2020年6月15日月曜日

箱根駅伝改革 第二章

ゴールは国立に!青学大・原監督が箱根の大改革提案
[2020年1月4日22時31分]
日刊スポーツ

 第96回東京箱根間往復大学駅伝で2年ぶり5度目の総合優勝を果たした青学大の原晋監督(52)が、歓喜から一夜明けた4日、箱根駅伝の大改革を提案した。フィニッシュ地点を東京・大手町から陸上マンの「聖地」国立競技場へと変更し、6万人大観衆の中でゴールする光景を正月の風物詩としたい考えだ。自らの手腕の是非を結果で示し続ける指揮官が、大胆な私案とその理由について語った。
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 ズキズキする頭を抱えながら笑った。昨夜は2年ぶりの勝利の美酒に酔いすぎた原監督は「素直にうれしい」。10区間中7区間で区間新記録が飛び出した超高速レース。「新時代の幕開けじゃないですか。大学の競技レベルが世界を意識するレベルまで上がってきた」。そして陸上界をさらに盛り上げるべく、箱根駅伝の大胆な改革“大作戦”をぶち上げた。
 フィニッシュ地点を国立競技場に-。「五輪でも国立競技場へのゴールが一番盛り上がるわけだから」。理由は他にも多くある。
 国立競技場の観戦チケットを販売すれば、新たな収益源となる。国立競技場ならば、レース全体の中継映像を「パブリックビューイング」のごとく大型スクリーンで楽しむことも可能。「箱根駅伝観戦を6万人のお客さんに喜んでもらえる」。今の箱根人気を考えれば、スタンドは「絶対に埋まります」と断言する。その収益を各大学に分配できれば、強化にもつながる。
 6万人の観客を前にゴールする光景が正月の風物詩となり、陸上には集客力があると証明できれば、競技の価値も高まる。現在、日本選手権は決まった場所で開催されていないが、「日本選手権、関東インカレを国立競技場でやる文化、制度にしていかないといけない。国立競技場が球技場になれば、陸上界の繁栄はなくなる」。人気は野球、サッカー界がライバルとする指揮官は、そう強調する。
 「高校野球の聖地が甲子園なのと同じで、陸上マンの聖地は国立競技場なんですよ。学生に走らせてあげたい。国立競技場の6万人の歓声を浴びる機会があれば、学生は喜び、モチベーションも上がる。それを夢見て、箱根駅伝を志す人が増えれば、競技人口も増える。100回大会に向け、全国化を含め、いろんな改革をしないと」
 大胆な発想だが、筋の通った理由が存在している。【上田悠太】

 私はこの改革でも生ぬるいと見ている。
 例えば、海外からの参加チームがないのは不可解だ。Wikipediaによると「国際陸上競技連盟では、駅伝の国際名称を"Road relay"としているが、近年までは日本でしか行われていない競技であった為、"Ekiden"と呼んだり、説明的に"Marathon relay"と呼ばれることがある。ただし近年では海外でもハワイ・グアム・ベルギー・ニュージーランド・オーストラリア・カナダ・シンガポールなどで駅伝大会が行われている」。
 だからこそ、箱根駅伝を世界クラスに開放するべきだ。今の実態は関東地方大学の駅伝ナンバーワンを競っている大会であって、「日本三大大学駅伝」と呼ばれている現状が異様なのは明らかだ。スポンサーの読売新聞社に忖度しているとしか思えない。
 私からは追加改革提案を行う。


1.地区大会を今後行う。
 東関東、北関東、東北、中部、北海道、関西、北越、中国、四国、九州、沖縄、海外選抜に分ける。
2.初回は24チーム、2回目からは1位から5位までにシード権獲得、後は地域予選会からとし、東日本大学選抜、西日本大学選抜、学生選抜とする。
3.セクト団体系大学の出場は認めない。また、極右系大学も出場を認めない他、他部門で暴力事件があった大学、社会に重大な事件を犯した大学の出場を事実上禁止。選抜チームへの参加も認めない。よって創価大学、幸福の科学大学、拓殖大学、日本大学、帝京大学グループ、近畿大学の出場はこれで禁止にする。
3.海外選抜は第2回から4チームにする。うち3チームは大学単体、1チームは大学選抜にする。
4.新聞社による支援は読売グループから朝日・毎日・東洋経済新報・TBS・文化放送・FM東京の共同体に切り替え。ネット配信を強化するためYouTube・Pandora TV・Dailymotion・GYAOと提携し、日本テレビ系列との提携を解消する。
5.女性部門、男女混合部門も創設する。
6.各地域の大学駅伝大会を地区大会に降格すると同時に、新生箱根駅伝の出場枠をシード校・選抜チーム各5チームを含めた40チームに拡大する。