犬以外の何物もない。これでは白か黒かという発想のAll or Nothing、言い換えれば単細胞以外の何物もない。

 なお、被告人に対して臨むことはただ一つ。
 正しい反省を求めたい。
 国への怒りは、言論でのみ示せと。

2015年4月20日月曜日

アルジャーノンに花束を:期待すべきこと、言わねばならないこと



  http://societas.blog.jp/archives/1024079085.html

TBS系列による注目のドラマ新シリーズ「アルジャーノンに花束を」が10日、放送された。
「アルジャーノンに花束を」とは?
 「アルジャーノンに花束を」は昨年6月に亡くなった作家、ダニエル・キイスによる同名の小説を原案としたヒューマンドラマ。1966年に出版された本作は多くの賞を受賞。世界中でベストセラーとなり、現在まで版を重ねている。日本では早川書房から小尾芙佐の翻訳で出版され、名訳として親しまれている。
 なお原作は米国ニューヨークを舞台としていたが、今回ドラマ化されるにあたって舞台を日本に移し、独自の解釈が加えられている。脚本監修は「家なき子」「高校教師」など多くのヒットシリーズで知られる野島伸司。主題歌にはベット・ミドラーの「ローズ」(ワーナー・ミュージック・ジャパン)が起用されている。

第1話のあらすじ
 白鳥咲人(山下智久)は28歳の青年だが、知能は6歳児並み。柳川(窪田正孝)や檜山(工藤亜須加)などの「理由あり」の若者が勤務するフラワーセンター「ドリームフラワーサービス」で働く毎日を送っていた。
 同じ頃、遥香が勤める「脳生理科学研究センター」では、実験室リーダーの蜂須賀(石丸幹二)による脳機能を高める研究が進んでおり、すでに「アルジャーノン」と名づけられたハツカネズミを使った動物実験が成功する段階にまで至っていた。
 ところがそんな中、ネズミのアルジャーノンが檻から逃げ出してしまう。蜂須賀に心酔していた遥香(栗山千明)は「冒険をしているのかもしれません、人間と同じように…」とつぶやく。
 一方、フラワーセンターの同僚に連れられ渋谷の路上へナンパに向かった咲人は、ガラの悪い男に殴られてしまう。そんな咲人が目にしたのは、自分の下へ近寄ってくる一匹の白いネズミだった。
 その後、咲人は自室でそのネズミと再会。ネズミは文字の書かれたカードをたどり、「アルジャーノン」と名乗る。一方、蜂須賀のチームでは、遥香がアルジャー ノンを逃がしたのは自分だと告白する。遥香はGPSの電波を頼りにフラワーセンターへ向かい、アルジャーノンを抱えた咲人と出会うのだった。

見どころ
 白鳥咲人を演じる山下智久だけでなく、「ドリームフラワーサービス」の同僚役の好演にも話題が集まっている。
 母親をかばって父を刺した過去を持つ朴訥な檜山を演じるのは「ルーズヴェルト・ゲーム」で野球部エースの役を好演した工藤亜須加。父親はあの福岡ソフトバンクホークス監督・工藤公康だ。
 また、ネット上では主演の山下智久と肩を並べるほどの人気を博しているのが「Nのために」「花子とアン」などで注目された窪田正孝。ゲームでいかさまをしたり株のトレードに励むなど、切れ者の柳川を演じる。
 Twitter等のSNSでは、早くも番組に対する感想が多数寄せられている。

 今期ドラマの中で注目度ナンバー1と言っても過言ではない「アルジャーノンに花束を」、第2話は17日よる10時放送開始の予定である。

 この作品について私は単に視聴率欲しさでドラマ化するなら反対する。
 ただ、このことがきっかけになって、マイノリティが生活者として、共存できる社会へと転換することを強く望んでいる。だが、野島にはそういう能力ははっきり期待しない方がいい。今までの前例があるからだ、「家なき子」しかり、「聖者の行進」しかり、「人間・失格」しかり。去年の「明日、ママがいない」事件は記憶に新しい。単なる煽り屋にすぎないのだ。
 ダニエル・キイスさんはこの男にドラマ化されてさぞかし悔しがっているに違いない。

 それでも、このドラマをきっかけにして、今までの我々のマイノリティへの視線のお粗末さを正さねばならないと思う。不完全極まりない似非ヒューマン漫画や昼ドラ臭がぷんぷん漂う某少年誌のようなひどい世界に我々はNOをつきつけねばならないと思う。
 我々はテレビの世界ではなく、現実を見に行かねばならないということを私は何度も指摘してきた。障がい者に強さを求めるやり方ではなく、健常者が寄り添うよう努力することが大切だ。その健常者もいつかは障がい者になるかもしれないのだ。
 今の時代は効率一辺倒だった。個々人の顔や事情なんぞそっちのけの世界だった。そんな世界でいいのだろうか。私は、間違っていると何度も繰り返しておきたい。山下は「有名な原作で難しい役。プレッシャーもあるけど、ゆえにやりがいもある。人の優しさ、純粋さに涙し、心震えた。心が洗われるような、きれいな話だと思った」と語り、知能の向上、そして退化の過程で、演技に微妙な変化が求められる役づくりのため、ハンディキャップのある人たちの施設を訪れ、一緒に1日を過ごしたそうだ。
 こういうことをどんどん積み重ねないといけない。彼の言うように 、「正解はない。見た目より中身、心の動きを重視したい」ということだ。

 ボランティアという言葉が聞こえているが、実際実行に移しているかというと、移していない人がほとんどではないか。
 新自由主義経済によってズタズタにされたギリシアでは、市民が主役になって歪んだ政治に歯止めをかけた。それも、草の根のボランティアの考える力によってだ。ギリシアでもできることがなぜ日本にできないのだろうか。
 奴隷になるのではなく、自分で苦しくても前へ進まねば意味は無い。

2015年4月19日日曜日

現代社会の孤立化を象徴する歪み

 私はある町の市民カウンセリング(というより、おしゃべりサロンなのだが)に二週間に一回の頻度で訪問している。
  その中で、18日に話した内容を手短に話そうと思う。これは、具体的に厳しいネット、さらには現代人への批判になると思う。
 最近の人たちを見てくると、努力するということを何だか忘れているような気がする。何でもかんでもネットから手に入れられる時代なのである。だから、努力することのありがたみや喜びなんてもちろん、達成感なんてない。学歴だってネットの高校なんだからカンニングすれば手に入るようなもんだ。 疑われるような思いもあるのだ。そんなものだから、達成感なんて感じたことはないのではないか。

 パーリ語で書かれたある原始仏典から
 「10歳人間の時代」
 僅か10歳にならない人間に子供ができる時代が来るであろう。
 そしてこれらの男達と共に娘達は5歳で子供を産める体になるであろう。
 そしてこれらの10歳人間と共に互いの間の激しい悪意、激しい憎悪、激しい敵対、皆殺しへの激しい欲望が支配的になるであろう。


 この言葉を紹介したのは哲学者の久野収氏だった。
 その言葉は残念なことに、今やネットどころか現実社会に恐ろしいまでにはびこっている。こんなことを紹介しなければならないことが心より悲しい。

“顔踏みつけ”鳥栖DFキム選手への「韓国が悪い」批判、GK林彰洋選手が苦言「本当に必要なこと?」
2015年4月7日(火) 17時26分
rbbtoday

 3日に行われたJ1・サガン鳥栖-鹿島アントラーズの一戦で、鹿島MF・金崎夢生選手が鳥栖の韓国代表DFキム・ミンヒョク選手に倒されたラフプレーについて、鳥栖GKの林彰洋選手が7日、ブログで言及。自身の見解を示した。
 金崎選手とキム選手の接触ではキム選手にイエローカードが提示されたが、倒れた金崎選手の顔をキム選手が意図的に踏みつけたような映像が残されていたことから、キム選手の処分が物議をかもしている。
 林選手はこの接触シーンについて「実際にテレビの方でも見ましたが、まずあの反則については不必要な行為であった事は間違いないと思います。そこを擁護するわけではありません」と、キム選手のラフプレーを批判。しかし、「ただ僕は思ったのは彼が韓国人の選手だからといって、『韓国が悪い』や、彼の根本を否定する発言まで見受けられるように思います」と、出身国を理由にした別のバッシングが起きていることに、「それは本当に必要なことなのでしょうか?」と疑問を投げかけた。
 そして林選手は「もちろん。こういうプレーは2度と見たくないです。そしてこういったコメントも見たくないと思ったのが僕の感想です」と私見を述べた。

 林選手の問題提起は、本来なら起きてはいけないことなのである。
 そもそも、人種差別はあってはならない。言い訳をするつもりはないがキム選手のやったことは決していただけない。これは鳥栖のサポーターとしてもはっきりあってはならないと明言する。だが、彼が韓国人だからという理由だけで誹謗中傷されることはそれ以上に許されない行為なのである。これを人種差別と指摘して何と言うべきなのか。
 誹謗中傷する連中を見てくると、私は「ネットの奴隷」に成り下がっているとしか思えないのである。さらに問題なのは、こういったことはちょっと冷静に考えればおかしな話だと分かるのに、平然とヘイトをやらかすわけだから救いようがない。

 そんなものだから、単行本初版で袋とじと称して堂々と性交を載せる「ドメスティックな彼女」のようなひどい作品が「週刊少年マガジン」で堂々とまかり通る。
 ちょっと冷静に考えてみれば、18歳禁止の内容なのは明らかなのに、堂々とやってのける。しかも悪質なことに少年誌なのだから、おかしな話だ。読者が高齢者層になっているからといってもそんなことはまかり通るはずがない。孤独な関係になっていて、ネットを何のために使うのかという確たる方向性がないのが今の人たちなのではないか。
 だから、ネットをやることが単に目的化されているのにしか過ぎない。LINEだって、私は大学時代の友人との連絡を中心に使っている。そのことによって、お互いにかかっていた通信費は大幅削減したのだが、今の人たちはそういうはっきりした目的が見えないまま、空気のまま欲望のままふるまう。
 だから、ヘイトに対しても悪いという自覚が薄いのであろう。だが、その行為が、結果としてリアルに重大な影響をもたらしていることを私は何度も指摘し警告してきたが、残念なことにそのことに対する改善すべき動きが見られない。 「ドメスティックな彼女」では背伸びして大人になりたいという目先の欲望を満たさんとして、性交に走っただけではないか。そして、孤立したまま不健全な主導権の奪い合い。その結果生み出された不健全な人間関係。それは、言い換えてしまえば相互飼育の関係でもあり、孤独ゆえに生まれた不健全なものなのである。
 ならば、何度でも言わねばならない。

 その行為に対する責任が取れるのだろうか。
 その行為に対する結果を受け入れる覚悟はあるのだろうか。

 そういったことをきちんと考えず、あまりにも言葉を軽く見ている大人が増えた。単なる言葉遊びの延長線でブログやツイッターをやっているとしか思えない。「できちゃった婚」の失敗はそういったことが背景にあるのは明快だ。
 そんなことでいいのだろうか。
 はしたないといえる大人はあなたの周りにいるのだろうか。


 JAL、ANAについてですが、今後一切使わないことをここで表明いたします。
 理由はJALが解雇する必要もないのにもかかわらずものをきちんという労働組合弾圧のために不当解雇犯罪を犯したこと、ANAは独占禁止法違反を堂々とやっていることです。今回報道されたANAによるスカイマークへの違法な出資犯罪はまさに独占禁止法に明白に抵触します。このことに対してなぜメディアは厳しく追求しないのでしょうか。
 ましてや日本の航空会社に真の意味での格安航空会社はありません。みんなほとんどがJALかANAの系列なのは明らかで、官製市場と言わざるをえない実態です。国内線を使うのなら、新幹線を使いましょう。

2015年4月18日土曜日

温室育ちがこのような結果を招いた~絶食系男子・絶食系女子を生み出すもの~

草食どころかもはや“枯れ葉” イマドキ新成人の深刻事情

2015年1月11日 日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156335

 もはや“草食”どころではない。業界大手の結婚相談所「オーネット」が行った「新成人意識調査」で驚きの結果が出た。
 今年1月に成人式を迎える全国の独身男女600人に恋愛意識を聞いたところ、全体の74.3%が「交際相手がいない」と回答。「誰とも交際したことがない」は、全体の47.8%で約半数に達したのだ。

 「まあ、草食系増加で恋愛にオクテなんだろう」なんて考えていたらトンデモナイ。全体の19%(約5人に1人)は「一度も誰かを好きになったことがない」というのだ。夫婦問題研究家の岡野あつこ氏が言う。

「原因のひとつは、SNSの普及で若者のコミュニケーション能力が低下したことです。生身の人間との関わりがない分、感情は貧困になる。すると人に関心がなくなることがあります。気疲れするデートにお金や時間をかけるくらいなら、趣味を充実させたいと思うのです。もうひとつが、親子関係です。親が子どもを叱らなくなり、“友達親子”が増加。大切に育てられた分、親の言うことを優先するし、カレシやカノジョより家族といた方が心地いいという若者が増えています」

 年の差婚がはやっているのも、同世代より“親”といる感覚に近い人を選びがちだからとか。仙人みたいな成人がワンサカなんて、大丈夫か? 少子化ニッポン。

(C)日刊ゲンダイ

日本男性が“草食系”から進化して“絶食系”に―台湾でも報道


 記事では、日本男性たちが性生活を求めなくなってきており、これが出生率低下の原因のひとつとなっていると紹介。日本メディアの街頭インタビューで、質問 を受けた男性たちが性生活にほぼ感心を持たない理由として、「友達といる方が楽しい」、「仕事や勉強が忙しく、時間がない」、「“二次元”の世界の方がい い」といった声が挙がったことも伝えた。

 こうした現状にインターネット上では、「前2つの理由は分かるが、“二次元”の世界の方がいいというのはちょっと理解できない」といった声が多く上がっていた。
(編集翻訳 恩田有紀)

 私はもともと結婚しないと決めているのでどうでもいい。
 ネットの普及は、性情報を気軽に手に入れられるという負の側面をもたらした。さらにネットはヘイトへの垣根を低くしてしまう負の結果をもたらしてしまった。その結果は安倍一味によるおぞましい独裁を招いた。要するに、レイシストと道徳心というあたかもよい言葉を悪用して人をだます詐欺師によって安倍ムッソリーニは復活してしまったのだ。
 ネットの普及を私は否定するものではない、だがネットの普及と同時に自己道徳を思い出すべきではないのかと思う。それは国から押し付けられるものではなく、自分で見つけるものなのだ。だが、なぜこの種の現象が生まれたのかを我々は構造から分析し、どうすればよい方向になるのかを冷静に建設的に議論する必要がある。
 以前、私は絶食系男子についてのコラムをまとめ、批判したことがある。その批判された神崎桃子が認識不足の迷言をのたまっているようだ。もう、この女につける薬はないようである。

2015年3月9日 10時00分 ライター情報:神崎桃子
  何年か前に執筆した“絶食系男子急増の実態”では多くの反響があった。女を食わず、口説かず、拒絶する男子の話である。
 今や決して珍しくない絶食男子や拒食系男子……。それが最近再びメディアやテレビ番組で取り上げられている。
 以前、絶食男子の記事を執筆した私のところにも、その件に対し世の男性たちから問い合わせがあった。
 今や希少な肉食男子と呼ばれる男性や、“セクハラ”などという言葉がまだ出まわっていなかった頃に活躍していたエロオヤジさん達からである。

「ええ~~っ! 日本男児はそこまで進化してるの?」
「情けない……腑抜けだ」
「ありえん! 俺の若かりし頃は……」 などと、驚きの声が上がったのだ。

 そこで肉食男子やバブルを経験した男たちに集合してもらったのだが、彼らの当時のやんちゃぶりや武勇伝を聞かされることとなる。

「女の子と二人でいたら、どうやってソッチへもっていこうばっかり考えてた」
「合コンでお持ち帰りやナンパは当たり前だったし」
「男なんてみ~~~んなエロガッパだったよ」
「彼女のお酒に目薬を入れて酔わせちゃおうとかもあったなぁ(笑)」
「女の子に人気の車種、俗にいうナンパ車を買うためみんな背伸びしてローンして車を買ってた(笑)」
「女の子を家に送ってく=ホテルへGO!」
「口説かないこと自体が女性に失礼」
「誘うのが礼儀でしょ」 などと豪語。

 その場に今時の草食男子がいたら「このオッサン、一体何言ってるの?」「アタマおかしいんじゃない?」「理性ってものはないの?」とドン引きするようなエピソードの数々。
 またお子さんを持つお母様やお父さんからはさまざまな不安の声の数々があがる。
「うちの息子、この先大丈夫かしら?」
「そそり立て日本! ですよね。今時男子は、“オトメン”だから」
「このまま大人になったら『女性の誘い方や攻略法なんてお母さんに教わってないし……』とか言いそう」
「子供の頃からの環境も影響するのかしら?」
「うちの息子は『大丈夫、なにもしないから~』といって妻に抱きついて襲いかかっている(※じゃれている)のでとりあえず安心しました~(笑)。さすが俺の息子だ」

……また、30代後半~40代の“肉食女子の飲み会”ではこんな会話が繰り広げられる。

「それにしてもやる気のない草食・絶食男子って……何とかならないの?」
「そのうち、生殖機能が盲腸のように扱われる日がくるかも(笑)。『邪魔だから、とっちゃおう』みたいな」
「確かに使わないなら要らないもんね」
「肉食男子や絶倫系男子は絶滅危惧種か……?」
「残存している肉食男子が高齢化すると、つまり後がない……ヒエ~!」
「今の男子はヒゲも体毛もなくてツルツルだもんね。そこいらの女子よりキレイだけど男性ホルモンが欠乏してる証拠」
「手料理に、そ~っと男性モルモン剤を入れちゃう?」
「高い栄養ドリンク飲ませたりしてね(笑)」
「そうだね。無理にそうしないともうダメな時代がくるかも……」

……とまぁ、こんな感じ。
 確かにこの先さらに草食系が進化したら女性側のなんらかの企てが必要かもしれぬ。
 日本の草食化が進んだ要因はいろいろ言われている。
 今の時代恋愛よりも面白いものがいくらでもあり、恋愛なんて面倒くさい。恋愛にお金をかけたくない、もしくはかけられない経済的事情。SNSの発達によるリアルなコミュニケーション不足……などなど。
 またこの草食系や絶食系男子の人口を大幅に増やした原因の一つはAVやアダルトコンテンツの存在もある。
 ストレスやタバコ、また環境だけでなく、“AVの日常化”で生身の女性と性行為ができない、またそうする必要性をなくしてしまうというものだ。
 ED(勃起不全)や目の前の女性に興奮しなくなっているのは、AVの見すぎが関係するという話である。
 スマホで動画や画像を気軽にみることができるので彼女がいなくても全然平気。
 仮に実際生身の女性とそうなる機会があったとしても時すでに遅し……。もはやそちらで慣れてしまい現実の世界では刺激や満足が得られなくなっている。
 これは夫婦間でも同じことが言えるのだ。
 日本人の夫婦間のセックスの平均回数は世界でもダントツに最下位レベルなんだとか。日本は“世界一セックスをしない国”なんて話もある。
 夫婦間のセックスレスもAVが原因とも言われている。奥さんとしなくてもAVは観るという男性はいるし、結婚していてもAVをよく見る人も少なくない。もし くは仕事の忙しさやすれ違いで夫婦が顔を合わせる時間が減りコミュニケーション不足からレスとなり、旦那はAV処理班となる。
 日本のAVは海外でも人気で本当に凄いらしい。映像の美しさ、女優やモデルの質・内容そしてジャンルの多さなど世界的に見ても素晴らしいとのこと。
 確かに多種多様な嗜好に対して適応している。
 「アイドル系」「女子高生」「妹系」「人妻」「SM」「盗撮」「ロリコン」「コスプレ」「先生や家庭教師」「着物や喪服を着た女」……あらゆる役どころやシチュエーションぶり。
 「熟女」などというネーミングもAV界が確立したといっても過言でなく、熟女系AVは王道。
 つまり日本のAVは「自分好み」を追求しやすく、しかも新しいモデルが次々と現れるので好みのものを幅広いジャンルから選択できる。
 今はそうした世界で好みの女性を探し出し満足できる時代なのだ。日本の素晴らしいAV技術は少子化につながっているのかもしれない。
(神崎桃子)
ライター情報
辛苦をなめつくしてきた体験型ライター。
幼年の頃より家庭環境や経済事情により世間の荒波にもまれながら、数々の職歴を経験してきた雑草魂とバラエティに飛んだ男性遍歴を通じて得た「自虐ネタ」 が武器。仕事がうまくいかない…男に振り回される…失敗しても笑い飛ばして前に進める強さと勇気を与える執筆活動を展開。
やる気のないイマドキ男子や多種多様なダメンズの生態や習性を暴き、ヘタレ男・草食男子仕置人としても活動中。ダメンズレスキューマニュアル「恋愛サファ リパーク~必要なのは女子力よりサバイバル力!!」は「男運が悪い」「恋愛がうまくいかない」「結婚できない」…と嘆いてる女性達へ恋愛の教訓を伝授。

オフィシャルサイト:痛い女はもう卒業!アナタの失敗を武器にする恋愛サバイバル教官 神崎桃子
ブログ:体験型恋愛コラムニスト神崎桃子の“草食男子お仕置き日記”
Facebook:神崎桃子

 はっきり言っておくが、神崎は大きな勘違いをしている。
 まず、ブラック会社の搾取ぶりが長時間労働を生み出していることはだれの目からしても明らかだ。私が絶食系男子になる決断を下したのは、私の持つアスペルガー症候群を後世に残さないという決心があるからだ。
 まず、神崎が主張すべきは非正規労働者の正規雇用化義務付けだ。神崎は単に男性を「へ垂れ男」「草食男子」とレッテルを張り、精神論に片づけているがこんな体たらくではかえって逆にコテンパンにされるのが落ちである。
 そして、男性たちは現実から判断し、絶食系男子への道を歩んでいるのに過ぎない。
 そもそも、今の人たちは温室で育ってきたようなものである。何もかも親によって用意され、自立ということを全く分かっていない。だから、世代間ギャップが生まれがちなのである。そこに、絶食系を生み出すAll or Nothingという決定的な歪みが生まれるのである。
 そしてその歪んだ関係、いわば飼育的な関係がドメスティック・バイオレンスなのにすぎない。更に突っ込んで言えば、「聲の形」の竹内(教育者というよりは飼育者)、「ドメスティックな彼女」での藤井夏生と橘瑠衣の相互的飼育関係も同じようなものであり、その歪みが露呈しているのが今の時代なのである。
 その歪みに気がついている人はまだ幸いである。その結果、悩みに悩んで絶食系男子になると決めた人は真に幸せなのである。

2015年4月15日水曜日

集団暴行権という名前の集団的自衛権を批判する

【政治】

集団的自衛権の閣議決定 反対 民主94%、維新78%


 共同通信社は第四十七回衆院選の立候補予定者に政策アンケートを実施し、十一月三十日までに九百四十七人から回答を得た。政府が集団的自衛権行使 を容認する憲法解釈変更の閣議決定をしたことについて、民主党では反対が計94・4%に上った。維新の党でも78・8%が反対した。 
 両党には行使容認論も根強いが、安倍自称政権が憲法改正ではなく解釈変更で容認したことや、決定を急いだことに対する不満が背景にあるとみられる。
 自民党の98・1%、公明党の82・4%が賛成した。当初、行使容認に反対論が強かった公明党では、「その他・無回答」が各党で最多の14・7%あった。
 公明党は二〇一二年衆院選時のアンケートでは「集団的自衛権の行使をどう考えるか」との質問に対し「認めるべきではない」との回答が88・6%だった。自民党との与党協議を経て、賛成論が広がった形だ。
 次世代の党では、賛成が93・1%を占めた。共産党では99・7%が反対した。生活の党、社民党はともに全員が反対した。
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」をめぐっては、自民党は全員が、公明党では97・1%が評価すると回答。評価が二分した次世代の党を除き、野党では大半が「評価しない」と答えた。

 はっきり言っておかねばならない。
 あの維新の党でも反対しているということは重大だ。私は維新の党を極右一派と指摘している。その極右が反対するのだからたまったものではない。
 このことを穏健保守派も深刻に受け止めるべきである。

2014衆院選:秘密保護法(権力者保護法)「反対」49% 集団的自衛権(集団暴行権)「反対」51%−−毎日新聞世論調査

毎日新聞 2014年12月11日 東京朝刊
 毎日新聞が9、10両日に行った世論調査で、国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法(権力者保護法)について聞い たところ、「反対」が49%を占め、「賛成」の30%を上回った。同法は10日に施行されたが、国民の知る権利が脅かされることへの懸念が強いことが浮き 彫りになった。【横田愛】
 内閣支持層では49%が賛成で、反対は31%だった。不支持層では賛成は12%で、76%が反対と答えた。
 集団的自衛権(集団暴行権)の行使については、「賛成」35%に対して「反対」は51%だった。内閣支持層では57% が賛成、31%が反対と答えたのに対し、不支持層では賛成は16%で、78%が反対と答えた。また、男女間で受け止め方に差があり、女性は56%が反対 で、賛成は25%だったのに対し、男性は賛成が50%、反対が41%だった。
 権力者保護法や集団暴行権など、安倍極右色の強い政策への賛否は内閣支持、不支持と結びついていることがうかがえる。しかし、権力者保護法に反対の人でも、集団暴行権の行使に反対の人でも、比例代表での投票先は極右自民がともに22%でトップだった。
 衆院選で最も重視する争点を尋ねたところ、「年金・医療・介護・子育て」が最多の33%、「景気対策」 が26%。原発・エネルギー政策が9%と続き、「外交・安全保障」は4%にとどまった。権力者保護法や集団暴行権への懸念は残るが、有権者は生活に身近な課題に重きを置いており、選挙戦には大きく影響していないことがうかがえる。一方、安倍自称政権が目玉政策とする「地方再生」は2%で、争点になりきれて いない。
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 ◇全国世論調査の質問と回答

◆安倍自称内閣を支持しますか。
                全体 前回 男性 女性
支持する            43(46)45 43
支持しない           34(35)34 35
関心がない           19(17)18 19

 ◇<「支持する」と答えた方に>支持する理由は何ですか。

自民党の首相だから       21(15)21 20
指導力に期待できる       26(28)22 29
政策に期待できる        27(30)32 25
政治のあり方が変わりそうだから 19(23)20 19

 ◇<「支持しない」と答えた方に>支持しない理由は何ですか。

自民党の首相だから        4 (3) 4  5
指導力に期待できない       6 (8) 5  6
政策に期待できない       50(54)53 49
政治のあり方が変わりそうにない 38(33)38 37
 ◆どの政党を支持しますか。
極右自民党             35(34)37 34
民主党              8 (7)10  6
極右維新の党             6 (4) 9  4
創価学会公明党              4 (4) 2  5
極右次世代の党            1 (1) 2  0
共産党              5 (4) 6  4
生活の党             1 (0) 1  0
社民党              1 (1) 1  1
極右新党改革             − (−) −  −
その他              6 (7) 4  7
支持政党はない         30(35)24 34
 ◆自民党と公明党の与党が過半数をとって政権を維持した方がよいと思いますか。
思う              51(52)53 50
思わない            39(40)40 38
 ◆衆院選の投票に行きますか、行きませんか。
必ず行く            67(62)75 62
たぶん行く           24(28)16 29
たぶん行かない          3 (6) 3  3
行かない             3 (2) 4  3
 ◆いま投票するとしたら、比例代表ではどの政党・政治団体に投票しますか。
極右自民党             35(38)35 35
民主党             11(12)13 10
極右維新の党            10 (8)13  8
創価学会公明党              6 (6) 5  7
極右次世代の党            1 (1) 3  1
共産党              7 (6) 8  5
生活の党             1 (1) 1  0
社民党              1 (1) 1  1
極右新党改革             − (−) −  −
その他             14(16)11 16
 ◆消費税率を10%へ引き上げることに賛成ですか、反対ですか。
賛成              41(43)50 37
反対              52(51)47 55
 ◆自民、公明両党は、消費税率を10%へ引き上げると同時に、生活必需品などの税率を低くする軽減税率の導入を目指すことで合意しました。この合意を評価しますか、しませんか。
評価する            60(70)59 60
評価しない           30(23)34 28
 ◆安倍自称首相の経済政策、いわゆる「アベノミクス」によって景気が良くなったと思いますか。
良くなったと思う        21(23)24 19
良くなったと思わない      70(70)67 72
 ◆政府は集団暴行権を行使できるようにするため憲法解釈を変更しました。集団暴行権の行使に賛成ですか、反対ですか。
賛成              35    50 25
反対              51    41 56
 ◆今月、施行される権力者保護法に賛成ですか、反対ですか。
賛成              30    37 26
反対              49    52 47
 ◆あなたが衆院選でもっとも重視する争点を一つ選んでください。
景気対策            26(24)25 26
消費増税             4 (5) 5  4
年金・医療・介護・子育て    33(36)33 33
東日本大震災からの復興      5 (5) 3  6
原発・エネルギー政策       9 (6)10  8
政治とカネ            3 (4) 4  3
地方再生             2 (3) 4  1
憲法改正             3 (5) 3  3
外交・安全保障          4 (5) 6  3
教育               3 (3) 4  3
 (注)数字は%、小数点以下を四捨五入。0は0.5%未満、−は回答なし。無回答は省略。カッコ内の数字は前回11月29、30日の調査結果。
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 ◇調査の方法

12月9、10日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電 話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号は除いた。有権者のいる1761世帯から、1023 人の回答を得た。回答率は58%。


集団暴行権、行使容認反対63%に増 朝日新聞調査

2014年4月6日23時41分

 安倍自称政権集団暴行権の行使容認に向けた姿勢を強めるなか、朝日新聞社は憲法に関する全国郵送世論調査を行い、有権者の意識を探った。それによると、集団暴行権について「行使できない立場を維持する」が昨年の調査の56%から63%に増え、「行使できるようにする」の29%を大きく上回った。憲法9条を「変えない方がよい」も増えるなど、平和志向がのきなみ高まっている。
 安倍自称内閣支持層や自民支持層でも「行使できない立場を維持する」が5割強で多数を占めている。
 安倍晋三自称首相は政府による憲法解釈の変更で行使容認に踏み切ろうとしているが、行使容認層でも「憲法を変えなければならない」の56%が「政府の解釈を変更するだけでよい」の40%より多かった。自称首相に同意する人は回答者全体でたった12%しかいないことになる。
 また行使容認層に、行使できるようにするためには近隣諸国の理解を得ることが必要かと聞いた質問では、「必要だ」が49%、「必要ではない」が46%と見方が割れた。
 ただ、朝日新聞社が今回、現地の調査会社を通じて中国と韓国でも面接世論調査を実施すると、日本の集団暴行権について「行使できない立場を維持する方がよい」と答えた人が中国で95%、韓国でも85%と圧倒的だった。安倍自称政権が行使容認に踏み切る場合、中韓両政府だけでなく、両国民からも大きな反発を受けることが予想される。
 一方、国内では憲法9条を「変えない方がよい」も昨年の52%から64%に増え、「変える方がよい」29%との差を広げた。武器輸出の拡大に反対が71%→77%、非核三原則を「維持すべきだ」も77%→82%。自衛隊の国防軍化に反対も62%→68%と増えた。
 これらの項目は昨年3~4月の調査と方法も質問文も同じだが、有権者が1年足らずの間に軍事力強化に対する不安を強めている様子がうかがえる。
 改憲の是非についても、今の憲法を「変える必要はない」の50%が「変える必要がある」の44%を上回った。質問文や調査方法が異なり単純に比較 できないが、朝日新聞社の調査で改憲反対が多数を占めるのは1986年の調査までで、次に改憲是非を聞いた97年以降は賛成が多かった。
 調査は日本と中国で2~3月、韓国で2月に行い、中国調査は主要5都市で実施した。有効回答は日本2045件、中国1千人、韓国1009人。

2015年4月14日火曜日

伊藤浩士氏ブログ閉鎖について

 「伊藤浩士とのブログ」 (URL:http://ameblo.jp/raika2001/)及び公式ツイッターが閉鎖になりましたことについて、拙ブログとしてのコメントをここに示します。

 伊藤先生、お疲れ様でした。
 いろいろな意味で、今は疲れておられるかと思われます。
 今はゆっくりと休養され、また活躍されることを望んでおります。

 見ず知らずの匹夫に過ぎない私を暖かく迎え入れてくれたことに、感謝します。 
 私は今、色々と動いています。今はサイバー活動をGoogleブロガー、Facebook、LINEにおさえておりますが、これとてもこなすのに精一杯です。
 この戦いは決して無駄ではないと言えます。なぜなら、「日本人は奴隷根性そのものだ」ということをいわば暴いたという意味でも、あなたの戦いは正しかったのです。 私はあなたの戦いを見て、「日本人は精神の奴隷に成り下がったのだ」と気が付きました。
 今後、ブログを運営するにあたっては「精神の奴隷になるな」と言い続けます。それが、今の日本人にわずかにつき動かせる何かをもたらすのなら。




2015年4月13日月曜日

ウルトラオブリよ、恥を知れ!

 3月8日のJリーグ2部開幕、福岡のレベルファイブスタジアムで、アビスパ福岡と京都サンガFCが開幕戦を戦った。
 結果は3-1で京都が完勝したのだが、とんでもない暴挙が福岡の悪名高いフーリガン集団「ウルトラオブリ」によって行われた。スポンサーのレベルファイブの製作する人気アニメ「妖怪ウォッチ」のイベントの最中に決起集会を開き、迷惑行為に及んだというのだ。しかも、アビスパ公式ソング、井原監督メッセージでやらかしたのだから、救いようがない。
 山本圭吾はこんな呆れた言い逃れに終始している。
 こんな男のFacebookは今すぐ通報することをお勧めする。


あと、決起集会の件でお詫びがあります。
場所に関しては、昨年やった入場ゲート前のスペースが今回10,000人以上入ることが予想されて、入口付近で大混雑が予想されたので、結果的にやれたスペースが今回の場所でした。
開始前に警備と確認して、動線に警備が張り付いて入り、通路を確保する予定でしたが、予想以上の人数でスペースがパンパンになってしまいました。

もっとお詫びしないといけないのは決起集会のタイミングに関してです。
時間が押していたのと、今回に限って開幕戦の試合開始までの時系列に関してクラブの運営側と打ち合わせや確認が出来ていませんでした。
せっかくのイベントを楽しみに来場していた家族連れの皆様と出演者の皆様に対して二つのタイミングがかぶってしまったことで、イベントの音声が聞こえづらい結果を招いてしまい大変なご迷惑をお掛けしました。

この場をお借りして深くお詫び致します。
大変申し訳ありませんでした。

今回の件を深く反省し、このようなことがないように改善に努めて参ります。


 この男は口ばかりの男である。
 サガン鳥栖の前身の鳥栖フューチャーズとの九州ダービーの際にはさんざん侮辱するヤジを飛ばすのはまだ序の口である。

オブリ悪行その1:
1995年:

・鳥栖のフラッグ焼き捨て(10/22)
1996年:

・J昇格時、ぽつぽつと生まれてきた他のサポグループを汚鰤がつぶしまくる
1997年:

・1stステージで連敗が続いた時博多の森で「やる気のない者闘争心のない者は福岡の恥だ 出て行け」の弾幕が。応援どころか追い詰めてる。
・当時の監督・清水秀彦氏が「3年計画」を掲げたにもかかわらず足を引っ張りまくり、とうとう1年で追い出してしまった(フロントものせられた?)。
1998年:

・J1参入戦における対札幌戦@室蘭(12/5)での乱入(以降札幌の警備員が増強される)・札幌戦の前に室蘭の街の中で大騒ぎして室蘭の一般市民と小競り合い
・札幌戦@室蘭での試合後にスタンドでロケット花火を打ち上げる
2001年:

・柏とのTMで選手どうしの乱闘がおきた時、柏選手のいる更衣室にリーダーが乱入未遂(2/14)
・松田祭り(5/12)
・2001年対柏戦で試合中のグラウンドにバナナの皮を大量投棄(8/25)
・2001年対柏戦でバナナの皮大量投入により勝っていた試合の流れが変わり、敗戦濃厚ムードになったとたん応援ボイコット(8/25)
・対柏戦終了後にSA席の4~5人の男女のグループと殴り合い(8/25)
2002年:

・甲府戦@小瀬で掲げたフロント批判横断幕を持ち帰える事をせず甲府のボランティアに押し付けて逃げた(3/9)
・ノ・ジョンユン選手に対する侮辱行為でノ選手退団騒動(4/10)
・ノ・ジョンユン選手に対する侮辱行為の際に選手への蹴り(4/10)
・自らによるスタジアムの関係者エリアへの乱入で球団は制裁金100万円を課される(5/20)
・対大分戦でのペットボトル投げ込み(9/3)
・アウェーの対新潟戦で試合中コールを一切せず。小さいクラブ相手のアウェイでは横暴を極め、新潟みたいに大勢に取り囲まれると何も出来ない。漢とは程遠いDQN集団(9/7)
今井前監督は侮辱しまくり
・対セレッソ大阪戦で後半2-1でリードした後、オブリから「バイバイセレッソ」コールが。結果セレに2-4で逆転負け。試合中に悪態→相手を怒らせる→発奮されて負け→応援の意味なしの典型(10/05)


オブリ悪行その2:
・球団レプリカユニに対して「神聖」と難癖をつけて自分たちが開発したTシャツを販売。

・弾幕による球団関係者の継続的侮辱行為。
・博多の森でJチームへ無差別にサンバで応援し顰蹙を買った。
・ハーフタイムのタバコの回し飲み。
・博多の森球技場年間チケットのフェンス越しの受け渡しによる不正使用。
・一般エリアで他の客の迷惑を考えずにサッカー始めた。
・SA席入り口で原チャリ2ケツし暴走。
・アウエイで他サポからヒンシュク買いまくり(あまりに変な彼らにたいして、関東サポ、関東の福岡サポ共に頭にきてたそうだ)
・博多の森球技場の治安悪化。
・他サポーターに対する暴力行為。

松田祭り…vs横浜Fマリノス戦で、オブリの連中が葬式で使用する黒枠の【松田家】をもじった弾幕を張ったこと。
その試合でオブリは松田直樹選手がボール持つたびブーイング、松田選手のTシャツを着せたビニール人形をいたぶる等した。



 さらに、鳥栖行きの電車の中で迷惑行為はやるわ、鳥栖のベストアメニティスタジアムで暴行行為を行うなど、悪事三昧である。
 こんな連中をまとめ上げた山本の責任は極めて重い。蔑称として『汚鰤』または『ウルトラデブリ』が使われている他、 一部からは「福岡県民の恥曝し」、「(浦和に引けを取らない西の)フーリガン」とも指摘されているのも納得だ。
 しかも許せないのは鳥栖に移籍しながら戻ってきた末吉 隼也選手へのブーイング。これは絶対におかしいではないか。こんなバカなフーリガン集団、スポーツに関わってもらいたくない。こういう輩どもはイスラム国や極右の在特会と同じ視野の狭いメンタリティだと断言せざるを得ない。
 私は真の意味でアビスパ福岡の復活を望む。そのためにもJ3で出直してもらいたい。そして、心あるサポーターを徐々に集めていけばいいのだ。何でもかんでもほかの町と張り合おうとするからおかしくなる。

2015年4月12日日曜日

引退すべきはどちらか。またAll or Nothingでいいのか

 今回はあえて一部苦言も交える。

松阪市長が政界引退表明 図書館改革で議会と衝突

東京新聞 2015年3月12日 01時08分
 三重県松阪市の山中光茂市長(39)は11日、2015年度予算案に盛り込んだ図書館改革に関連する事業費が市議会で認められなかったことを受 け、市長辞職と政界引退を表明した。記者会見で「議会の体質が古い中で、市長として執行責任を果たせない」と述べ、6月議会閉会後に辞職するとした。
 初当選は09年。当時の全国最年少市長となり、現在2期目を務めている。昨年7月、集団的自衛権の行使を可能とする閣議決定は憲法違反で無効との確認を求め提訴すると表明し、母体となる市民団体「ピースウイング」を立ち上げ。全国各地の地方議員らからも賛同を得ていた。
(共同)

世界のさまざまな「現場の痛み」に寄り添っていく―山中光茂(三重県松阪市長)


■松阪市長を辞任する理由

【塩田潮】松阪市の市立図書館の事業に関する2014年度補正予算案が市 議会で否決されたことを受けて、12月16日、市役所での記者会見で「市長辞任」の意向を表明した、と報じられました。松阪市は民間資本を活用した社会資 本整備(PFI)による市立図書館の改修と運営を計画し、9月にも予算案を市議会に提出したのに、否決されています。市長として、今回の事態をどう受け止 め、市長辞職の決意を固めたのですか。
【山中光茂(三重県松阪市長)】市長という職責は、「政治家」ではなくて「行政の長」と考えていま す。市長として一つひとつの判断や行動をすること、または判断も行動もしないことがすべて市民の幸せにも痛みにも子どもたちの未来にもつながるという緊張 感のもとで仕事をしています。今回の議会が2年間にわたり、市民ともども協議してきた子どもたちの未来につながる案件について反対の理由すら明確に示され ないままに、多くの議員が声も出さないままに否決されるという事態において、「議会の無責任さ」による結果だとしても、「行政の長」として結果が出せな かったことについて責任を取って辞職を表明しました。
【塩田】2015年3月に市長を辞職し、4月の統一地方選に合わせて市長選を実施する計画とのことですが、再出馬・再選を目指すお考えですか。
【山 中】今回の辞職においては、「行政の長」として市民の幸せにつながる事業の未来が結果として失われてしまったことに対する統括責任者としての「けじめ」で す。否決した議員を選んだ市民の責任、事業執行にたどり着けない市長を選んだ市民の責任、どのようなリーダーを松阪市において選ぶかの市民の役割と責任を 考える市長選挙になればと思っています。出馬をすることが松阪市の幸せにつながると市民が判断すれば、私として、行政の長としての役割を続けるつもりで す。
【塩田】2009年2月に松阪市長選で当選し、当時、33歳で全国最年少の市長と話題になりました。07年4月から三重県議を務めていましたが、なぜ松阪市長に転じたのですか。
【山 中】県議となって1年9カ月が過ぎたとき、市長選がありました。過去2回連続無投票当選の現職市長が自民党や民主党、地元の医師会、建設業協会、労働組合 などの支援を得て立候補しました。そのとき、市民から地域の懇談会で市政への不満や住民としての多様な悩みや課題を聴いていました。ただ、市民の人たち は、仕方がない、そんなものだとあきらめの言葉を漏らすだけでした。それらの声に触れながら「市民の声」を土台にした市政を行うことを決意しました。選挙 では三重県の全国会議員、全県議、各種政党や団体が相手方に付きましたが、7800票差で当選しました。
【塩田】政治の世界に入る前、NPO法人「少年ケニアの友」の医療担当専門員としてケニアに出かけて活動していますが、なぜケニアに。
【山 中】もともと小学校4年のとき、学校の授業で担任の先生から、「地球の裏側のこと」をどのように考えるのか、と言って、アフリカの難民の子どもの悲惨な光 景のビデオを見せられたのがきっかけです。私は、トイレに入ると、トイレの外の世界がなくなっているのではとか、そんなことばかり考える子どもで、小学生 の頃も、生きているって何だろうと考えていました。「地球の裏側のこと」はそのとき以来、ずっと頭から離れませんでした。
自分は将来、「地 球の裏側のこと」をやるんだと決心して、高校時代から元国連事務次長の明石康さんの講演を聴いたり、難民高等弁務官だった緒方貞子さんの話を国連大学に聞 きにいったりしました。途上国の現場で働くことと、現場のための制度を創ることの両方の大切さを考えさせられ、外交官を目指すことを決めました。

■医師として「地球の裏側」に行く

【塩田】慶大在学中は、外交官試験に合格するために頑張ったんですね。
【山 中】大学の講義は欠かさず出ました。一方で、夕方から児童養護施設でボランティアに従事し、夜は外交官試験の専門学校に通いました。銀行員だった父親がそ の数年前、勤めを辞め、母親が働いて家計を支えていたので、大学時代はアルバイトしなければならず、最初は家庭教師や予備校の先生なんかもしました。
友 人に「いいバイトがある」と言われて、夜の世界で働きました。東京の新宿・歌舞伎町や川崎などで、客の呼び込みやホストクラブ勤め、キャバクラのスカウト などで生計を立てていました。怪しい世界にも平気で踏み込んでいくタイプなので、水商売の世界の人たちと深い縁ができました。危ない仕事とか、他の人がや りたがらない仕事もまじめにやったので、信頼感を得て、その世界でも中心的な役割を担うようになりました。ホステスの愚痴や悩みの聞き役、トラブルの調整 もやりました。やくざと向き合って、命の危険を感じながら、話をつけることもありました。収入は一番よかったときで1年に1500万円近くもありました ね。
【塩田】慶大卒業前に受験した外交官試験の結果は。
【山中】論文試験などの後、最後に20人前後、面接試験に残ります。 その段階で落ちる人はほとんどいないんです。成績は上位だったので、合格するとわかっていたのですが、最終の面接試験で「アフリカや途上国などを中心に、 テロや感染症、貧困など、世界の共通利益に関わる外交をやりたい」と言ったら、外務省のキャリア官僚の試験官に鼻で笑われました。「日本外交は大国間の外 交が主軸。アフリカとか途上国の外交は日本の国益にならない。日本の外務省に入る限り、その感覚は棄てなさい」とはっきり言われました。私は外交の現場で 途上国の問題や貧困、平和の問題に関わっていく仕事をしたいという一心だったので、自分から辞退しました。
【塩田】外交官の道をあきらめて、次にどうやって「地球の裏側」を目指したのですか。
【山 中】何年かかってもいいから勉強して医学部に入り、技術を身につけてアフリカや途上国に、という覚悟を持ちました。たまたま父親が「こんなのがあるよ」と 言って、群馬大学医学部が国立大学で初の試みとして編入学試験を行うという新聞記事を持ってきました。理系でなくても大卒なら受験可で、定員は15人、1 泊2日の「温泉入試」で合否を決め、3年次に編入という試験です。約2500人の受験者の中で、文系の合格者は私一人でした。
【塩田】医師となって、「地球の裏側」に行くという決心を実現したわけですね。
【山 中】群馬大学の医学部を卒業して、松下政経塾に入りました。目的はただ一つ、「地球の裏側」へ行って活動するためです。政経塾のほうは、ボランティアをさ せるために入塾を許可したわけではないと言って、なかなかアフリカでの活動をOKしてくれませんでした。だけど、粘ってなんとかアフリカ行きを認めてもら い、南アフリカやケニアに出かけるスタートラインを創ることができました。

■自分を「永遠の偽善者」だと思う理由

【塩田】その後、政治の世界に入ったのは、どんな動機と経緯だったのですか。
【山中】スウェーデンで医療や福祉の活動をしていた山井和則さん(現衆議院議員。民主党)の著書を読んで、山井さんの生き方に強い関心を持ち、門を叩きました。山井さんの紹介でスウェーデンにも1カ月くらい出かけて勉強しました。
山 井さんがNTTの労働組合の組織の支援を得て議員になっていた関係から、松下政経塾にいたとき、三重県出身の伊藤忠治さん(当時、衆議院議員。民主党)の 事務所で研修させてもらいました。その流れで民主党三重県連の事務局に勤めました。その後、松阪を選挙区としていた森本哲生さん(当時、衆議院議員。民主 党)の秘書を経て、三重県議になりました。民主党三重県連事務局にいたとき、岡田克也さん(現民主党代表代行・元外相)や森本さんから「君が活動している フィールドを見にいきたい」と言われて、私が案内役でケニアの最貧困地帯にお連れしました。そういうご縁も重なり、政治の世界に巻き込まれてしまいまし た。
私はそれまでの人生でさまざまな「現場」に触れる中で、途上国でも日本でも、どの世界にいても、さまざまな違った価値観を持つ周りの人 たちの痛みや幸せに寄り添う仕事をさせてもらえる人生を歩みたいと確信しました。その結果として、単なる一つの道としていま政治の世界にいるだけだと思っ ています。県議選に出たときも「1%の痛みに挑戦する政治」を掲げ、当選後も、他者の痛みに寄り添うということばかり話しています。
【塩 田】夜の世界で猛烈に働きながら外交官試験に挑戦し、その後に医師となってアフリカに出かけ、帰国後、県議を経て、33歳という若さで市長になるという人 生は、普通の人には真似ができない歩き方です。強い意志と不屈の精神、超人的な奮闘に誰もが目を見張ると思います。自分をどんな人間だと意識しています か。
【山中】自分では、「永遠の偽善者」を目指している人間、といつも話します。いまでも「偽善者市長」として、本当に「偽善者」というプライドを貫く行動を取っているつもりです。
本 当はすぐ欲望に流されてグータラしたがる。身近な人に優しくなれない。自分でそれがわかっていますから、理由をつけてカッコをつけていかないと「人間失 格」になるタイプなんです。自分で偽善者と言い続け、綺麗事を言っていないと、もうどうしようもない人間だと思っているんです。
気ままに生 きてしまい、どうしようもない人間になっていく、そんなタイプでありながら、なんとかいま世間の中で生かされているのは、少なくとも「偽善者」というベー スがあって、それを守って生きているからです。辛いとか辛くないという価値観ではなく、「綺麗事」を言い続ける偽善者を貫けるならどれだけ嫌われても恐く ない。自分が偽善者という「仮面」と「プライド」を失ってしまえば、生きていく価値もないと思っています。

■集団的自衛権の解釈変更を裁判で争う

【塩田】松阪市長として、市の借金減らし、住民との意見聴取会、市内全域での住民協議会の設置、市民病院の改革、東日本大震災後の被災地支援などに取り組んできました。市民を巻き込み、役割と責任を持たせる方式は「松阪モデル」と呼ばれています。
【山 中】住民の意思を地域に反映させ、住民自身が役割と責任を持つ街づくりを徹底してやってきました。トップダウンではなく、どんな街にするか、住民に責任を 持ってもらい、行動できる街づくりを目指して、毎週末、意見聴取会、ワークショップ、地域との懇談会を開いてきました。おそらく日本で一番、住民と対話し ている首長だと断言できますが、その案件を市の職員とも徹底的に協議する。私自身、松阪市引きこもり市長なんです。
最初は、街づくりの組織 化は「行政の下請け」という批判もありましたが、地域案件について地域住民が責任を持ってやる。そのために、財源については、行政も地域も住民に説明責任 を果たせる事業を、ともに汗を流せるならしっかり担保します、と言っています。代表者だけを集めた審議会や検討会、パブリックコメントという形は、国でも 地方でも一番、悪質です。ああいう形は廃して、住民との直接民主制のもとで、シミュレーションを出して住民に方向性を決めてもらう。こういう行政をやって きました。
【塩田】民間と提携してその活力を市政に活用する手法も注目されています。
【山中】介護予防でカラオケ機器の第一興商、学校での教育プログラムでソフトバンク、高齢者の見守りサービスでヤマト運輸、老人福祉施設への指導員派遣で化粧品のハリウッドと提携してきまし た。私は「明るい癒着」と呼んでいます。民間の優位性のある提案をどんどん受け入れると標榜しています。私は企業の献金はもらいません。選挙では政党や業界団体はすべて相手方に回ります。企業には個人としてはまったくお世話にならない。そういう形で企業との「明るい癒着」をオープンにして、自分の利益のためではないことを明確にしているからできます。
【塩田】一方で、2014年7月、安倍晋三自称内閣(以降安倍一味と呼称)が集団的自衛権の憲法解釈変更について行使容認の閣議決定を行ったのに対して、「憲法違反」と訴え、裁判で争うと主張しているという記事を読みました。
【山中】安倍一味は、まず憲法第96条の改正手続きの条項の変更という姑息なやり方を模索し、その後に秘密保護法案を成立させました。硬性憲法の基軸の第96 条を変えていこうというあたりから、何かきな臭いイメージがあった中で、続いて集団的自衛権の憲法解釈変更の閣議決定を行いました。
もとも と権力を抑制するのが憲法の目的で、行政としての最高意思決定である閣議決定は、本来なら憲法上の抑制を受けます。私は「たかが行政機関、たかが内閣総理 大臣」という言い方をしますが、憲法の法(のり)を超えて、憲法という国民意思を淘汰する決断を下したことに対して、非常に危機意識を持ちました。立憲主義と、日本が平和国家を維持してきた原点の両面の破壊を、たかが内閣総理大臣が行った。権力構造として憲法のもとにある内閣が行った明確な憲法違反です。 これまでの国体を変えていく方向性をつくった。そこを訴えているわけです。
もう一つ、憲法は明文で、武力による威嚇と武力行使は「国際紛争を解決する手段としては永久に放棄する」と規定しています。そもそも集団的自衛権は国際紛争を解決する手段以外の何物でもありません。
閣 議決定が行われた直後の今年の7月3日、別の件で取材にきた記者の人に「集団的自衛権の容認は明確な憲法違反なので、提訴することによって三権分立の中で 解決することができる」と話をしたら、それが新聞記事となりました。このような活動は労働組合系の人たちなどが組織的に運動することが多いんですが、私はまったく色がない人間で、もともとこういう活動が大嫌いなんです。国の問題は国民が動いてやっていかなければ、と思いますので、一般の市民の方々や普通の お母さんやおじちゃん、おばちゃんが集まって、松阪を拠点にして「ピースウイング」という集まりをつくりました。

■自民党らしさを失っているような気がする

【塩田】閣議決定の無効確認の訴訟に向けてどんな活動を。
【山中】ピースウイングで数回、集会を行い、トータルでこれまで3000人を超える方々が集まってくれました。小さい形ですが、講演会や勉強会もやっていま す。原告団の結集も進んでおり、1000人規模になってきました。憲法学者で改憲派の小林節さん(慶大名誉教授)、護憲派の樋口陽一さん(東北大名誉教 授)は2人とも大学時代の恩師ですが、一緒にやる話になっています。他に資格試験予備校の伊藤塾塾長で弁護士の伊藤真さんも、集団提訴で連携してくれるこ とになっています。
【塩田】閣議決定そのものの無効を訴える裁判を起こす計画ですか。
【山中】もちろんです。国民にとって、 平和の中で生きる「当たり前の幸せ」を享受するための平和的生存権は、政府の憲法違反の閣議決定によって侵されるということで、国民生活の現実と未来の現 実的利益に関わる大きな憲法案件であると確信しています。ただ、日本の裁判制度では、提訴には実際の訴えの利益が求められます。憲法裁判所の制度があるド イツや韓国では、単なる抽象的利益だけで裁判を起こすことができますが、逆に裁判は厳格な要件でしかできないといった高いハードルがあります。逆に日本で は、訴えの利益さえあれば、地方裁判所でも憲法裁判ができて、憲法に関わる判例を明確に出すことができるという特徴があります。ただ、一番の問題は入り口 論ですね。
【塩田】門前払いにならないかどうか。
【山中】そうなんです。ですが、入り口論さえ突破すれば、今回はおそらく従 来の統治行為論では排除できないと思います。明確に明文規定に違反しているので、入り口論を乗り越えれば、それなりの判決が出て、歯止めが利くでしょう。 憲法上、保障されている平和的生存権が侵害されていることを明らかにして、平和的生存権を具体的権利として明確化していくのが訴えの利益を構築していくプ ロセスかなと思っています。
【塩田】安倍被告は2014年12月に総選挙を実施し、再び与党で全議席の3分の2を超える議席を獲得しましたが、「安倍政治」をどう見ていますか。
【山中】一番の問題は、安倍被告が本当に現場の「現実」を見ていないところだと思います。政策や法律、現場の実態について勉強不足という印象です。権力の暴走 という問題もありますが、それ以上に、「現場」の幸せよりも自分の価値観を推し進めることが正しいと思い込んでいることが問題です。本当の国民の意向、政 治の組織や財政の問題点、国家のビジョンを、現場を踏まえて見極める必要があります。
自分の価値観以外の他の価値観への寛容性を欠いているのが、いまの自民党政権の大きな問題点です。経済政策も防衛論も憲法問題も、国民をベースにしたものではなく、空中の机上の議論になってしまっている。本 来の地域を軸にした自民党らしさを失っているような気がします。安倍被告には、言っても無理だろうなと思いますが、謙虚に、現場に対して寛容に見る目を持ってもらいたいですね。

■途上国の問題、世界の平和に関わる

【塩田】今回、「市長辞任」の意向のようですが、もともと「市長は2期8年まで」と明言していました。在任中に仕上げなければと考えているのはどんな点ですか。
【山中】今回の市長辞職表明の前から、2期8年で市長は辞めます、とはっきり言ってきました。2期以上やると、市長という職責にしがらみが強くなります。2期以上行うことで、自分自身が行ってきた市政への自己批判をすることも難しくなると考えています。
私が嫌われていても、10年後、20年後に市民が松阪市の土台をちゃんとつくり上げる松阪市ができればいいと思っています。先に述べたような行政を一貫して やってきましたので、私が市長でなくなっても、住民の「役割と責任」による街づくりができる。そのシステムが重要です。市長が誰であったとしても「市民の 声」で街づくりが進む、いままでもやってきましたが、残りの任期でそれを街の土台として残るように緊張感を持って積み上げていきます。
【塩田】辞職後に松阪市長に再選しても、残り任期は在任特例により、2年という形になります。市長再選を果たし、任期を終えてそこで市長の職を離れたとしても、2年後はまだ41歳という若さです。その後の人生をどう描いていますか。
【山中】もともと「地球の裏側の現実」に対して一生涯を懸けてアプローチしてきたというのが自分の原点です。市長の仕事もそうですが、多くの人々の想像力が働 きにくい人たち、痛みが大きい人たちにアプローチするのが政治の役割だと思います。これからも多数派の人々の価値観から遠い立場にある人たち、社会の中で 自分の価値観が一番及びそうにない人たちに想像力を働かせ、現場に寄り添って、しっかりアプローチするのが自分の役割だと思っています。
市長の後に何をやるかについては、実ははっきりと方向性を持っています。途上国の問題や世界の平和に関わることなど、現場の痛みに寄り添い続ける仕事をやり たい。世界の国々にも日本国内にも、さまざまな痛みが生まれている「現実」があります。市長を辞めた後は、こういう世界のさまざまな現実に向き合う中で活動したいと思っています。
それともう一つ、なかなか進まない大震災の被災地復興の現実に対しても、行政に関わったり、復興の進展など、人の痛みに対して関わりたいという思いもあります。自分が生かされている立場でできることを、「現場の痛みに寄り添う」という原点のもとで行動し続けていきた いと思っています。
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山中光茂(やまなか・みつしげ)
三重県松阪市長
1976(昭 和51)年1月、三重県松阪市生まれ(現在、38歳)。私立三重高校から慶応義塾大学法学部法律学科へ。98年に卒業し、その年に群馬大学医学部医学科に 学士編入学。途中、群馬大学医学部公衆衛生学教室に非常勤で勤務。03年に群馬大学医学部を卒業し、松下政経塾に入塾。04年にNPO法人「少年ケニアの 友」の医療担当専門員となり、ケニアでエイズ・プロジェクトを立ち上げる。帰国後、民主党三重県連事務局勤務、衆議院議員秘書を経て、07年に三重県議に 当選。09年2月に松阪市長に就任。13年1月に市長に再選し、現在2期目。10年の第5回マニフェスト大賞でグランプリ(首長の部)受賞。著書は『巻き 込み型リーダーの改革』(日経BP社刊)など。
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(ノンフィクション作家 塩田潮=文 尾崎三朗=撮影)
 山中市長が図書館改革と称するものとしているのは、民間資金活用事業を活用した図書館運営である。
 これは私自身が図書館司書の資格を持っているのであえて言うが、私は反対する立場である。山中市長も内覧会に参加したという佐賀県武雄市立図書館の事例では、蔦谷書店やスターバックスコーヒーの併設が、多くの関心を集めた。だが、図書館はTSUTAYAやスターバックスへの場所貸しなのだろうか。
 基本として、各自治体が日本国憲法の原点で「売れるだけ」の本ではなく、図書館の役割や原点に立ち返るべきだという考えである。これだけで市長をやめるのではおかしいと思う。まさしくAll or Nothingではないか。だが松下政経塾出身者にしては良心的な市長だと私は思う。
 この人にはぜひとも政界引退を撤回してほしいと思う。そして、今の異常な状況にあるネオナチ自民党に代わる真の護憲保守政党を立ち上げ、日本国の真の民主化を推し進めてほしい。引退すべきは安倍晋三などの自称政治家どもなのは明らかだ。


2015年4月10日金曜日

AKB襲撃犯の裏にあるものを分からない高橋みなみと入山杏奈のお粗末さ

AKB襲撃に懲役6年 裁判長「命を奪いかねない危険な犯行」


 岩手県滝沢市で昨年5月、アイドルグループ「AKB48」のメンバーらが切りつけられた事件で、傷害などの罪に問われた青森県十和田市の無職A被告(20代前半)に、盛岡地裁は10日、懲役6年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
  A被告は、首をすくめるようにし、うつむきながら入廷。判決について、岡田健彦裁判長から「分かりましたか」と問われると、甲高い声で「はい」と答え た。裁判長は判決理由で、動機について「仕事が見つからず、収入がなくつまらないという気持ちから、誰かに八つ当たりして鬱憤(うっぷん)を晴らしたいと 思うようになった」と「指摘」。「一歩間違えば命を奪いかねない危険な犯行だった。事件後(芸能人とファンとの)交流イベントが中止になるなど、社会的影響も 軽視できない」と述べた。判決理由を座って聞いたA被告は時折、膝の上に置いた手を握りしめるしぐさをみせた。
 判決によると、A被告は昨年5月25日夕、滝沢市のAKB握手会会場で、メンバーの川栄李奈(19)と入山杏奈(19)、20代の男性スタッフにカッターの刃を貼り付けた折りたたみ式のこぎりで切りつけ、重傷を負わせた。
 弁護人は判決後、報道陣に「控訴は考えていないが今後、被告と相談する」と述べた。
 A被告は事件直後、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。これまでの公判で「自分勝手なことをして反省している」と述べていた。盛岡地検は鑑定留置した上で刑事責任を問えると判断したが、凶器の形状などから傷害と銃刀法違反の罪で起訴した。
[スポニチ  2015年2月11日 05:30 ]
*なお、被告人は精神疾患の一つでもある発達障害であるため、個人情報のすべてを隠させてもらいました。また、2月25日まで原告被告双方ともに控訴しなかったため判決は確定しております。

 「警備の仕事を解雇され、収入も職もないつまらない毎日を過ごす自分と、多額の収入があるAKBメンバーは正反対だと思い、メンバーへの不満を解消しようと犯行に及んだ」ことが明らかになった段階でAKBの総監督を務める高橋みなみはこんな暴言を吐いたことをどう思うのか。

「そんなことあってもいいのでしょうか? 私たちはこんなやつのためにこんな事が起こるために握手をしてるわけじゃなかったはずです。純粋に応援してくれている皆さんと触れ合いたくて今までやってきたから、、、。ファンのみんなと築いてきた絆とメンバーの思いをなめないでほしい」

 また調書で「犯人を絶対許せない」と入山も悪質な暴言を吐いたが、我々精神疾患当事者への侮辱を見逃すわけには行かない。まさに精神疾患当事者をなめている。二人は今すぐ、A被告はもちろん、精神疾患当事者に手をついて謝るべきではないか。
 A被告を生み出したのは、ムッソリーニ安倍をはじめとする極右政治家共による新自由主義の独裁体制そのものである。そんなことは誰の目からしても明らかなのに、気がついていながら目をそらしているのが見え見えだ。
 もちろん、被害に対しては適切なケアが必要なのは明らかだ。だが、もうAKBのビジネスモデルは発展的な解消が必要なのは誰の目からしても明らかだ。握手会でもなく、大量生産でもなく、地元に根ざした活動だけに徹することが必要なのだ。
 何もアイドル活動とは歌をうたう、握手会だけではない、ボランティア活動だって立派な活動だ。そういうことを愚直に考えてもいい。生きる程度の収入源だけあればそれでいい仕組みにすればいいのであって、ギャンブルのように一攫千金を夢見る構造では間違いが今後も生み出される。A被告は安倍被告によって生み出されたモンスターなのであり、高橋が批判の言葉を突きつけるべきは安倍被告であることは明らかだ。
  今すぐ、高橋と入山は経済評論家の内橋克人氏の弟子になることを勧告する。そして内橋氏から全てを受け継ぐべきだ。

2015年4月7日火曜日

新潮社:このおぞましきレイシズム出版社を許すな

週刊新潮の「少年実名報道」に日弁連会長が遺憾声明「報道に不可欠ではない」(全文)

川崎市の中学1年生が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された18歳少年の実名と顔写真が、3月5日発売の「週刊新潮」(新潮社)に掲載された。それを受け、日本弁護士連合会は「少年法61条に反する事態であり、誠に遺憾である」という村越進会長の声明を発表した。
 この声明のなかで、村越会長は「少年による事件については、本人と推知できるような報道がなされると、少年の更生と社会復帰を阻害するおそれが大きい」と弊害を指摘しつつ、「憲法21条が保障する表現の自由が極めて重要であるとしても、少年の実名等が報道に不可欠な要素とはいえない」と見解を述べて いる。
 また、週刊新潮が実名報道の根拠としてあげている2000年2月の大阪高裁判決について、「民事上の賠償責任までは認めなかったものの、少年法61条の趣旨を尊重した抑制的な対応を報道機関に求めて」いると指摘し、週刊新潮と同様の実名報道や写真掲載をしないよう、報道機関に対して要請した。
 村越会長の声明の全文は、以下の通り。

●少年の実名等報道を受けての会長声明

本年3月5日発売の「週刊新潮」は、2月20日に神奈川県川崎市で中学1年生男子の遺体が発見された事件について、被疑者である少年の実名を挙げ、顔写真を掲載した。
 これは、少年の犯行について氏名、年齢等、本人と推知することができるような記事又は写真の報道を禁止した少年法61条に反する事態であり、誠に遺憾である。
 少年法は、少年が成長途中の未成熟な存在であることに鑑み、「健全育成」の理念を掲げている(1条)。凶悪重大な少年事件の背景にも、少年の成育歴 や環境など複雑な要因が存在しており、少年のみの責任に帰する厳罰主義は妥当ではない。そして、少年による事件については、本人と推知できるような報道が なされると、少年の更生と社会復帰を阻害するおそれが大きいことから、事件の内容や重大性等に関わりなく、そのような報道を一律に禁止しているのである。
 国際的に見ても、子どもの権利条約41条2項は、刑法を犯したとされる子どもに対する手続のすべての段階における子どものプライバシーの尊重を保障 し、少年司法運営に関する国連最低基準規則(いわゆる北京ルールズ)8条も、少年のプライバシーの権利は、あらゆる段階で尊重されなければならず、原則と して少年の特定に結びつき得るいかなる情報も公開してはならないとしている。
 少年の実名等の報道については、2000年2月29日大阪高裁判決や、ネット上で既に実名等の情報が拡散していること、更には被害者側が実名等で報 道されることとの対比なども議論されている。しかし、上記大阪高裁判決は、民事上の賠償責任までは認めなかったものの、少年法61条の趣旨を尊重した抑制 的な対応を報道機関に求めており、また、ネット上での情報拡散については、プライバシー権等の侵害など、それ自体の違法性が問題となり得る。そして、名 誉・プライバシー権保護の理念は、被害者とその遺族についても尊重されなければならないことはいうまでもない。
 もとより、憲法21条が保障する表現の自由が極めて重要であるとしても、少年の実名等が報道に不可欠な要素とはいえない。事件の背景・要因を正確かつ冷静に報道することこそ、同種事件の再発を防止するために不可欠なことである。
 当連合会は、2007年11月21日付けで少年事件の実名・顔写真報道に関する意見書を発表したほか、これまでなされた同様の報道に対し、少年法61条を遵守するよう重ねて強く要請してきた。それにもかかわらず、今回同じ事態が繰り返されたことは極めて遺憾である。
 当連合会は、改めて報道機関に対し、今後同様の実名報道・写真掲載をすることのないよう要請する。
2015年3月5日
日本弁護士連合会
会長 村 越  進

 しかも、この週刊新潮は悪質極まりない。

2015年02月06日 11時13分

殺人容疑「19歳女子大生」の実名・写真を載せた「週刊新潮」――違法でないのか?

http://www.bengo4.com/topics/2640/

 名古屋市に住む77歳の女性を殺害したとして、19歳の女子大学生が1月下旬、殺人容疑で逮捕された。この事件は、女 子学生が「人を殺してみたかった」と供述していると伝えられたこともあり、各メディアが大きく報じている。そんななか、「週刊新潮」(新潮社)は2月5日 発売の最新号で、この女子学生の実名と顔写真を掲載した。
 その記事の冒頭には、こう記されている。「少年法は未成年者の犯罪につき、保護矯正の観点から身元の特定される報道を禁じている。が、その一方、 2000年2月には大阪高裁で、社会の正当な関心事であり凶悪重大な事案であれば実名報道が認められる場合がある――との判断が下され、『違法性なし』の 判決が確定している。今回もまた、この『法律』の理念の空しさを浮き彫りにしたケースと言えよう」
 少年法61条は、少年事件の実名報道を禁じている。それにもかかわらず、事件の性質によっては「違法性なし」とされる場合があるのだろうか。今回の実名報道をどう見るか、裁判官の経験もある田沢剛弁護士に解説してもらった。

●少年法61条はなぜ定められたのか?

「少年事件で逮捕された未成年者の実名や見た目などを報道することは、少年法で禁止されています。具体的には、少年法61条は、次のように定めています。
『家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない』
実名や写真だけでなく、その情報から、本人を推定できるような『推知報道』も禁止しています」
 日本のメディアの場合、成年であれば、被疑者の段階でも実名や容ぼうが報道されている。なぜ、少年については、そのような報道が禁止されているのだろう。
「少年は成長途上の存在であり、仮に罪を犯したとしても、社会の責任として健全な育成を援助する必要があります。実名報道は少年のプライバシー等を侵害するもので、その健全育成を阻害しかねません。そのため、そうした報道を規制する必要があるとの趣旨から、この規定が設けられました」
 田沢弁護士はこのように述べる。実際に少年法61条の文言を見てみると、気になる点がある。実名報道が禁止される対象として、「家庭裁判所の審判に 付された少年」または「少年のとき犯した罪により公訴を提起された者」と書いてあるのだ。これは逆にいうと、家裁の審判に付される「前」や、起訴される 「前」であれば、報道してもよいということだろうか。
「そのような解釈を認めれば、少年法61条はほとんど意味がない規定になってしまいます。やはり、家裁の審判の前でも、起訴前でも、実名報道は禁止されていると考えるべきでしょう」

●「保護される権利・利益」よりも「社会的利益」が大きいのか?

週刊新潮は今回の記事の冒頭で、少年の実名を掲載しても「違法性がない」との判断が下された過去の判決を挙げている。これまでの裁判では、どう争われたのだろうか。
「少年の実名報道について、出版社側に不法行為責任が生じるのかが争われた裁判では、基本的には、『保護されるべき少年の権利・利益よりも社会的利益が上回る事情があるのかどうか』という観点から判断されています。たしかに、実名報道に『違法性がない』ことの根拠として、週刊新潮が挙げている2000年2月29日の大阪高裁判決は、出版社の実名報道を違法とした一審判決を取り消し、『違法ではない』との判断を下しました」
 この裁判は、1998年1月に堺市で起こった通り魔事件で、有罪判決を受けた当時19歳の男性が、実名報道をした出版社を訴えたものだ。
「ただ、この判決については、最高裁に上告されたものの、その後、上告が取り下げられています。したがって、最高裁の判断がなされたわけではありません。ほかには、推知報道が問題となった長良川リンチ殺人事件の最高裁判決(2003年3月14日)があります。この判決では、不法行為の成否は、推知報 道によって侵害される利益ごとに(名誉なのか、プライバシーなのか、少年の成長発達過程において健全に成長するための権利なのかに応じて)、個別具体的に 判断すべき、としています」
 そうすると、実名報道について裁判所の判断は、個別具体的な事案によって異なってくるということになりそうだ。
 田沢弁護士は、「少年が犯したものであっても、重大な犯罪であれば、当然に社会の関心事ではあることは否定しません。しかし、だからといって、その 少年の実名や容ぼうそのものまで明らかにすべき『社会的利益』があるのかどうかは、個人的には正直、疑問に思います」と話していた。
(弁護士ドットコムニュース)

1967年、大阪府四条畷市生まれ。94年に裁判官任官(名古屋地方裁判所)。 以降、広島地方・家庭裁判所福山支部、横浜地方裁判所勤務を経て、02年に弁護士登録。相模原で開業後、新横浜へ事務所を移転。得意案件は倒産処理、交通 事故(被害者側)などの一般民事。趣味は、テニス、バレーボール。

 誰がどう見たって、週刊新潮の犯罪は許されないのは明白だ。
 まず、推定無罪の原則。裁判が終わるまでは、私は犯人と決め付ける報道とは一線を画す。そんな当たり前な常識は民主主義の基本なのである。
 だが、ネット世論にはそんな当たり前の考えは通用しないようだ。妄想ばかりがはびこるありさまにただただ呆れるばかりである。

週刊新潮 18歳実名報道にネット「いいぞもっとやれ」の声

日付:

 『週刊新潮』(新潮社)3月5日発売号に、川崎市・中1男子生徒殺害事件の、主犯格と見られる18歳少年の実名及び非加工顔写真(以下、顔写真)が掲載されたことについて、ネットで様々な意見があがっていた。
■「いいぞもっとやれ」「よくやったといいたい」
 少年法第61条は、未成年時(20歳未満)に犯した犯罪について、犯人の実名・顔写真など本人と推しはかることができる情報は報道してはならないと定めている。ただもし違反をしたとしても特に罰則はない。
 罰則はないにしても、大手マスコミはじめ報道の多くは、犯人の実名・顔写真を報道することはほぼなく、少年法に従い今事件も同様に扱っている。
 ただ、週刊新潮はつい先月の2月5日発売号でも、名古屋市・77歳女性殺害事件で、愛知県警に1月逮捕された女子大生(19)の実名・顔写真を掲載 しており、新潮社の他の雑誌も過去度々実名報道を行っている。(例:1997年・神戸連続児童殺傷事件/『FOCUS』酒鬼薔薇実名報道)
 さらに『新潮45』では、1998年・堺市通り魔事件(犯人当時19歳)で実名報道を行った際、加害男性から訴えられているが、2000年2月大阪 高裁の判決で、「社会の正当な関心事で不当でなければ、プライバシー侵害にはあたらない」と加害男性の訴えが退けられ、新潮社側が勝訴。「場合によっては 実名報道できる」という例を作っている。
 そうしたことから、週刊新潮に限らず新潮社全体が「少年法第61条を形骸化させる存在」と囁かれている。
 その週刊新潮の先月に続く実名報道には、ネット上で実名報道自体を支持する声が多くみられている。
 「いいぞもっとやれ」「よくやったといいたい」「被害者ばかりが晒(さら)されるのは不公平」「これはGJ」など。
 反対意見については支持者の方が多すぎるためか、余り目立っておらずネット上では少数派と言わざるを得ない。
 しかし実名報道の是非とは別に、一部からは週刊新潮に対し「売り上げのためでしょ」「実名報道したぐらいで正義ぶるな」という声もみられている。
■事件発覚直後から複数の個人情報流出
 今回18歳少年の実名を報じた週刊新潮より先に、事件発覚直後から、ネット上には「犯人の可能性がある人物」として、複数の実名・顔写真などが出回っていた。
 これは今回に限ったことではなく、凶悪事件が起きたり、ネット上で違法行為が見つかった場合、「正義」という名のもとに、ネットユーザーらが自発的に犯人・関係者の素性を暴くケースが近年増えている。
 犯人自身のSNSアカウントが見つかれば過去履歴は全て調べられ、SNSに繋がる知人がみつかれば、そこも調べるなどして芋づる式に暴いていく。
 そのため実名報道については、「マスコミが報道した」という点を除き、あまりセンセーショナルではなくなっている。
 週刊新潮が報じる前から、ネットでちょっと検索すれば、少年らの情報は簡単に手に入っていたし、今回の場合には18歳少年の自宅前からインターネット生放送する者まで現れている。
 ただ昨今のネットユーザー先行による情報拡散は、情報が早い反面問題も多く指摘され、過去には事件関係者の親族としてネットに晒された人物が、実は無関係だったということも起きている。
その時は、晒された人物の職場に抗議の電話や手紙が殺到。警察に被害届が提出され、個人情報を投稿した人物らは書類送検されている。
 今回の事件も初動、沢山の情報が流された。逮捕された少年のものも含まれていたが、事件とは関係ないと思われる人物らの情報や写真も一部で流されていた。
 誤った情報が流れるケースは初動特にあり、流す側も良い人ばかりとは限らず、悪意をもって嘘の情報を流す者も居る。そのため、ネットで流れる情報精査は発信する側ではなく、受け取る側に求められているのが現状。
 世論では実名報道のあり方について大きく議論されているが、ネットにおけるこうした情報の扱いについても、今後何らかの形で規制がかかる可能性を持っている。
■実名報道は「事件により判断すべき」との声も
 今回の実名報道をうけ、冒頭紹介したような賛同の声の中に、こんな意見もいくつかあがっていた。
 「事件により実名報道を判断すべき」という声。
 未成年が起こす犯罪の中には、家庭環境、経済的事情により犯罪に追い込まれる者も居る。
例えば、2014年10月北海道南幌町で発生した女子高校生による、祖母・母親殺害事件については、犯行に至る原因に10年に渡る壮絶な虐待があると考えられおり、周囲含め世間は加害者に対し同情の声が多い。実際、情状酌量を求め行われた署名は1万人以上を集めている。
 そのため、「実名報道は必要」と感じつつも、「事件の性質をみて匿名報道をすべき」と考えている人もいるようだ。


 私は事件の中身だけで同情はしない。
 なぜそうなったのかをきちんとすべて一つ一つ見ていくべきだと指摘してきた。最後の事件については私は虐待は許されないとはいえ、だからと言って殺人も容認してはいけないというのが私の考えだ。よってこの種の情状酌量の署名には私は応じない。
 問題なのは、こういう幼稚な発想に基づくファシズムが最近目立ってきていることだ。

 新潮社は売れるためなら、法律を無視することが伝統になっているのである。だから、私はこの会社を嫌っているし、著作権者として一切認めない制裁を継続している。まさにゴキブリそのものであるとしか思えない。
 こういうゴキブリについていえることはただ一つ。

「政治家にモラルを求めるのはゴキブリにモラルを求めるのに等しい」
佐高 信

2015年4月6日月曜日

テレビ朝日:信頼を自ら逸する行為を恥じよ

古賀氏、古舘キャスターに発言止められ「驚いた」「テレビ朝日には申し訳ない」

デイリースポーツ 3月28日(土)19時44分配信

 テレビ朝日が27日夜に放送したニュース番組「報道ステーション」でコメンテーターの元経産官僚・古賀茂明氏が自身の番組降板を巡り、古舘伊知郎自称「キャスター」と激しく言い合った。古賀氏は出演直後、インターネット番組「インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)」の取材に応じ、古舘自称キャスターの発言に「驚いた」と語るとともに「テレ朝には申し訳ない」とも話した。
 古賀氏はIWJ代表のジャーナリスト岩上安身氏の取材に答えた。岩上氏が「報道ステーション、降板に至った経緯を話したところで古舘さんから止められましたね。驚きました」とマイクを向けられた。
 古賀氏は「私も驚きました。官邸に抗議することが今日の絶対の目的でした」と述べ、「古舘さんは私に対して平謝りで『何もできずすみません』と言ってい たので。私はあれくらいのことは言ってもいいのかなと思って普通に言ったつもりなんですけど。古舘さんには立場がある。古舘さんとは今まで非常に仲良くし ていただいていたので、止められて非常に驚きました。あそこまで言うんだったら『言っていることと違うじゃないか』と言わせていただいた。自分では不本意 だったんですけど」と述べた。報ステに出演した際、古舘氏との番組外での会話を「録音している」と語ったことの真意を述べた。
 古賀氏はまた、「だいぶ気は使ったつもりだったんです。『I AM NOT ABE』のプラカードを(報ステで)出させてもらったんですけど。『なぜあ そこまでやるのか』と思う人も多いと思います。何もなくてプラカードを出せばただのバカですよ。官邸が僕のことを個人的に攻撃してきてるんです」と手製の カードを用意した理由を語った。
 「菅自称官房長官が会見で名前は言わない。わざとですよ。言うと問題にされる。でも、誰が聞いても私と分かるいい方で私を批判する。『あれは古賀さんのこと ですか』と皆が聞きに行くと、また名前は言わないけどますます私を特定するようないい方で『とんでもないことをいうやつだ。放送法違反だ』と言っていると 聞いています。それは大変なことです。政府要人が免許取消もあるという脅しじゃないですか」と穏やかに語った。
 続けて、「脅されて黙るということをしちゃったら…常に不安を持ちながらも『黙ってはいけない』ということで、無理矢理、自分を追い詰めていました。ガ ンジーの言葉があるように、言わないでいたら『1人騒いでも社会は変わらない。大人になろうと思って何も言わなくなったら、知らないうちに自分が変えられ たことになってしまう』。僕はいつもそう強く思っているので、攻撃されて黙るのではなく、言われたら言いたいことをどんどん言うつもりで」と自身の姿勢を 語った。
 また、「テレ朝には申し訳なかったです。しかし、事前に相談したら周りの人は皆困る。いきなり言ったから、誰の責任にもなりません。知らなかったと皆、言えるんですから」と古賀氏なりに周囲に気遣ったことも明かした。

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古賀茂明氏「報ステジャック」は官邸への抗議が目的

日刊スポーツ 3月28日(土)18時36分配信
 元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が27日に生出演したテレビ朝日系「報道ステーション」の中で、コメンテーターとしての出演を降板することになった経緯を一方的に説明した件について同日夜、番組出演終了後に出演したインターネット番組で、その意図を明かした。
 インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)代表のジャーナリスト岩上安身氏(55)の質問に「官邸に抗議することが今回の目的でした」と答えた。また「テレ朝には申し訳なかったですが、私がいきなり言ってので、(テレ朝では)誰の責任にもなりません」と話した。
 これまで番組の中でも安倍一味に批判的なコメントをしてきたこともあって、生放送中にも「菅被告や官邸からバッシングを受けてきた。それを上回る応援で楽しくやらせていただきまして、本当にありがとうございました」と語った。
 これに対して、古舘伊知郎自称キャスター(60)が「今の話は承服できません」と不満を示し、「機会があったら出てほしいと考えています」と「降板」ではな いと反論した。これに古賀氏が「古館さんは『この件に関してはお役に立てなかった。本当に申し訳ない』とおっしゃった」と反論するバトルが展開した。
 インターネット番組で古賀氏は「古館さんとはとても仲良くしていただいていたので、言っていることと違うじゃないかと言わせていただいた」という。
 また「番組後に、報道局長をはじめ、ニュースと関係ないことを言うのはおかしい、事前に言ってくれないのもおかしいとガンガン言われました」と明かし、「話す内容を打ち合わせること自体が変だと思っています」と主張した。
 さらに「日本の報道がどうなっているのかの議論のきっかけになればいい」とした。また「番組を私物化している」とも言われたというが「僕は自分の利益でやっているわけではない。利益を考えたら、こんなことはやりませんよ」と話した。
 今後について聞かれると「これで東京のキー局出演は当分あり得ません。でもこれで自由にもなり、いろいろなことがやりやすくなったので、自由にやらせていただきたい」と答えた。
 さらに続けて「最近、テレビを降ろされた人がたくさんいます。死屍(しし)累々と。でも落胆はしていません。みんな元気です。そう簡単に死にません。再生します」と語った。


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古賀氏 「番組を私物化」批判に反論、自分の利益考えたら言わない

デイリースポーツ 3月28日(土)21時36分配信

 テレビ朝日が27日夜に放送したニュース番組「報道ステーション」でコメンテーターの元経産官僚・古賀茂明氏が自身の番組降板を巡り、古舘伊知郎自称キャスターと激しく言い合った。古賀氏は出演直後、インターネット番組「インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)」の取材に応じ、「番組を私物化し た」という批判に反論した。
 古賀氏はIWJ代表のジャーナリスト岩上安身氏の取材に答えた。報ステで「安倍被告とは考えが違う」という意味で「I am not ABE」と記した パネルを掲げたことに「最初の『I am not ABE』のときは事前にやるとスタッフに言っちゃったんです。あとで(上から)怒られちゃったようなの で、今回は内緒でやろうと決めて」と番組スタッフには告げていなかったことを明かした。古賀氏なりに「最大限気を使った」という。
 放送後に番組側から「ニュースと直接関係ないことを言うのはおかしい、事前に言ってくれないのもおかしい」と指摘されたことも明かした。「番組を私物化 している」とも言われたそうで、これについて古賀氏は「僕は自分の宣伝をしているわけでも自分の利益を考えているわけでもない。利益を考えたら言わない方 がいい」と述べた。
 古賀氏はまた、「私を『変な人だ』という人もいると思う。でも、普通の人はまだまだ分かってないと思う。どんなに危機的状況かが分かっていない。政権が 圧力をかけるのは日常茶飯事です。私は官僚をやっていたので。何十年も前からあるわけなんです。今行われているのは、『計画的にどう報道を抑えていくか』 ということです。みんながどんどん転向していっている。官邸の偉い人とご飯を食べて、審議会にどうこう言われれば、みんな『ありがとうございます』と変わ るそうです。変わらない人のほうが少ない」と述べた。
 続けて、「たった1人だけ転向しなかった方がいるそうです。テレビのキャスターです。了解とってないので名前は言えないですけど。非常に数少ないけれどそういう人もいる」と語った。

古賀氏「報ステ」生で降板暴露 テレ朝「承服できない」

スポニチアネックス 3月29日(日)7時1分配信
 27日に生放送されたテレビ朝日「報道ステーション」で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が自らの降板をめぐり古舘伊知郎自称キャスター(60)と議 論になったことを受け、同局は28日、「一部事実に基づかないコメントがなされたことは承服できない思いでおります」と表明した。
 古賀氏は、番組開始から20分すぎ、初めての発言機会に「テレビ朝日の早河(洋)会長と(制作協力している)古舘プロジェクトの会長の意向で、私はきょうが最後」と唐突に切り出した。古舘自称キャスターは「承服できない。テレビ側から降ろされるというのは違う」と「反論」した。
 古賀氏はこれまで同番組にコメンテーターとして出演し、安倍一味に批判的な発言を繰り返していた。この日の番組では「菅(義偉)被告をはじめ、官邸の皆さんからバッシングを受けてきた」と話したほか「I am not ABE」と書いた紙を掲げる一幕もあった。
 放送終了後には、インターネット番組にも生出演。「いまの日本の報道がどうなっているかという議論のきっかけにしてほしい」と、“報ステ”での意図を説明。今後については「幸か不幸か、東京のキー局出演は当分あり得ない。逆にいろいろなことがやりやすくなった」と、開き直った様子だった。
 テレビ朝日広報部は「当該ニュースとは関係ない古賀さんの個人的な意見を突然表明されました。結果として番組に一部混乱がみられたことについて、視聴者の皆さまにおわびいたします」とコメントした。


 謝罪すべきはどちらなのか。
 テレビ朝日の自称経営陣どもと古館被告、安倍一味ではないか。古賀氏に事実を暴かれて目が泳いでいたのは明らかだ。言論の自由を自ら放棄し、安倍一味に言いなりになるとはもってのほかである。
 私はそんなテレビを信用することはありえない。古賀氏のこの痛烈な批判を連中はどう思うのか。

古賀氏、ガンジーの言葉を古舘自称キャスターに贈る「無意味でもしなくてはならない」

デイリースポーツ 3月28日(土)20時53分配信

 テレビ朝日が27日夜に放送したニュース番組「報道ステーション」でコメンテーターの元経産官僚・古賀茂明氏が自身の番組降板を巡り、古舘伊知郎自称キャスターと激しく言い合った。放送が始まって約20分後に始まり、CMなどを挟んでいったん収束したものの10数分後に再び言い合い、古賀氏は古舘自称キャスター に「インド独立の父」マハトマ・ガジーの言葉を贈った。
 番組では高村正彦自民党自称副総裁の訪米などを報じ、古舘自称キャスターが「国会全般についてどう思いますか」と古賀氏に尋ねた。
 古賀氏は「日本の外交と安全保障は根本から変わろうとしている。国会できちんと議論もないのにアメリカと進めてしまっている。この動きはとんでもないと 思う。しかし、国会でも議論にならずマスコミも報じない。おかしい」と安倍一味を批判。古賀氏は「安倍さんと考え方が違う」という意味で「I am  not ABE」と書いた手製のカードを手元に置いた。古賀氏は「前回もものすごい批判を受けました。批判されたから言っちゃいけないということになって はいけない」などと述べた。
 古舘自称キャスターが「共鳴する部分もありますが、はっきり申し上げたいのは、マスコミのいたらなさ、ふがいなさ認めるところもありますが、例えば川内原発について」などとこれまでの報道姿勢を訴え、古賀氏に「反論」した。
 古賀氏は古舘自称キャスターに同意しつつ「素晴らしいビデオを作ったプロデューサーが更迭された」と述べると、古舘自称キャスターは「更迭じゃないと思います。 人事のことは分かりませんが…これやめましょう。見ている人は分からない」と話題の転換を「求めた」。古賀氏は「やめましょう。僕はそんなこと言いたくない」 と言って「安倍一味での動き」としたパネルを取り出した。(1)原発推進 自然エネルギー抑制 (2)官僚復権 政府系金融機関トップに天下り次々復活- などと書かれていた。
 古舘自称キャスターが「古賀さん、ごめんなさい。ちょっと違う」と反論すると、古賀氏は「そういうこと言わないで欲しかったんですよね」と言ってマハトマ・ ガンジーの言葉を記したパネルを取り出し「古舘さんに贈りたい」とした。パネルには「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはな らない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」と記されていた。
 古賀氏は「自分に言い聞かせています。口論みたいになって申し訳ないんですけど、私が言いたかったのは『言いたいことはそのまま言おう。違う意見があっていい。ウラで圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだ言うのはやめていただきたい」と述べ、CMに入った。


 私と古賀氏では政治的思想は全く異なる。
 だから、私はあまり相手にはしていない。だが、今回の安倍一味の公権力犯罪を私は絶対に許すわけにはいかない。古館はその共犯者なのは明らかだ。
 そもそも、古館は植草一秀氏の痴漢でっち上げ犯罪(神奈川県警と自民党による公権力犯罪であることが暴かれている)でまったく痴漢もしていない植草氏を痴漢犯罪者認定し、デマを流し込んだ。そんな男のどこを私は信用するつもりもない。デマを流した犯罪をアシストした意味では立派な犯罪者であることは明らかだ。
 私はテレビについてはほとんど見ていない。見ているとすればテレビ朝日の「劇的リフォームビフォーアフター」と「鉄腕ダッシュ」(日本テレビ系)ぐらいなものである。後はもう、ネットを中心に使っている。
 古舘はニュースキャスター以前に単なるナレーターにすぎない。そんな程度なら、声優にニュースキャスターをやらせていたほうがいいというものである。ましてや安倍一味とメディア関係者の飲み食いによる腐敗関係がしんぶん赤旗や週刊金曜日などに暴かれたのにもかかわらずメディアは黙殺した。こんなおぞましいことは民主主義国家ではありえない。
 しかも、嘘をついても反省しない、マイノリティへのヘイトの罪などメディアの腐敗は加速するばかりである。では、この私がテレビ朝日再生のレシピを書いてしんぜよう。

1.朝日新聞社だけではなく、ソフトバンク・パブリッシング、週刊金曜日を発行する株式会社金曜日、しんぶん赤旗、韓国の東亜日報社、アメリカのニューヨーク・タイムズ、イギリスのタイムズ、日刊ベリタと提携する。ニューヨーク・タイムズとは日本語版を発行するが、編集権はニューヨーク・タイムズに委ねる。テレビ朝日は記事の提供業務を行うこと。逆に提携先はテレビ朝日に記事を提供すること。
2. ニュースステーションで自民党を厳しく批判してきた真のジャーナリストであられる久米宏氏を代表取締役社長に抜擢し、副社長に伊波洋一・正統宜野湾市長、古賀誠氏、加藤紘一・正統衆議院議員を据える。また財務面についてはSBIホールディングス社長の北尾吉孝氏、メディア面では株式会社7gogoファウンダーの堀江貴文氏、ソフトバンク社長の孫正義氏を抜擢する。SNSの755でメディアミックスを展開するといい。
3.報道ステーションのキャスターを即刻変更し、今すぐ古舘を更迭し、権力犯罪に屈しなかった植草氏をメインキャスターにする。また、ニューヨーク・タイムズのスタッフを中心に番組の制作を行う。古舘プロジェクトについては関係を解消する。また、作家の横田濱夫氏を新たなコメンテイターに抜擢し、金融機関への牽制も行う。
4.伊波氏をテレビ朝日の論説委員長に抜擢する。その他に古賀氏、ピーター・バラカン氏を編集委員に抜擢する。また、イスラム国に虐殺された後藤健二さんのご母堂の石堂順子さんも論説委員に抜擢し、日本国憲法と国際法に立ち返らせる。
5.今後、テレビ朝日はYoutube、USTREAM(ソフトバンクと提携)と関係を強化し、権力に媚びない姿勢を鮮明にする。CM依存からPPVにシフトを変える。 
6.東京メトロポリタンテレビジョン、千葉テレビ放送と合併し、本社を千葉県に移すこと。
7.ただちに25大雇用を実現すること。そうすることでブラック会社への人員の流入を食い止めると同時に、人権にやさしいテレビ朝日に戻すことができる。

25大雇用
2015年1月からは以下の従来では働く事に制限があると考えられていた方々に対して、雇用の場を創造して参ります。
株式会社アイエスエフネットHPより
  1:ニート・フリーター
  2:FDメンバー(Future Dream Member)※1
  3:ワーキングプア
  4:引きこもり
  5:シニア
  6:ボーダーライン(軽度な障がいで障がい者手帳を不所持の方)
  7:DV被害者
  8:難民
  9:ホームレス
  10:小児がん経験者
  11:ユニークフェイス(見た目がユニークな方)
  12:感染症の方
  13:麻薬・アルコール等中毒経験者の方
  14:性別違和(性同一性症)
  15:養護施設等出身の方
  16:犯罪歴のある方
  17:三大疾病
  18:若年性認知症
  19:内臓疾患
  20:難病
  21:失語症
  22:生活保護
  23:無戸籍
  24:児童虐待の被害者
  25:その他就労困難な方(破産者)

8.番組ディレクターについては2016年からオーディションにより選抜する。

2015年4月5日日曜日

2015年度最初にあたり

 お疲れ様です。
 倉野でございます。桜が鮮やかに咲き誇り、春の到来を痛感する時期でございます。2015年度最初ですが、日々格闘記の運営方針について簡単ではありますが説明いたします。
 日々格闘記は2008年の「新生活日記TETSUONO」から数えて7年目、社会の問題点を厳しく指摘するブログとして出発しました。ですが、現在諸事情によりブログ運営はかなりタイムリーではなくなりつつあります。その中での訪問に深く感謝申し上げます。その中でも、できることはやっていこうと思っております。
 最近問題になっている絶食系男子の孤立を回避するプロジェクトも、徐々に考えていきたいと思っております。一人一人が、尊厳を持って生きられる社会に、一人一人が、お互いを認め合う社会へとこの日本が変わることを強く望んでおります。
 今年度も、差別のない、民主的な時代を目指し全力で駆け抜ける所存でございますので、何卒ご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。 

2015年4月5日
日々格闘記~イカロスの翼~ 管理人
倉野 明人 拝