2020年4月11日土曜日

FC岐阜再建に必要な視点

FC岐阜、再建へ着々 宮崎キャンプ打ち上げ
2020年02月18日 10:30 岐阜新聞
 J3のFC岐阜の宮崎キャンプは最終日の17日、宮崎県総合運動公園で筋力トレーニングを行い、打ち上げた。
 午前に同公園内のトレーニング室で機器を使いローテーションして実施。ベンチプレスやダンベル、懸垂などに加え、高さの異なるマットに飛び乗るボックスジャンプなどさまざまなメニューに約2時間にわたって取り組んだ。
 最後に、14日に死去した元後援会長の星野鉃夫氏に黙とうを捧げ、岐阜に戻った。
 今後、練習試合を交えながらチームづくりを行い、3月7日のホーム長良川競技場での長野との開幕戦に備える。
◆縦に速い攻撃へ変化
 15日間にわたる宮崎キャンプが終了した。ゼムノビッチ監督は「チームづくりはまだまだこれからだが、イメージしていた通りのキャンプができた」と手応えを語った。
 キャンプの目標は新体制立ち上げから徹底しているフィジカルアップとともに、勝つための共通理解の醸成。練習試合も重ね、縦に速いサッカーというゼムノビッチカラーは明確になりつつあり、指揮官も「やることはだいぶ、分かってきている」と評価する。だが「ポジショニングや、ラストパスの精度と判断力など高めるべき点は多い」とさらなる積み上げを希求する。
 主将のセンターバック竹田は「初の降格という悔しさを経験した選手が多く残っているのは強み」と語るが、同時にパスサッカーからの転換に「今までの戦術が体に染みついているので戻ってしまうときがある。練習試合をやる中でつくり上げていきたい」と意気込む。
 トップに入るFW高崎がポストとして存在感を示し、DF橋本も精力的な攻撃参加をみせるなど、新戦力も着実にチーム力を底上げしている。J2復帰という大目標に向け、どんなチームに仕上がるのか、開幕までの3週間が鍵を握るのは言うまでもない。

 FC岐阜に強く求めることがある。
 明らかに地域密着と程遠い実態がある。今すぐに、地域密着に回避するべきだろう。J2時代、観客不足をなんとかしようと元イタリア代表のデル・ピエーロ氏を招くなどして観客集めにヒイヒイしていたが、そもそも肝心の商品である試合が負けでは意味がない。
 また、アニメやアイドルとのコラボが目立っていた。決定的に自滅だったのは、地元出身だということで取材能力ゼロ、優生学丸出しの傲慢漫画家・大今良時の「聲の形」とのコラボ。
 これでは意味がない。

 再生には地元の社会人チームを複数確保し、実戦を増やすことが必要だ。
 まだまだ課題がある。ユースチームを拡大することだ、ユース出身の選手を増やすこと、そこで育った選手を強豪へ移籍させて移籍金で利益を得る仕組みだ。
 更に日本が見向きもしない地域から選手を補強するべきだろう。トルコがうってつけかもしれない。トルコの場合、財政面での不安があり、あの強豪と自称するベシクタシュJKとても経営難なのだ。
 また、手本としては松本育夫氏の理念を受け継いだサガン鳥栖の「ハードワーク」をFC岐阜に反映させるべきだろう。ユースチーム中心で5割にしていけば、他チームからの遺跡にあまり頼らずに済む。
  また、有力スポンサーを確保する必要がある。
 名古屋鉄道、岐阜高島屋と選手の雇用を含めたスポンサー契約を取り交わせばいい。